2016年07月28日
アイデアよもやま話 No.3454 最先端技術の活用 その4 画期的なラジオに見る音を媒体としたネット接続!

これまでNo.3156 ちょっと一休み その502 『IoT、AI、スマートロボットの3つが今後の成長分野!?』などで何度となくお伝えしてきたように、最近IoT(Internet Of Things)、AI(人工知能)、そしてスマートロボットに大変な注目が集まっています。

また、これらに関連してGPS(位置情報システム)やバーチャルリアリティの技術の進歩も欠かせません。

そうした中、こうしたテクノロジーの新たな活用方法、あるいは既に実現している情報に接したので5回にわたってご紹介します。

4回目は、画期的なラジオに見る音を媒体としたネット接続についてです。

 

7月20日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で画期的なラジオについて取り上げていたのでご紹介します。

 

ラジオ局のニッポン放送では水筒のように見えるBLEラジオ(商品名「Hint」)を共同開発し、この日報道陣に公開しました。

ちなみに、BLEとはブルートゥースを使って情報発信出来るという技術です。

このラジオ「Hint」の新しいところは、ラジオの放送でディスクジョッキーが電話のダイヤル音で信号を送ると、「Hint」がこの信号をデータ変換して周りにあるスマホにURLを自動転送するというところです。

通販番組を聴いている時には欲しい商品のページ、また音楽番組を聴いている時には音楽配信ページに誘導されるという仕掛けなのです。

ニッポン放送のアナウンサーである吉田 尚記さんは、「Hint」を開発したきっかけについて番組の中で次のようにおっしゃっています。

「2011年の東日本大震災の時に、輪番停電があって何時から何時までこの地域は停電しますよという情報とかを伝えなきゃいけないんですけども、音でURLを伝えられればこういうことが出来るんじゃないかとずっと思っていて・・・」

「まだラジオが自分たちが掘っていない可能性がいっぱいあるんじゃないかなと。」

「ラジオとインターネットを今までにないかたちで結びつけることをやってみたくて。」

 

聞き逃す可能性があった情報をネット情報に誘導して正確に伝えることが出来るとの想いが「Hint」の誕生に結びついたのです。

 

およそ100年のラジオの歴史で、ほとんど変化がない中で「Hint」は新しいステップに進める次世代型ラジオではないかと番組では見ています。

 

さて、このラジオ、以前アイデアよもやま話 No.2099 個人の夢をかなえるクラウドファンディング!などでご紹介したクラウドファンディングで資金を7月20日から集めていて、目標調達額は1300万円といいます。

 

以上、番組の内容をご紹介してきましたが、私が特に関心があるのは音を媒体としたネット接続技術です。

音を媒体として聞こえてくる曲がどんな曲なのか、あるいはその他様々な情報が入手出来るようになれば、これまでよりもずっと情報の入手が楽になるからです。

しかも番組でも伝えていたように聞き逃す心配がなくなります。

 

さて、入手する情報の対象には大きく2つの方法があります。

ひとつは自ら求める情報、そしてもう一つはニュースなどを通して外部から伝わってくる情報です。

そして、自ら求める情報の入手方法については、アイデもアよやま話 No.3451 最先端技術の活用 その1 AIを活用した未来のウィキペディアとは!でお伝えしたような方法が究極の方法と考えられます。

一方、外部から伝わってくる情報の中でも耳から伝わってくる関連情報については、今回ご紹介した「Hint」のような方法がとても便利だと考えられます。


 
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