これまでiPS細胞を中心に再生医療について何度となくご紹介してきました。
そうした中、7月12日(火)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)と7月13日(水)放送の「あさチャン!」(TBSテレビ)、他に7月6日(水)付け配信の週刊朝日のネットニュースでも再生医療革命の到来について取り上げていたのでこの中から2回にわたってご紹介します。
2回目は、数年後には脳梗塞の治療薬が登場という朗報についてです。
前回は、2020年には脱毛症の悩みから解放されるという朗報についてご紹介しましたが、脳梗塞についても朗報があります。
以下に、7月6日(水)付け配信の週刊朝日のネットニュースの記事をご紹介します。
脳梗塞を起こすと、後遺症で要介護状態になることがあります。
麻痺などの後遺症が残ると、リハビリテーションしか有効な方法がなかったのが、再生医療で脳の細胞を再生する治療薬が数年後にも登場するというのです。
4月に東証マザーズに上場したバイオベンチャーのサンバイオと開発パートナーの大日本住友製薬は、2020年の米国での承認取得に向け、再生医療による慢性期の脳梗塞治療の臨床試験(治験)を米国で行っています。
2社などが開発を進めるのは、骨髄の中にある細胞を使い、脳梗塞で傷んだ脳の神経の再生をうながす「細胞医薬品」です。
既に終了した少人数の治験では効果は出ています。
慢性期の脳梗塞の患者の脳に投与したところ、日常生活に目に見える変化が出るほど体の動きがよくなったといいます。
脳梗塞後の後遺症に効く治療薬ができれば「北米だけで1千億円の市場がある」(大日本住友製薬の広報担当者)といい、ブロックバスター(大型新薬)になると期待されています。
私の家族や身近な友人の中でも脳梗塞になっている人がいます。
ですから、脳梗塞になると、その程度にもよりますが、本人は勿論周りの家族も大変な状況に置かれることになります。
また、ケースによってはいくらリハビリをしても回復には限界があるようです。
更には、脳梗塞で半身の不自由が原因で足腰の骨折を招いてしまい、それがきっかけでそのまま寝たきり状態になることもあります。
ということで、脳梗塞の治療薬が数年後に登場すれば、多くの人たちが不自由な暮らしから解放されることは間違いありません。
毛髪再生の実用化と同様にメーカーには是非低料金での提供をお願いしたいと思います。