3月21日(月)放送のニュース(NHK総合テレビ)で鳴き声の組み合わせで意思疎通する鳥について取り上げていたのでご紹介します。
人間以外の動物で文章で情報を伝える能力が世界で初めて明らかになりました。
総合研究大学院大学の鈴木
俊貴研究員らのグループが、シジュウカラの鳴き声と行動の関係を10年あまりにわたり観察・実験してきました。
その結果、仲間に危険を知らせる場合は甲高い声で「ピーツピ」と鳴き、仲間を集める場合は濁った音で「ヂヂヂヂ」と鳴くことが分かりました。
また、みんなで集まって天敵を追い払う場合は2つの鳴き声を組み合わせた「ピーツピ・ヂヂヂヂ」と鳴くことも分かりました。
更に、この鳴き声を逆にした「ヂヂヂヂ・ピーツピ」という鳴き声をスピーカーから再生して聞かせた場合は意味が伝わらず、鳴き声の組み合わせには文法があることも分かりました。
鈴木さんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。
「これまで170種類を超える鳴き声の組み合わせが見つかっています。」
「シジュウカラがどこまで複雑な情報をどこまで正確に伝えているのかは今後の面白い研究課題だと思っています。」
以前、犬の鳴き声から犬の気持ちを分析して表示する機器が話題になったことがありましたが、今回ご紹介したような研究が進めば、犬や猫などペットの鳴き声からペットの気持ちが分かるようになるはずです。
更に、飼い主の気持ちを鳴き声に変換してペットに伝えられるようになることも夢ではなくなると思います。
また、今クマに襲われる不幸な事件が相次いでいますが、こうした技術によりクマとのコミュニケーションが可能になれば防ぐことも期待出来そうです。