私は都民ではありませんが、アイデアよもやま話 No.3413 舛添都知事の政治資金支出にみる政治家のあり方!でもお伝えしたように今回の舛添都知事の辞任に関してはいろいろと考えさせられました。
そこで、プロジェクト管理の基本的な考え方を通して、私なりに舛添都知事の辞任から見えてきたことを4回にわたってご紹介します。
4回目は、最後の砦は”国民の声”であることについてです。
前回、有権者の観点からも立候補者の観点から政治活動の“見える化”が求められるとお伝えしました。
そして、マスコミ報道記事をきっかけに、都知事選には50億円ほどもかかるので猛省を促したうえでこのまま舛添さんに都知事を続投させた方が良いという意見も一部にありましたが、今回の舛添都知事の辞任を決定付けたのは多くの国民の厳しい声です。
しかし、以前にもお伝えしたようにそのマスコミもお客様である国民に迎合する傾向があります。
また、選挙のたびに立候補者やその支持政党は美辞麗句を並べて有権者に語りかけてきます。
ですから、どのような状況においても国民が軽々しく曖昧な情報に踊らされることなく対応していくこと、そして良識ある”国民の声”が最後の砦となることを国民一人一人がしっかりと自覚することが求められるのです。
民主国家、日本においては国会議員も地方自治体の首長や議員も全て国民の投票によって選ばれており、結果的に国の政治レベルはその国民の意識レベルを反映したものとなるのです。
ですから、今回の舛添さんの都知事辞任の責任の一端は東京都の有権者の皆さんにもあり、他人ごとではないのです。
ということで、都民の皆さんに限らず、国民は今回お伝えしたようなことを自覚していただきたいと思います。
同時に、マスコミ関係者の方々には、こうした国民の判断を誤らせないために、マスコミとしてどんな記事を提供するにしても読者への正確な情報提供だけは守っていただきたいと思います。
正確な情報、あるいはより正確な予想こそが全ての判断のベースとなるのです。