2016年06月26日
No.3426 ちょっと一休み その548 『気になる超未来の地球とは その5 超未来の宇宙の絶景』

誰でも超未来の地球とはどんな状態になっているかとても気になると思います。

そうした中、3月17日(木)放送の「コズミック フロント☆NEXT」(NHKBSプレミアム)のテーマは「地球 超未来への旅」でしたので6回にわたってご紹介します。

5回目は、超未来の宇宙の絶景についてです。

 

前回は大宇宙を放浪する地球についてお伝えしましたが、超未来への旅、地球には更にその後も遭遇する出来事があります。

それはまだ宇宙には存在していない星たちが織り成す絶景です。

ミシガン大学のフレッド・アダムス教授は星の究極の進化を計算し、超未来に見える星空を予測しました。

アダムスさんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「宇宙が年を取ってくると、現在見える夜空とは違っていきます。」

「最後には最も寿命が長い星が絶景を見せてくれるはずです。」

 

星の寿命の長さは質量によって決まります。

重い星では激しく水素を燃やすため寿命は短く、数百万年しかありません。

一方、太陽のような星の寿命は100億年、太陽より小さな星は更に長生きです。

最も小さな赤色矮星の寿命は1兆年〜10兆年にも及びます。

宇宙は最終的にこの小さな星たちだけが光り続けるというのです。

この赤色矮星は死を迎える直前に青く見えるので青色矮星と名付けられています。

核融合の最後の段階で表面の温度が上がり、青く見えるのです。

アダムスさんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「青色矮星は最も長い寿命を持つ星が最後の段階で現れます。」

「つまり、青色矮星が見られるのは星々が輝く長い宇宙の歴史の中で最後の一瞬だけなのです。」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

宇宙の最終段階で現れる絶景を人類が見ることが出来る可能性はほとんどないと思いますが、それでもその絶景を見てみたいと思います。

また、宇宙の最終段階の後は全くの無の世界になってしまうのか、それとも別な世界が新たに誕生するのかということにもとても興味が湧いてきます。

更に、もし別な世界が誕生して何らかの生物が生存しているとしたら、その環境はどんな状況でどんな生物なのでしょうか。

こうしたことには興味が尽きません。


 
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