2016年06月24日
アイデアよもやま話 No.3425 海外旅行に便利な”撮るだけで辞書”!

海外に出かけると、レストランで料理のメニューを見てもどんな料理なのか分からずに困ってしまうといったような経験をされる方が多いと思います。

そうした中、4月13日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で海外旅行に便利な”撮るだけで辞書”について取り上げていたのでご紹介します。

 

オフィス、家庭用の文具の製造、 販売を手掛けるキングジムで開発したのが、バーコードリーダーのように本体を分からない文字にかざすだけで日本語に翻訳された文字が表示される商品「イミシル」です。

ちなみに、価格は1万2000円(税別)で4月22日から発売されるといいます。

「イミシル」だと入力するのが難しい韓国語でも簡単に翻訳してくれます。

「イミシル」には文字の自動認識技術が搭載されており、英語、中国語、韓国語に対応しており、縦書きも可能といいます。

 

「イミシル」を開発したのは、これまで名刺を認識する文房具など数々のスキャン商品を生み出してきた東山 慎司さんです。

「イミシル」開発のきっかけについて、東山さんは番組の中で次のようにおっしゃっています。

「海外旅行でレストランなどで注文する際、全く(メニューの)言葉が分からなくて、エビだと言われて食べさせられたのがザリガニでした。」

 

実は、スマホでは既にこうした機能のアプリがありますが、インターネットを使うアプリがほとんで、海外で通信環境の悪い場所では使えないという制約があるのです。

なので、「イミシル」はこうした制約を解消したということです。

また、「イミシル」ではメニュー以外にもホテルでの説明書きや外出時の看板なども翻訳してもらえます。

ただ、「イミシル」では読み取りに5秒ほどかかるといいます。

 

さて、「イミシル」のような商品が手元にあれば、確かには海外に出掛ける際にはとても心強いと思いますが、難点はスマホのアプリではなく、別な機器として持ち歩く必要があるところです。

このように、機能ごとに機器が増えていくと実用的とは言えなくなります。

でも将来的に、スマホの処理ソフトやメモリー、そしてバッテリーの性能向上が進めば、いずれ“オール イン ワン(All in One)”で様々な機能がアプリとして1台のスマホに収まるような時代を迎えるようになると思います。

このような観点からすると、スマホはまだまだ発展途上と言えます。


 
TrackBackURL : ボットからトラックバックURLを保護しています