前回、iPS細胞で皮膚まるごと再生のマウスによる実験成功についてお伝えしましたが、今回は6月5日(日)放送の「未来の起源」(TBSテレビ)でタンパク質のみで体内を再生する材料を開発したと報じられていたのでご紹介します。
東京工業大学生命理工学院・生命理工学系研究室で水口 佳紀さん(25歳)は新たな再生医療の研究に取り組んでおられます。
その水口さんがタンパク質のみで体内を再生する材料を開発しました。
水口さんたちが開発したタンパク質は人の体温でゼリー状に固まります。
これまでも同じような研究が進められてきましたが、副作用が起きたり、上手く再生出来ないものばかりでした。
しかし、今回の開発で細胞の成長や働きを高めるための足場として効果があるといいます。
この新材料を損傷した組織や臓器に向かって注入することによってゼリー状に固まり、元の細胞がうまく生体に馴染むように再生するといいます。
更に、このタンパク質に必要な細胞を組み合わせて注射すると神経や皮膚などが作られるのです。
ということで、これまで解決出来なかった難病の新たな治療法の確立が出来る可能性があると水口さんは考えています。
そんな水口さんの研究の原動力は、病気ゼロの社会を構築することだといいます。
今、再生医療と言えば、iPS細胞に注目が集まっているようですが、今回ご紹介したタンパク質の新材料も新たな治療法として大いに期待出来そうです。
これまで何度となく繰り返しお伝えしてきたように、アイデアは存在し、発見するものなのです。
そして、アイデアは無限に存在するのです。
ですから、これは凄いと思えるような発明でも、いずれはそれを更に超えるような発明が次々に発見されていくのです。