2016年06月11日
プロジェクト管理と日常生活 No.440 『ヨーロッパを代表する知性の指摘する課題・リスクとその対応策 その3 日本に求められる役割』

3月9日(水)放送の「BS1スペシャル」(NHKBS1)のテーマは「ジャック・アタリが語る 混迷ヨーロッパはどうなるのか?」でした。

統合を理念に掲げて統一を進めてきたヨーロッパは今激震に見舞われています。

中東から押し寄せる難民受け入れをめぐるEU内での意見の対立、ギリシャの経済危機を発端に統一通貨ユーロの問題、テロとの闘いなど、山積する問題に直面しています。

番組では、こうした問題や課題について、経済学者で思想家でもある、ヨーロッパを代表する知性のアタリさんが持論を展開されておりました。

そこで、番組を通して、アタリさんの指摘する課題やリスクとその対応策について4回にわたってご紹介します。

3回目は、日本に求められる役割についてです。

 

1回目、2回目とアタリさんが指摘されている世界が直面する課題として、人類のノマド化、および世界の無極化についてご紹介してきました。

アタリさんは、こうした国際情勢の中で、日本にはどのような役割が求められるかについて、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「日本が太平洋地域における大国であることを私たちは望んでいます。」

「環境問題やテクノロジーなど、国際的な課題に自国の見解をもっと反映させて下さい。」

「日本はナノテク、バイオテクなど多くの分野で最先端の国ですから。」

「いずれにしても、日本は地域の平和にとって欠かせない存在です。」

「中国との真の平和を追求することが求められます。」

「私は中国と日本の関係に大きな懸念を持っています。」

「真の平和が必要です。」

「我々の例でいえば、フランスは謝罪し、ドイツも謝罪しました。」

「今では両国は緊密な同盟国です。」

「世界平和の礎です。」

「日中両国も真の平和を目指すべきです。」

「指導者だけでなく、国民のレベルでのことです。」

「人口問題の解決も必要です。」

「もし日本で高齢化社会が進むならそれは自殺行為です。」

「大国としての地位を維持出来なくなります。」

「日本は人口バランスを安定させるべきです。」

 

以上のお話を以下にまとめてみました。

・少子高齢化の解消による太平洋地域における大国としての地位の維持

・最先端技術を通した世界貢献

・中国との真の平和の追求

 

特に中国との関係においては、前回もお伝えしたように、あらゆる方面を通してのより多くの国民通しの交流を通した理解を深めていけば、必ず日中間の平和は実現出来るはずです。

なぜならば、私が横浜中華街で太極拳を通して接する中国の方々は、私たちと同様に皆さん家族を愛しているからです。

戦争になれば、お互いの国の家族を傷つけあうことになります。

相互の交流が深まれば、お互いに相手国の人たちを傷つけあう戦争を何とか回避する対応策を見つけ出せるはずだと思うのです。


 
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