1月14日(木)配信の時事通信ネットニュースで南極のクマムシの蘇生について取り上げていたのでご紹介します。
南極の昭和基地近くで採取し、30年半にわたって零下20度で凍結保存していたコケから微小な動物「クマムシ」を取り出したところ、蘇生して産卵もしたと、国立極地研究所の辻本恵特任研究員らが1月14日に発表しました。
乾燥して生命活動が止まる「乾眠」状態では、室温で9年保存後に蘇生した例がありますが、大幅に上回る最長記録となりました。
クマムシは昆虫などの節足動物に近い緩歩(かんぽ)動物で、さまざまな種が陸上の土や海、川などに生息しています。
乾眠状態では100度以上の高温や高圧、宇宙の真空と強い放射線に耐えた記録があります。
辻本さんは凍結状態でも長期生存できるメカニズムを解明したいといいます。
このニュースに接し、映画「エイリアン」で宇宙船が目的地に到達するまで乗組員が冬眠状態でいるという場面があったことを思い出しました。
近い将来、人類の火星移住計画が進められています。
更に、遠い将来にはもっと遠い星までの有人宇宙船での旅行が実現されるはずです。
そうした時に、クマムシの長期生存メカニズムの解明がきっと参考になると思います。
ですから、辻本さんの今後の研究に注目したいと思います。