2016年03月10日
アイデアよもやま話 No.3334期待される台風でも発電可能な風力発電!

1月3日付けの時事通信の記事で台風発電という耳慣れない言葉を目にしたのでご紹介します。

 

社員3人のベンチャー企業、チャレナジー(東京都墨田区、清水敦史社長)が新型風力発電機、すなわち台風の強い風から電力をつくる世界初の「台風発電」の開発に取り組んでいます。

町工場が集まり、ものづくりの町として知られる墨田区の浜野製作所が技術開発で支援しています。

清水社長は「新しい発電機をつくり、下町から世界に発信したい」と、目を輝かせています。

 

風力発電は世界的に需要は伸びていますが、日本では思ったほど普及していません。

台風などの強風時に制御が利かなくなるなどの課題があるためです。

チャレナジーは、東日本大震災の原発事故を受け、再生エネルギー時代の到来を見越した産業機器大手キーエンス出身の清水社長が設立しました。

チャレナジーが目指す発電機は、風の力で羽根を回す一般的なものではなく、回転する円筒が風を受けたときに発生する揚力を活用します。

風がどこから吹いても対応できるよう、円筒を縦に置きました。

こうしたタイプの風力発電機が実用化されれば世界初で、強風でも微風でも発電が可能となります。

手始めに、大きなエネルギーを持つ台風から電力をつくる実証実験を、今夏に沖縄で行うといいます。

開発が順調に進めば2018年中にも販売を始め、「2020年の東京五輪で世界にアピールしたい」といいます。

 

国内には風力発電に適した場所が少ないことが風力発電普及の大きなネックになっていますが、台風の上陸は多いです。

ですから、強風でも微風でも発電が可能な風力発電が実用化されれば、風力発電普及に大きな弾みが付くと期待出来ます。


 
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