昨年12月7日(月)付け読売新聞の朝刊記事によると、ブリヂストンはタイヤの内側に取り付けた小型センサーで路面状態を読み取る技術を開発したと発表しましたのでご紹介します。
今回開発されたセンサーにより、夜間などドライバーが見えにくい状況でも路面が濡れているのか、乾いているのかなどが分かるというのです。
その仕組みですが、路面状況は「乾燥」「湿潤」「積雪」「凍結」など7つの区分で判別されます。
タイヤが地面に触れて変形する動きをセンサーが感知し、車内に設置した解析装置に無線通信でデータを送るというものです。
安全運転を支援する技術として自動車メーカーに採用を働きかけ、2020年頃までに普及させたいとしています。
世界で初めて実用化し、東日本高速道路会社の路面を確認する巡回車で今年冬から使い始めるといいます。
ブリヂストンは、自動運転車が普及すれば、こうした技術がより必要になるとみています。
今、自動ブレーキについては標準装備した自動車の登場などでが普及しつつあります。
でも、考えてみれば路面状況を的確に把握してのブレーキ機能が備わっている分けではありません。
ですから、自動運転の普及を待たないまでも、このセンサーを取り付けたタイヤを履いた自動車と自動ブレーキとを組み合わせることによって、どんな路面においても自動ブレーキがより一層有効に機能するようになると期待出来ます。
このようにより高度なセンサーとコンピューター、あるいはAI(人工知能)の組み合わせにより、より安全な、あるいはより快適な暮らしが出来るようになるのです。
今回の事例のように、IOT(Internet Of
Things)という概念のもとに、あらゆるものにセンサーとコンピューターが組み込まれ、それがインターネットと結びつくことにより、これまで不可能と思われていたことが可能になるという、更なるステージに私たちの社会は突き進もうとしているのです。