2016年01月24日
No.3294 ちょっと一休み その526 『SMAP存続に見る侮れない国民のパワー』

ご存知のように、1月12日(火)以来、1月18日(月)緊急生放送の「SMAP×SMAP」(フジテレビ)でのメンバー5人による謝罪会見に至るまで、国民的アイドルグループ、SMAPの解散騒動がありました。

 

私は特別なSMAPのファンというわけではありませんが、多くの報道記事に接し、あらためてSMAPの国民的な人気と影響力を知りました。

そして、とりあえず5人のメンバーが揃ってこれまでどおりSMAPとして活動を続けることが出来るということで、多くのファンのためにもホッとしました。

 

さて、今回のSMAPの解散騒動により、あらためて感じたことがあります。

それは、国民の持つ侮れない大きなパワーです。

北朝鮮のような独裁国家は例外としても、中国のような共産党による一党独裁国家においても国民の意向を全く無視した政策を取る続けることは不可能なのです。

ですから、中国共産党は常に国民の意向を把握しながら、一党独裁が揺るがないように注意を払っているようです。

また、以前にもお伝えしましたが、日本でも先の太平洋戦争に突き進むにあたって、マスコミによる扇動記事もありましたが、それも逆な見方をすれば、そうした記事を書かなければ新聞が売れなかった背景があったと言います。

当時の多くの国民の声が政府の政策やマスコミ記事に少なからず影響を与えていたのです。

 

世の中を実質的に動かしている要素はいろいろあると思いますが、国民の持つパワーも侮れないほど大きいのです。

今回の解散騒動の終結のかたちを方向付けた決定的な要因は多くのファンの方々の声だったのではないでしょうか。

多くのファンの声が、5人のメンバー、マスコミ、ジャニーズ事務所、そして政治家さえも動かしてグループ存続の決着を決定付けたのです。

 

こうしてみると、今、私たちはエネルギー問題や地球環境問題、格差問題、紛争問題、あるいはテロ問題など、様々な大きい問題を抱えていますが、世界各国の国民の意識次第でそのエネルギーを行動に移すことによって解決の道が開けると思うのです。

 

ということで、今回のSMAP解散騒動で、多くのファンの方々のSMAPに対する熱い想いと行動力が国民の持つパワーが侮れないことを教えてくれたのです。

ただし、そのパワーは必ずしもいつも世の中を良い方向に向けることにつながるとは限りません。

時には凶暴な猛威のようなかたちで世の中を席巻することもあり得るということを私たち一人一人が自覚しておくことを忘れてはならないのです。


 
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