2016年01月19日
アイデアよもやま話 No.3290 IOT,センサー、GPS,AI、ロボット・・・の組み合わせから見えてくる新たな世界 その2 労働の変化!

これまでIOT(Internet Of Things)、センサー、GPS(Global Positioning System、全地球測位システム),AI(人工知能)、ロボット、および防犯カメラについて何度となくお伝えしてきました。

そこで3回にわたってこうした関連技術の組み合わせから見えてくる新たな世界についてお伝えします。

1回目は暮らしの変化についてお伝えしましたが、2回目は労働の変化についてです。

 

タイトルにもあるように様々な技術の組み合わせにより、人からAIやロボットに置き換わる自動化はあらゆる分野で、世界的に、かつ加速度的に進みつつあります。

これらが労働に与える大きな要因は以下の4つと考えられます。

1.何時間でも連続して業務をこなすことが出来る(連続性)

2.正確に業務をこなすことが出来る(正確性)

3.人には出来ないような危険な業務でもこなすことが出来る(幅広い業務領域)

4.人件費よりも安い(低コスト) 


これに伴い、私たちの働く場が全くなくなるわけではありませんが、最新技術の組み合わせにより人の携わる従来型の仕事はどんどん減っていきます。

(参照:アイデアよもやま話 No.2821 20年後にはアメリカの雇用の半数は人工知能などに置き換わる!?

ですから、投資家や企業の経営層、一部の専門家などごく一部の人はこれまで以上に富を得て富裕層となり、それ以外の多くの人たちは低賃金で働いたり職を追われたりして、社会は二極化され格差が拡大していくことになります。

 

これまでの歴史を振り返っても、例えば陸上の移動手段を例に取ると以下のような変遷があります。

歩行 ⇒ 馬車や牛車など動物の利用 ⇒ 駕籠屋(かごや) ⇒ 人力車/馬車 ⇒ 汽車 ⇒ 電車/自動車 ⇒ 電車/自動車(自動運転)

 

こうした変遷をサービスを提供する側の労働市場から見ると、そのたびごとに労働の対象や質が変わり、そのための研修内容の高度化が進んでいくことが明らかになります。

また、労働の市場規模は必ずしも一定の割合で低減していくわけではなくて、新技術による市場が誕生してからある程度の普及までは市場規模が増え、市場の定着化とともに低減していくという傾向があるように思います。

 

いずれにしても長いスパンのトレンドとしては、時代とともに市場規模は徐々に縮小傾向にあるように思いますが、最終的には私たち人類のアイデアの総力次第で市場規模は決まると思います。

 

次回、3回目ではこうした状況において、日本の取り組むべき方向性についてお伝えします。


 
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