GPS(Global Positioning
System、全地球測位システム)は今やカーナビをはじめスマホなど様々なところで活用されています。
でも、GPSは室内では機能しないと言われています。
そうした中、昨年11月1日(日)放送の「未来の起源」(TBSテレビ)で誤差2cmの室内版GPSの研究について取り上げていたのでご紹介します。
神奈川工科大学情報工学科の村田 翔太郎さん(27歳)が取り組んでいるのが室内版GPSの開発です。
現在広く普及しているGPSですが、建物の中までは案内してくれません。
そこで村田さんたちが開発したのが室内版GPS(屋内測位システム)です。
その仕組みは、スマホのスピーカーから出す音を用いて位置の測定を行うというものです。
天井に取り付けたセンサーに音が届くまでの時間差を利用して位置を割り出すのです。
音を受信機でデジタル信号に変換、リアルタイムでパソコンに表示出来るのです。
その性能は誤差わずか2cmといいます。
ですから、工場や病院などの施設内でのロボットの自動走行を行う時、屋内でのナビゲーションに使えると村田さんは考えています。
室内外を問わず、誤差2cmのGPSが実用化されれば、これまでは不可能と思われていた様々なサービスが実現されるようになるはずです。
今話題の自動運転車やドローンについてもこうしたGPSを搭載することによって安全性が格段に高まるはずです。
ですから、今回ご紹介したGPSの技術は新たな産業革命の幕開けをもたらす可能性を秘めていると思われます。