2016年01月04日
アイデアよもやま話 No.3277持続可な社会を公式化してみると・・・

昨年10月27日(火)放送の「世界のドキュメンタリー選」(NHKBS1テレビ)のテーマは「地球を覆い尽くすのは誰? “人口爆発”の真実」でした。(3月11日放送分の再放送 2013年 オーストリアのテレビ局で制作)

そこで、人口爆発の真実について昨年12月29日〜今年1月1日と4回にわたってご紹介してきました。

そうした中から、私の頭の中に持続可能な社会と世界人口、あるいは地球上の資源との関係を表す一つの公式が浮かんできました。

そこで、今回はこの公式についてご紹介します。

 

そもそも持続可能な社会とは、世界人口や地球資源など様々な制約の中で、地球環境を保護しつつ、他の生物との共存を図りながら物心ともに人類が豊かさを追求し続けることが出来るような社会だと私は思います。

そして、この定義を以下のように公式化してみました。

 

限界資源消費量 >= 資源消費量

 = 世界人口 × 一人当たりの資源消費量 × テクノロジー

= 世界人口 × 一人当たりの資源消費量 × (生産技術 × 省エネ技術)

 

なお、限界資源消費量、および資源消費量の定義は以下のとおりです。

・限界資源消費量

  地球上の資源を枯渇させないための、あるいは地球環境を保護するためのギリギリの資源消費量

・資源消費量

  実際に人類が消費する地球上の資源量

 

以下に公式の補足説明をいたします。

・地球上の資源を枯渇させないために、あるいは地球環境を保護するためには、すなわち持続可能な社会が実現するためには、人類の様々な活動による資源消費量を限界資源消費量以内に抑える必要があること

・資源消費量は、世界人口、一人当たりの資源消費量、およびテクノロジーの進歩の掛け合わせに比例すること

  従って、どんなに世界人口が増えても一人当たりの資源消費量が少なければ、限界資源消費量を超えることはない

  逆に、世界人口が少なくとも、一人当たりの資源消費量が多ければ、限界資源消費量を超える可能性が出てくる

  ところが、テクノロジーの進歩により、資源消費量を削減することが出来るので、世界人口増をある程度は吸収することが可能になる

・テクノロジーには、モノを作りだす生産技術、およびモノを作りだすプロセス、あるいはモノを使うプロセス、そして使い終わった/消費した後のプロセスの資源を有効活用する省エネ技術があること

 例えば、太陽光発電によって有限な資源である化石燃料を使わずに済む

 そして、更なるテクノロジーの進歩により、発電量をある程度まで増やすことが出来る

 更に、使用済の太陽光発電装置の処理技術により、リサイクル出来れば、その分資源を消費せずに済む

 

今回ご紹介した公式を理解していただけたでしょうか。

 

次に、この公式に当てはめて現実の問題を考えてみたいと思います。

前回までの3回にわたる内容から、地球環境問題を巡る大きな争点の一つは、先進国と途上国との間での人口増を巡る議論です。

今回ご紹介した公式に則ると、途上国の単なる人口増は問題ではありません。

問題は、各国ごとのCO2排出量をいかに減らすかです。

中でも、3ヵ国だけで世界のCO2排出量のほぼ半分を占めている中国、アメリカ、インドのCO2排出量を減らすことです。

この中でも、中国とインドは今後とも経済成長が続くと見られていますから、CO2排出量の増加が続きます。

一方、アフリカなどの途上国の人口が増えても、これまでの暮らしに変化がなく、経済成長による消費でCO2排出量が増えなければ、地球温暖化には結びつかないのです。

 

しかし、そうは言っても途上国の人口が単純に増え続ければ、増々食糧難などで苦しむ人たちが増え続けてしまいます。

また、暮らしに必要な燃料確保のために森林伐採などで地球環境に更なる負荷をかけてしまいます。

しかも、途上国の人たちの豊かさを追求させたい思いを止めることは出来ません。

 

すると、自ずと私たち人類の取るべき道が見えてきます。

そのステップを以下にまとめてみました。

1.まず、先進国、途上国を問わず、環境問題に関する啓もう活動を実施すること

2.資源消費量を限界資源消費量以内に抑えることを可能にするようなテクノロジーの研究開発に世界各国が協力して取り組むこと

3.実用化されたテクノロジーを世界規模で出来るだけ短期間に展開出来るようなシステムを構築すること

4.こうした一連のステップの進行を一元的に管理する組織を国連の下部組織などとして新設すること


いずれにしても、“持続可能な社会”の実現に向けて、まず私たち一人一人の意識改革が求められるのです。

私たち一人一人の意識が変わらなければ、何事もスムーズに動かないのです。


 
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