2015年10月08日
アイデアよもやま話 No.3202 研究が進むがん検査法!

日本人の死亡原因の1位はがんで、約30%の方々ががんで亡くなられておりますが、最近、がんを発症したり、がんで亡くなられた芸能人のニュースが立て続けに報道されています。

また、こうした中には毎年検査を受けていた方々もおられるといいます。

そうした中、9月29日(火)放送の「鳥羽真一モーニングショー」(テレビ朝日)で研究が進むがん検査法について取り上げていたのでご紹介します。

 

現在、研究中のがんの最新検査法の共通点は以下のように“一滴”といいます。

1.尿一滴

  体長数ミリの線虫が人の尿を嗅ぎ、がんを早期に判定する

  胃がん、乳がん、大腸ガンなどを対象に現在使用されている  

2.血液一滴

  金属チップに特殊な薬を塗り、がん患者の血液成分を一滴たらすと、がん細胞が体内の免疫細胞に攻撃されるとヌクレオソームという物質を血液中に出す

これが金属チップに反応して紫外線で発光するので数ミリレベルのがんを早期発見出来る

ちなみに検査時間は10分ほどで実用化はかなり近い

3.唾液一滴

  唾液に溶けだした酵素でがんを判定する

  試験紙を舐めるだけでの検査を目指す

  すい臓がん、乳がん、口腔がんなどの検査に対応出来る

 

現在は、胃カメラや超音波などにより臓器別のがん検査が必要ですが、今回ご紹介した検査法は“一滴”で複数のがん検査が出来るのです。

ただし、必ずしもどのがんか特定することは出来ません。

ですが、将来的にはどのがんであるかまで早期に特定出来るようになるといいます。

そうなれば、身体の負担、あるいは金銭的な負担が少なく、こうした検査法が普及すれば、患者にとって大きなメリットがあります。

そればかりでなく、国の財政負担も軽減出来ます。

 

更に、こうした流れの先にIoT(Interenet Of Things)、すなわち人の体内に検査ロボットを埋め込んで、がんに限らず様々な病気のセンサーによる検査結果が検査機関に定期的に送信されるような時代になれば、居ながらにして病気の早期発見が出来るようになります。

また、こうしたビッグデータから様々な分析が可能になり、更なる病気の早期発見が可能になると期待出来ます。

 

一方、こうして発見された病気の治療法も、iPS細胞による再生医療など様々な最先端医療技術の研究開発が進んでいます。

ですから、将来的には健康寿命は飛躍的に延び、更には患者や国家財政の負担も軽減されると大いに期待出来ます。


 
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