これまで人類がこれから目指すべきは“持続可能な社会”であると何度となく繰り返しお伝えしてきました。
ところが、“持続可能な社会”というと一般的にはエネルギーに焦点を当てたかたちで言われています。
でも真の“持続可能な社会”はエネルギーだけでなく水や空気、そして食糧についても持続可能でなければなりません。
更には、人類社会が“持続可能であるためには地球環境も持続可能でなければなりません。
そして、人類にとっては単なる“持続可能な社会”の要件を満たすだけでは心地よく暮らすことは出来ません。
“人はパンのみにて生きるにあらず”の通り、人類はただ仕事をして食べて寝るだけの生活では生き甲斐を見出せない存在です。
家族と同じ時間を過ごしたり、本を読んだり、スポーツをしたり、時には旅行に出かけるなどの楽しみが必要なのです。
ですから、“持続可能な社会”+α、すなわち“心地よく暮らせる持続可能な社会”を目指すべきなのです。
最近、エネルギー関連では“スマートグリッド”がキーワードとして定着していますが、“スマート”には賢いという意味が込められています。
ですから、“心地よく暮らせる持続可能な社会”を“スマートグリッド”流の表現でいえば“スマートライフ”になるのでしょうか。
ちなみに、ネット検索すると“スマートライフ”という言葉をみかけますが、私の定義する“スマートライフ”とはあくまでも“持続可能な社会”の要件を満たすものでなければなりません。
さて、日本は明治維新で大きな社会変革を成し遂げましたが、その中身は西洋文明の模倣を中心とした日本国内の変革でした。
ところが、“持続可能な社会”の実現は国内だけでは自己満足に終わってしまうのです。
なぜならば、“持続可能な社会”は地球レベルの実現が求められるからです。
ということで、これからの日本が目指すべきは明治維新を超える日本発の“スマートライフ革命”なのです。
明治維新、あるいは太平洋戦争後のゼロ状態からの短期間での高度成長を成し遂げたDNAを引き継いでいる日本国民には“スマートライフ革命”を実現出来るだけの秘めたパワーがあり、それゆえに実現する義務と責任があると思うのです。