2014年05月16日
アイデアよもやま話 No.2765 LEDライトによる高速通信の実証実験開始!
4月14日(月)放送の「ワールドビジネスサテライト」 (テレビ東京)でLEDライトによる高速通信について取り上げていたのでご紹介します。 
最近、電線が地中化されているケースもありますが、電線は送電するのは勿論のこと、その他にもケーブルテレビ、電話、インターネットなどの通信にも使われています。
これが電波を使うことにより今後かなりすっきりしてくるのではないかと期待されています。
ところが、電波はスマホなどの急速な拡大に伴って近い将来足りなくなのではないかと心配されています。
 
そこで、解決策として期待されているのがLEDライトです。
横浜の観光名所、赤レンガ倉庫で 
4月14日世界で初めて屋外の高速LED通信の実証実験が開始され、一般公開されました。
2つの倉庫間でLEDの光で情報を送受信するのです。
この実証実験を担当するのは、ベンチャー企業のランプサーブ株式会社です。
ちなみに、ランプサーブを起業したきっかけは東日本大震災といいます。
地震や津波などの災害時に通信インフラは数日の間機能を失います。
一番、コミュニケーションをとりたい時に出来ない、このような事態を解決することが出来ないかという思いから、いつでもつながる通信インフラを自由に構築したいという強い想いがランプサーブの出発点だといいます。
 
ランプサーブが実用化にこぎ着けたLED通信では、LEDの光を毎秒1億4000万回というスピードで点滅させ、デジタル信号を送受信します。
ランプサーブの技術の特徴は、LEDの光が日光などの影響をあまり受けずに屋外通信が出来ることです。
今回の実証実験では、1wのLEDの光で約50mを結ぶ毎秒200メガビットのデータを送受信しています。
これは一般家庭向けの光ファイバーと同じレベルのスピードです。
 
豊 耕一社長は、番組の中で次のようにおっしゃっています。
「パスは省電力なので、今使っている光で1w、機械を入れても2wくらいですので、太陽電池パネルで十分動かせることが出来る。
「とても低コストで普及させることが出来るし、新興国やアフリカなどでも十分取り入れることが出来るのではないかと。」
 
なお、この実証実験開始にこぎつけるまでにはいろいろな苦労があったといい、豊 耕一社長は、番組の中で次のようにおっしゃっています。
「場所が道路の近くであれば、国交省の管理であったり、通信装置を電柱につけるなら電話会社や電力会社で、そこに関わる省庁の許認可があります。」
 
実際に、LED通信では国交省、総務省、経産省、道路では国交省、警察省庁、輸出では外務省というようにいろいろな省庁との交渉が必要になります。
 
こうしたLED通信の実証実験が行われるのには訳があります。
2020年には500億台もの機器が無線ネットワークに接続(エリクソン社予測)され、爆発的に増えるデータ通信量で電波が逼迫すると予測されています。
こうした中、このランプサーブの技術に先に注目したのはIT先進国のエストニア共和国でした。
エストニアでは全家庭を高速通信でつなぐのにLED通信技術を使うといい、去年9月から公道実験を始めています。
首都タリンのメインストリートにLED通信の出来る街灯を600mにわたって設置しました。
 
実は、日本国内でも東京電力で電線の地中化計画があるということを聞いており、とても期待していたのですが、福島第一原発事故で頓挫してしまったと思います。
電線の地中化は街の景観や災害時の事故防止などの観点からとても望ましいと思います。
それがLEDライトでの高速通信となれば、電線が不要になります。
更には、スマホなどによる電波の利用の急拡大による制約問題をも解決出来、しかも低コストとなれば、早期の普及が望まれます。
その技術が社員わずか11名のベンチャー企業によるものというところが時代の流れの速さを感じさせます。

 
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