2014年01月19日
No.2664 ちょっと一休み その420 『宇宙船地球号 その1 世界のエネルギー消費量は産業革命時代と比べて50倍に増加』
昨年11月29日(金)放送の「スペースシップ アースの未来」(NHK BS1テレビ)は地球が一つの運命共同体であるというテーマでとても興味深く観ました。
 
世界のエネルギー消費量は産業革命時代と比べて50倍に増加しており、人口増加の9倍をはるかに上回る勢いだと言われています。
このことから産業革命以降いかに人類が生活向上のために大量のエネルギーを消費しているのかが分かります。 
しかも、そのエネルギーの大半は化石燃料です。
ところが、化石燃料はCO2排出量が多く、しかもその全ての可採年数はアメリカのシェールガスの発見を加味してもせいぜいあと200〜300年程度です。
そこで一部の国では化石燃料よりも低価格でCO2を排出しない原発にシフトしようという動きが見られます。
ところが原発には安全面でとても不安があります。
 
ほとんどの企業を支配している最大の価値観は大なり小なり”利益優先”です。
どんな商品でも売れるとなれば、生産が続けられます。
たとえ武器でもです。
化石燃料などのエネルギーもその中の一部です。
そして、先進国から途上国まで日々の暮らしの生活向上のための需要がある限り、そして原料が無くなるまで求められる商品が生産され続けられるのです。
 
その延長線上には、少なくなってきた原料の奪い合いです。
過去にも、資源を求めて戦争にまで突入した歴史があります。
 
人類の悠久の歴史からみれば、200〜300年程度というのはあっという間です。
今後どれだけ人類の歴史が続くかわかりませんが、当分は続きそうです。
そうした中で、産業革命以降たかだか1000年にも満たない期間に暮らしている人たちが主要なエネルギー源である化石燃料をほとんど消費し尽くしてしまうということは歴史的観点からあまりにも利己的に思えます。
 
ではどうするか、ですが、ここで思い出されるのが”足るを知る”という言葉です。
生活向上という観点から何でも必要なモノは作ってしまう、ということから、限られた資源を必要最小限に消費するという範囲での生活に満足するというライフスタイルへの転換の必要性です。
そして、再生可能エネルギーや持続可能な諸々のモノ作りの実現を目指し、その枠の中であらためて徐々に暮らしの幅を広げていくことを是とする、こうしたライフスタイル、すなわち生き方がスマートな生き方として見られるようになって欲しいと思います。 

 
TrackBackURL : ボットからトラックバックURLを保護しています