今月２０日まで横浜駅周辺地区、みなとみらい２１地区、関内・関外地区の水辺空間において、賑わいの創出や魅力ある街づくりを進めるため、横浜市による河川や内港地区を活用した水上交通の社会実験が行われていました。
そこで、早速事前申し込みをして１０月１８日（金）に乗船してきました。
実際に運航するのは東京海洋大学で建造開発された電池推進船「らいちょう」です。
なお、乗船区間 は以下の通りです。
・乗船区間１ 象の鼻パーク ⇒ 桜 桟 橋
・乗船区間２ 桜 桟 橋 ⇒ ぷかりさん橋
・乗船区間３ ぷかりさん橋 ⇒ 階段護岸（みなとみらい大橋下）
私は乗船区間３に乗船しました。
乗船時間はたった２０分ほどでしたが、天気にも恵まれ海上から眺めるいつもとは違う風景を眺めることが出来、つかの間の旅行気分を味わえました。
勿論、電池だけで動く船に乗るのは初めてでした。
何の音か分かりませんが、ちょっと騒音が気になりましたが、従来船のような振動や油のニオイは全くしませんでした。
さて、「らいちょう」の定員は１２名、そして電池容量は２５ｋｗｈで、今回の運航では出力約７ｋｗ、時速約４ノット（約８ｋｍ）ということでしたのでフル充電でざっと３時間半の連続航行で２８ｋｍ進むことが出来る計算になります。
なお、今回の社会実験の結果を受けて、�塢融圓任蝋垢鵬�良した「らいちょう」による観光遊覧船サービスを計画しているようです。
ちなみに、充電方法はＥＶ（電気自動車）の「リーフ」や「ｉＭｉＥＶ」と同じCHAdeMO方式で急速充電も使えるそうです。
ＥＶについては、それなりに普及が進みつつありますが、ＥＳ（電気船）についてはまだ実証実験の段階です。
持続可能な社会の実現を目指して船においてもＥＳ化を進めて欲しいと思います。
「らいちょう」の仕様を持つＥＳであれば、沿岸付近で漁をする漁師さんが使う船として十分に実用的だと思います。
また、短距離の遊覧船としてＥＳを使用すれば、多くの人たちにＥＳの良さを体感してもらえ、持続可能な社会にも関心を持っていただけるのではないかと思います。
一方、ＥＡ（電気飛行機）についてはまだまだ当分先の話になると思います。
それでも１人乗りＥＡについては、以前お伝えしたようにスイスで開発されたソーラー飛行機「ソーラーインパルス」が世界一周を目指して取り組んでいます。
ですから、いずれ少人数のソーラー飛行機が空を飛んでいる姿をどこかで見れるような時代が来ると期待出来ます。
持続可能な社会を実現するためには、このように燃料を使わないで移動出来る乗り物の開発が必要です。
でも、今回お伝えしたような電気を動力源とする乗り物は充電が必要です。
ですから、その分の電気がどこかで発電されなければ消費電力量だけが今よりも増えてしまいます。
これでは電力需給バランスが今より悪くなってしまいます。
ですから、いろいろな身の回りのものを電化すると同時に再生可能エネルギーによる発電量を増やす必要があるのです。
というわけで、今最も求められているのは、天候に左右されない、しかも安定的に発電出来る再生可能エネルギーによる発電装置なのです。
このような発電装置は別に１種類だけとは限りません。
いろいろなものが考えられますが、日本国内で消費される全ての電力量をカバーされることが求められるのです。
これはまさしくエネルギー革命です。
ですから、特に若い人たちにはこのような夢のある発明に取り組んでいただきたいと思います。
同時に、そのための研究開発環境を整備することを国の関係機関には期待したいと思います。
