2013年09月28日
プロジェクト管理と日常生活 No.299 『「あってはならぬこと」発言の裏には・・・』
最近よく目にしたり耳にしたりする発言があります。
それは学校関連でのいじめが起きた時の学校や教育委員会などの関係者による「あってはならぬこと」発言です。
そこに垣間見えるのは、ちょっと厳しく思われるかもしれませんが「思考停止」です。
このようなことは起こるはずがないということで、起こるための要因は何か、そして我が校、あるいは監督下にある学校にはこのような要因が存在しないか、あるいは存在するのであればどのような対策が考えられ、既に手が打たれているのかいないのかというようなことが明らかでないのです。
これだけ全国的にいじめ問題が起きており、いじめに遭った多くの若い人たちが亡くなっているのに、いじめを無くすための真剣な取り組みが伝わってこないのです。
 
いじめはごく普通に生きる人の権利を奪うものです。
ですから、人権問題でもあるわけです。
そこで、いじめにもリスク管理が必要であり、リスク対応策が求められるのです。
いじめが実際に起きて若い命が絶たれた後であれこれ対応してもまさに”後の祭り”なのです。
特にいじめによる自殺はいじめられた本人のみならず、その家族、あるいは友人、クラスメートにも深い心の傷を負わせます。
学校関係者が本気でいじめ問題に取り組めば、すなわち適切なリスク管理を行えば必ずいじめは激減するはずなのです。

 
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