2013年07月29日
アイデアよもやま話 No.2515 ソフトバンクに期待出来る再生可能エネルギー発電の普及!
昨年開催の神奈川県主催の再生可能エネルギー推進関連のシンポジウムの席で登壇されたソフトバンクの孫社長は福島第一原発事故後の経団連の原発推進の動きに対して「経団連のバカヤロー」と発言されました。
これにはさすがにそこまで言うかと一瞬思いました。
でもすぐに、孫社長は本気で”脱原発”を考えているのだと感じました。
そして、ソフトバンクの2011年開催の株主総会では”脱原発”を目指してメガソーラー事業に踏み出すと宣言されました。
ところが、今年6月21日に開催された株主総会ではメガソーラー事業に関する株主の質問に対して、電力会社の送電網の容量の限界からメガソーラーの導入には今後期待出来ないというように回答されました。
 
孫社長は今後どんな手を打つのだろうと思っていたところ、7月18日(木)付けのネットニュースでなるほどと思いました。
ソフトバンクグループとアメリカのBloom Energy社は、日本国内で分散型の電力供給事業を営む合弁会社「Bloom Energy Japan(ブルームエナジージャパン)」を設立したというのです。
Bloom Energy社は燃料電池での発電による電力の供給、販売を手がける企業で、2001年の設立ながら、米Wal-Mart Stores社や米AT&T社、米Google社などを顧客に持ち、7億kwhを超える電力を供給してきたといいます。
なお、アメリカ国外へは今回が初進出といいます。
 
やはり、孫社長の”脱原発”への思いは本気のようです。
今回の報道には、今後、電力会社の送電網の制約に囚われずに独自の分散型電力供給事業を展開していくという意図が見えます。 
メガソーラー事業は燃料電池と共にその一環として位置付けられるのです。
 
最近、孫社長はソフトバンクの最終目標は世界ナンバーワン企業になることだとおっしゃっています。
孫社長はよく”おおボラ吹き”と言われているそうですが、今までの実績からするとそれも決して夢ではないように思えてきます。
 
そこで、私が孫社長に期待するのは、”脱原発”、そして再生可能エネルギー発電による”持続可能な社会”の実現です。
持続可能な社会であって、はじめて思い切ったアイデアをいろいろとかたちにする意味があるのです。
持続不可能な社会では、どんなに素晴らしい社会と思ってもいずれ破綻してしまうのは明らかです。
今、国内で勢いを増しているアベノミクスも”持続可能な社会”という要件を満たさなければ、どんなに経済発展が遂げられ、国民の生活が豊かになっても、後世の人々から見れば、大変な負の遺産を残されたことになってしまいます。
そうして、やがてはエネルギー問題や環境問題が世界的に致命的な大問題となり、今では想像出来ないようなとんでもない社会到来という結末を迎えてしまうことになるのです。
 
そうならないためにも、孫社長の率いるソフトバンクには、是非再生可能エネルギーにも本格的に取り組んでいただいたうえで世界ナンバーワン企業を目指していただきたいと思います。 

 
TrackBackURL : ボットからトラックバックURLを保護しています