2013年03月17日
No.2400 ちょっと一休み その375 『資産家がお金を貯め込むだけでは罪!』
資本主義社会では、事業に成功して何百億円、あるいは何千億円の大金を手にする資産家、あるいはセレブと言われる人たちが現れます。
でも、こうした資産家でも消費するお金には限りがあります。
せいぜい年に10億円単位だと思います。
そして、以前にもお伝えしたように、経済のグローバル化に伴い、世界的にどんどん一部の資産家に富が集中しつつあります。

一方で、経済を活性化させるキーはお金の流れです。
このままどんどん世界的にごく一部の人たちに富が集中していけば、当然お金の流れが滞ってしまいます。
アベノミクスでも何とか国民が少しでも消費行動を取るように仕向けています。
そこで、まず資産家の人たちに訴えたいのは、資産家が多くの富を貯め込むのは社会的に罪であるということです。
でも、だからといって大金を使って消費しなさい、とお願いしても欲しいモノには限りがありますから使い切れません。

そこで、次に国に提案したいことがあります。
 
それはとても簡単なことです。
私は、どんなにお金を儲けても資産家の所有する資産の上限を決めて、上限以上の資産を国庫に納め、それを社会的に有効な用途に活用するようにした方がいいと思います。
もう一つは、相続する資産の上限を決めることです。
勿論、いくつかの例外が必要になるとは思いますが。
この場合、国はこうした資産家名を公開して、国への多大な経済的貢献者として特別な賞を設けて与え、国民の尊敬の対象にするのです。
ノーベル賞や国民栄誉賞の受賞者は国民として尊敬の的に相応しいですが、経済的な貢献者も別なかたちで尊敬に値すると思うのです。
要するに、国としては出来るだけ富を生みやすい枠組みにし、一方では沢山の富を得た人たちの財産には制限を加えて格差を是正するという考え方です。

並行して、国民の価値観を教育により変えることです。
お金儲けは手段であり、国民は自分の幸せと共に国民全体、あるいは更に世界全体の幸せに貢献する義務があるという価値観です。
このような価値観が国民全体に浸透すれば、所有する資産の上限を設けることが受け入れら易くなります。
しかも、所有する資産の上限が例えば100億円というように設定されれば、まず困ることはないはずです。

 
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