2013年02月22日
アイデアよもやま話 No.2381 新たな職種「データサイエンティスト」の誕生!
1月24日(木)放送のワールドビジネスサテライト (テレビ東京)「ネット・人類・未来」の第3段をテーマに取り上げていましたが、今回は番組を通して新たな職種「データサイエンティスト」についてご紹介します。

1月14日、ネットデータの力を再認識させる出来事が起きました。
都心は雨と間違った予報を出した気象庁に対し、世界最大の気象予報会社、ウェザーニュース(千葉県美浜区)では「雪が降る」とピタリと当てたのです。
気象データを解析して予報につなげているグローバル予報センターではじき出した予報を農家や小売業などが日々の業務に役立てています。

ウェザーニュースでは、ウェザーレポーターと呼ばれる400万人の一般投稿者から情報を収集、これに雨雲を観測するレーダーなどの自社データと組み合わせて分析し、最終的に気象予報士が予報を出しています。
天気を細かく把握出来れば、農業の生産性向上にも役立ちます。

そのキーマンはIT企業におります。
ソフトバンク・テクノロジー株式会社(東京都港区)のデータサイエンティスト、橋本 翔さん(30歳)です。
データサイエンティストとは、企業が運営するサイトの分析です。
どんなサイト利用者がどのページをどのくらい見たのか、膨大な量の行動履歴を分析して顧客企業に情報を提供し、経営のヒントを与えるのです。

このようにみてくると、ネット社会が新たな職種「データサイエンティスト」を誕生させたと言えるのです。
ネットを通して、無限といえるほどのビッグデータ(大量のデータ)が作られ続けます。
そして、ビッグデータは人手ではとても処理しきれませんが、スパコン(スーパーコンピューター)であれば短時間で処理出来ます。
このビッグデータとスパコンをうまく使って価値ある情報を顧客に提供するのがデータサイエンティストなのです。
ですから、今後ともネット社会の成長と共に、増々データサイエンティストの必要性が出てくるのです。
同様に、スパコンの性能の向上もまだまだ必要になるのです。

新たなテクノロジーが誕生し、それが実用化されると共に、新たなビジネス、新たな職種が誕生するのです。
でも、その陰でそれまで盛んだったビジネスが消え、それと共に関連した職種が世の中から消えていくのです。
これは世の習いで、だれにも止めることは出来ないのです。

 
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