2012年12月15日
プロジェクト管理と日常生活 No.258 『急速に標準化が進むEVのワイヤレス給電!』
電気自動車(EV)はご存じのようにバッテリーに充電しなければ走ることが出来ません。
しかも、フル充電でも今市販化されている最新のEVではせいぜい150kmくらいしか走れません。
そこで、EVの普及には特に急速充電インフラの整備が欠かせません。
ところが、その急速充電器の国際標準化がもめているようです。
EVで先行する日本のチャデモ方式と欧米メーカーのコンボ方式です。
このままだとしばらくは両方式の並立が続く模様です。

こうした中にあって、先日のネットニュースは明るい記事を提供していました。
今年に入って急速にEVのワイヤレス給電標準化の議論が進んでいるというのです。
現在、一部内容では作業原案の議論が終わって委員会草案の内容が固まり、2013年初頭に委員会で開示し、夏には投票に移る予定で、順調にいけば2014年に国際標準になるといいます。

さて、EVのユーザーの立場からすると、ワイヤレス給電はとてもありがたいのです。
なぜならば、今は充電の都度、EVから降りて自分で急速充電器を操作しなければならず、慣れないうちは結構手間取ってしまうからです。
ワイヤレス給電であれば、雨が降っていてもこのような面倒な操作は不要になります。
しかも、ワイヤレス給電技術が発展していけば、いずれ走行中での充電も可能になります。
このようなワイヤレス給電技術を早く実用化し、普及させていくためには国際標準化を避けて通れないのです。

プロジェクト管理においては、プロジェクトを効率的に進めていくうえで標準化は必須ですが、EV用充電器のような国際的な製品においても国際標準が整備される
ことによって効率よく製品が供給されるのです。
そして、それがEVユーザーにとってもどのEVを購入しても全ての充電インフラを利用することが出来る、というメリットにつながるのです。

 
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