2012年10月07日
No.2262 ちょっと一休み その352 『人類が消えても地球に影響ない、でも・・・』
9月10日(月)放送のスーパープレゼンテーション(NHKEテレ東京)は学校教育の問題をテーマに取り上げていました。
環境問題に関連したプレゼンの中で引用されていた、アメリカ・ニューヨーク州出身の医学者で「ポリオ・ワクチン」の開発者としても知られるジョナス・ソークさんの名言がとても印象的でしたのでご紹介します。

「もし人類が消えたら50年で他の全生物が繁栄する。」
「もし地球上の全昆虫がいなくなったら50年で全生物が絶滅する。」 

プレゼンテーターの名手として人気の高いイギリスの教育者、ケン・ロビンソンさんは、この名言に関連して以下のようにおっしゃっています。
「人類の生存のためには私は人間の才能の豊かさを大切にしないとダメだと思います。」
「(数学や語学を最重要と考える)これまでの偏った教育は特定の資源を採掘するのと同じでこのままではいけない、抜本的な教育改革が必要です。」
「創造力を活かさなければ明るい未来を築くことは出来ません。」
「大事なのは個々の才能を尊重し子供たちに期待することです。」
「地球の未来を担う子供たちに偏りのない教育を、彼らのサポートをするのが我々の役目です。」

今や、人類の広範な経済活動、更には急増する人類の人口は地球環境に大きな影響を与えるほどになってしまったのです。
ですから、地球規模で考える視点が人類に求められているのです。
今までのように、経済発展を目指すために必要な知識や技術の習得重視の教育ではいずれ地球環境を破壊してしまうことになるのです。
ケン・ロビンソンさんのおっしゃるように、これからの時代にはただ経済活動のためだけでなく、今まで何度も繰り返しお伝えしてきたように”持続可能な社会”の実現のための教育が必要なのです。

 
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