2012年02月26日
No.2070 ちょっと一休み その320 『今こそ求められる今の時代を背負った思想家!』
伊藤博文や山県有朋など多くの政治家を輩出した幕末の吉田松陰の松下村塾、あるいは明治を代表する思想界のリーダー、福沢諭吉や近代日本の軍制建設を指導した大村益次郎など多くの人材を排出した緒方洪庵の適塾などは幕末から明治維新以降の日本の発展に大きく貢献した”縁の下の力持ち”と言えます。
No.2064 ちょっと一休み その319 『危機の時代に求められるリーダーの資質』で、危機の時代に求められる国家のリーダーの資質の一つとして、政治判断を裏打ちする歴史観を挙げました。

国家のリーダーに限らず、優れたリーダーの原動力の大元は強烈な問題意識と使命感です。
この大元からこそ社会を変革しうる壮大なアイデアが生まれてくるのです。
そして、そのアイデアをかたちにするために大きな犠牲を払う覚悟が生まれ、更には目的達成まで決して途中で諦めない強い意志が芽生えるのです。

では、大元となる強烈な問題意識や使命感はどこから生まれてくるのでしょうか。
それは歴史観をから見いだされるその時代の持つ歴史的な意味だと思います。
そして、それを理解しやすいかたちで一般大衆に伝えることが出来るのがその時代を背負った思想家である、と私は思います。
そこからその時代を背負うことの出来る優れたリーダー、および想いを同じくするパートナー(昔流には同志)が現れるのです。
そして、時代が求める思想は途中で挫折をしながらも必ず実現することを過去の世界中の歴史が証明しています。
ですから、今こそ人々の精神的な支柱となりうる、時代を背負った思想家が求められていると思うのです。

 
TrackBackURL : ボットからトラックバックURLを保護しています