2012年01月04日
アイデアよもやま話 No.2025 私のイメージする究極の発電装置とは・・・
今まで、太陽光や風力を中心とした自然エネルギーなど再生可能エネルギー発電の方式についていろいろご紹介してきました。
ところが、私のイメージしている、これぞ究極的な発電装置というものにはいまだ巡り会えません。

自宅に太陽光発電を設置しておりながら、私は太陽光発電や風力発電には中枢を担う発電装置としての限界を感じています。
それには以下の3つの大きな理由があります。
1.発電量が天候や季節に左右され、とても不安定である (太陽光発電パネルが雪で覆われた日には発電量ゼロ)
2.大量の電力を発電するためには緑地帯を含め多くの設置面積が必要になる 
3.大量の太陽光発電や風力発電の設置は街全体の美観を損なう

ですから、私は同じ太陽光発電でも単位面積当りの発電量が少しでも多いパネルの登場を望んでいます。
更には、上記の3つの問題を全てクリア出来る、今までと全く違うアイデアで今考えうる究極的な発電装置はないか、と探し回っているところです。

そこで、あらためて私のイメージする究極的な発電装置の満たす要件を以下にまとめてみました。
・一般家庭で電力のみならずガスなどを含めたエネルギー、更には電気自動車(EV)用バッテリーへの充電も含めた全てのエネルギーの自給自足が出来ること
・再生可能エネルギーにより発電されること
・安全であること (人体に影響を与えたり、発火したり爆発したりしない)
・高温多湿、あるいは低温下でも発電機能を維持出来ること
・環境に影響を与えないこと  
・事故さえ起こさなければ最も安いと言われている原発よりも安く販売出来ること
・補助金なしでも持ち出しゼロで設置出来、場合によっては多少なりとも収入さえ得られること
 ( 目安として5年前後で投資が回収でき、コスト増ではなくコスト削減、あるいは収入源になる)
・機器の生産プロセスがシンプルであること
・機器が長寿命であること (最低でも10年以上)
・機器の保証期間内に投資の回収が出来ること
・発電した電力の質が安定していること (バラツキがないこと)
・複数の発電装置をつなぎ合わせることにより発電出力を増やせること
・短時間で設置出来ること
・設置の面積、および体積が小さくて済むこと (マンションなど集合住宅のベランダや屋上にも設置出来る)
・縦にも重ねて積むことが出来ること
・取り外し、および他の場所への移設が簡単に出来ること
・EV(電気自動車)や船舶にも搭載して動力源に出来ること
・原則として新たに送電線を設置しなくても系統電力とつなげられること
 (メガソーラーや風力発電などには新たな送電線の設置が必要になる)
・機器のパーツの原料がレアメタルなどのように生産地や生産量に制約されないこと
・機器のパーツの全てが再利用、あるいはリサイクル出来ること
・機能の拡張が柔軟であること
・保守作業がほとんど必要ないこと
  コントロール用などのソフトウェアがネット経由で変更出来ること
  機器の不具合をリアルタイムで把握出来ること
・風力発電の騒音や太陽光発電の反射光などのように周辺地域への影響がないこと
・大型台風などによる強風でも発電に影響がないこと (太陽光パネルや風力発電装置は強風下では凶器になり得る) 
・国際標準規格に則っているか、国際的なDefact Stanndard(事実上の国際標準)であること
・世界中、どの系統電力ともつなげることが出来ること
・寒冷地など、世界中どこにでも設置出来、単独で電源無しに発電出来ること
・再生可能エネルギーを表現する優れたデザイン、ネーミングであること
・平和利用に限定し、軍事的な利用はしないこと

さて、以上のような要件を満たす発電装置が実用化されると、どういうことになるでしょうか。
究極の発電装置とオール電化、そしてバッテリー、および電力の需給コントロールシステム、更にはEVとの組み合わせが世界中に普及することは間違いありません。
もし、EVに小型化されたこの発電装置が搭載されるようなことがあれば、常に発電しながら走行するのですから充電無しにほぼ無限の距離を走行出来る自動車も夢ではなくなるのです。
そして、そこにはCO2の排出権取引制度や補助金制度などは不要です。
どんなモノでも究極のモノの仕組みは極めて単純なのです。
従って、その分低価格で手に入れることが出来るのです。

しかも、世界中の全ての世帯や企業などあらゆるところに需要が生まれますから、そのためには多くの関連メーカー、そして設置業者が必要となります。
ですから、世界的な経済の活性化にもつながります。

私の試算によれば、その市場規模は国内だけでも本体だけでおよそ200兆円、周辺のHEMSやスマートグリッド、あるいはEVへの適用まで範囲を広げればざっと1000〜2000兆円くらいになります。
ちなみに、日本のGDP(2012年度)は約4兆ドル、そして世界のGDP総額は約238兆ドルといい、日本の占める割合は約6%ですから、世界市場まで広げればざっと1.5京円〜10京円くらいというとてつもない規模の市場が新たに生まれるのです。
この試算では、当然途上国が今の先進国と同等、あるいはそれ以上のオール電化生活を送れることが出来ることを想定しています。

更には、世界的な紛争や戦争の抑止力になり得ます。
なぜなら、過去の紛争や戦争の火種には自国のエネルギー不足による他国への武力など様々なかたちでの圧力、あるいは侵略が少なからずあったからです。
今、日中間でもめている尖閣列島問題もその一例ではないでしょうか。

このような究極的な発電装置はまだまだ当分夢物語と一般的には思われていますが、少しでもそれに近い発電装置を探し求め、その世界的な普及に少しでも貢献出来ることこそ私の残された人生のライフワークなのです。

 
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