2011年11月20日
No.1986 ちょっと一休み その306 『災害時に注意すべき通電火災』
10月9日(日)放送の報道ステーション SUNDAY(テレビ朝日)で首都直下地震について特集していました。

番組では、首都直下地震の危険性について内閣府中央防災会議によるシミュレーション(東京湾北部地震M7.3
)について紹介していました。
それによると、建物の全壊・消失85万棟、死者1万1000人で、死亡原因一位は火災の6200人(55%)でした。

さて、番組の中で通電火災という耳慣れない言葉が出てきました。
たとえ電力が復旧しても次なる危険が襲いかかるというのです。
大きな揺れによって電気が止まりますが、自動的に復帰してくる電気によって壊れた家や家電製品から火災が起きるのです。
これが通電火災です。

驚くことに、阪神・淡路大震災の建物火災の出火原因の約6割が通電火災だったといいます。
使用中の電化製品が地震で押しつぶされ、電力の復旧と共にショートし、周辺に引火してしまったのです。
他にも、例えば地震の揺れで洗濯物などが電気ストーブの上にかぶさり、停電した状態から再び通電してストーブが作動することにより洗濯物が燃えてしまうことがきっかけの火災も考えられます。
ですから、よく言われているように、震災時には火災防止のためにブレーカーを落とすことが大切なのです。

ということは、震災時にセンサーなどにより自動的にブレーカーを落とすような機器があれは、震災後の多くの火災を防ぐことが出来るということになります。
そこで思い出されるのは、アイデアよもやま話 No.1901 ボールで通電火災防止!でお伝えした商品、「スイッチ断ボール」(2079円)です。
この程度の出費で震災時の自宅の火災防止が出来るのであれば安いものだと思います。

 
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