2011年05月08日
No.1818 ちょっと一休み その276 『EVによるF1レースが2013年初開催!?』
4月26日(火)付け読売新聞の朝刊に「エコF1計画」というタイトル記事が掲載されていたのでご紹介します。

自動車のF1世界選手権を統括する国際自動車連盟(FIA 本部パリ)がEV(電気自動車)によるF1レースの2013年初開催を目指し、準備を進めてします。
地球温暖化対策でEVの積極導入を目指す欧州連合(EU)の働きかけを受けたものです。
ちなみに、ガソリン車による現行のF1も存続させるそうです。

この計画には大賛成です。
これまで何度もお伝えしてきたように、EVにはCO2排出量ゼロ、そしてガソリン車にはない加速力がある一方、フル充電での航続距離が短い、という弱点があります。
EVによるF1レースを通して、世界中のEVメーカーがしのぎを削ることによって、航続距離を延ばすためのバッテリーやモーターの性能向上につながることが大いに期待できます。
その結果を一般乗用車のEVに反映できれば、フル充電での航続距離がガソリン車に近くなり、しかも低価格のEVが市販化されることによりEVの普及に弾みがつくはずです。

この動きに合わせるかのように、既にメルセデスベンツや日産自動車ではレース用EVの開発を進めている、といいます。
以前、EV「エリーカ」を開発したシムドライブの清水社長がある講演で、将来EVでF1参戦したい、とおっしゃっていました。
ですから、もしかしたらシムドライブもEVのF1参戦に向けて密かにレース用EVの開発に着手しているかもしれません。

何事においても、競争を通してお互いに切磋琢磨し、より優れた商品やサービスのアイデアが生まれてくるのですからEVのF1レースは大変待ちどおしい限りです。
そして、どんなEVが参戦するのかもとても楽しみです。
もし、日本製のEVが最初の大会で優勝出来れば、国内のEVの普及に弾みが付くのではないでしょうか。

それにしても、EVレースの雰囲気はガソリン車のような爆音とは全く無縁のサイレントレースになるので、観戦者は始めはかなり戸惑うのではないでしょうか。

 
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