2010年03月25日
アイデアよもやま話 No.1468 デジタルサイネージは広告革命!?
3月6日(土)放送のNHK経済ワイドビジョンで「未来の広告 デジタルサイネージ」をテーマに取り上げていましたのでご紹介します。

”デジタルサイネージ”とはあまり耳慣れない言葉ですが、電子看板の意味だそうです。
最近、あちこちのビルでデジタル・スクリーンを見かけますが、ここに表示される写真や動画による広告、これらが”デジタルサイネージ”です。
液晶の値段が安くなり、耐久性も向上したことから一気に広がりました。
今までの案内板では、文字の羅列や写真だけでした。
ところが、”デジタルサイネージ”の場合、動画を見ることが出来たり、気になる情報はタッチパネルで取り出すことも出来るのです。
その最大の特徴は、ニーズに応じて表示する内容を変えられることです。
例えば、通勤時間帯には朝食メニューを、夕方学校帰りの学生が通る時間帯にはボリューム感のある内容に変える、という具合に必要に応じていろいろと変えることが出来ます。
しかも、IT技術の活用により従来の紙の広告のように内容を張り替える手間もかかりません。
番組では、名古屋のあるパブを紹介していましたが、このお店では店員の胸元には50gほどのパネルがあり、これにビールの広告動画が映し出されていました。
その珍しさもあって、お店によるとその効果は上々、とのことです。

その他に、特殊なメガネを使わなくても見ることが出来る立体映像や、指で触れるようにするとグルグル回り出す地球も取り上げられていました。
これを応用すれば、商品をあらゆる角度から眺められることに応用出来るわけです。
更には、映像に合わせて臭いを出す装置も研究されているそうです。

このようにIT技術の発達とともに、ほぼリアルタイムにニーズに合わせてきめ細かく伝えたい内容を安く伝えることが出来るようになってきています。
これは広告革命、と呼べるかもしれません。
そうして、いずれ更に進んで今やほとんどの人が持っている携帯電話にその人のニーズに合わせて直接伝えたい内容を伝えるようになると思われます。
これは、うまく使えばユーザーにとってもありがたいサービスになると思います。
それを既に先取りしているのがアイデアよもやま話 No.1149 セカイカメラで世界が変わる - 進化するGPS関連サービス!でご紹介したサービスです。

数年後以内には、単に広告の世界という枠を超えて、セカイカメラのように携帯電話を通して生活者に密着した、より進化した”デジタルサイネージ”のステージへと移っていくと思われます。

 
TrackBackURL : ボットからトラックバックURLを保護しています