2009年10月20日
アイデアよもやま話 No.1334 CO2を地中に閉じ込める技術CCSに注目!
今まで電気自動車や太陽光発電などCO2を排出しないものについて何度となくお伝えしてきました。
ところが、一般ドライバーや一般家庭でのこれらによる対応だけで温暖化問題が全て解決される、というわけではありません。
工場やオフィスによる対応も必要です。
そうしたなかで、9月30日(水)付け読売新聞の朝刊で「CO2回収技術に脚光 温暖化防止に効果」というタイトル記事を眼にしましたのでご紹介します。

今、火力発電所などから排出されたCO2を回収し、地中に閉じ込めるCCS(Carbon dioxide Capture and Storage)技術に注目が集まっています。
東芝は9月29日、電力子会社の三川発電所で、その実証プラントを稼動させました。
特殊な溶液で排ガスに含まれるCO2の約9割を分離・回収できる、とのことです。
そして、東芝は、2020年度にCCSで売上高1000億円の目標を掲げています。
一方、大手企業の三菱重工業、電源開発やIHIはオーストラリアの火力発電所で2011年から実証実験を開始するそうです。

ちなみに、世界の主要8カ国は温室効果ガス排出量を2050年までに1990年比50%削減を目標に掲げています。
そのために、IEA(世界エネルギー機関)は、この目標達成のためには削減分の2割をCCSで賄う必要があると試算しています。
また、別な統計によると、現在、CO2の全排出量のうち発電部門が約30%を占めているそうです。
ですから、今後の需要拡大が期待出来るのです。
そして、この期待に答えることは、すなわち世界的なCO2排出量削減に大いに貢献出来るのです。

ということで、これから益々、温室効果ガス排出削減のためのアイデアがいろいろな分野で求められるのです。

 
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