再生医療とは、自分の細胞を使って治療する革命的な医療方法で21世紀の医療として期待されているのです。
そして、再生医療では日本が世界をリードしており、既に実用化の段階に入っているのです。
また、再生医療の一番優れている点は、副作用の心配ががないこと、と言われています。
ということで、この番組の内容をとおして現在の日本の再生医療の状況をご紹介します。
番組で取り上げられていた医療例の一つは以下のとおりです。
肌のしわ取り (東京・港区のRDクリニック三田)
目の下のしわを取りたい患者さんの耳の後ろから5ミリほと皮膚を切り取り、その細胞を培養して増やします。
1ヵ月後には、採取された細胞は、1万倍に増殖しており、真皮繊維芽細胞と呼ばれ肌を作り出す細胞です。
この細胞を注射器に集め、しわの気になる部分に少しずつ注入していきます。
肌を作る細胞は年齢とともに衰え、皮膚にしわが出来ます。
そこで、皮膚を作る力の強い若い細胞を注射すると、その細胞が若々しい細胞を作り出し、肌が若返るのです。
効果は3ヶ月ほどで現れ、5年は持つそうです。
ちなみに、治療費はおよそ60万円です。
番組では、この他にも患者自身の細胞を使って、糖尿病患者の合併症による足の指の切断を免れた例や、乳がんの手術で失った体の一部を美しく甦らせた実例が取り上げられていました。
角膜は、患者の口の粘膜の細胞を2週間培養して作ります。
それを眼球に乗せるだけで治療できるのです。
角膜は、けがや病気で傷つくと視力を失うこともあり、新しい角膜を移植しなければ直せません。
ドナー不足のため、現在角膜移植を待つ患者が世界中にたくさんいると言われています。
今、フランスのリヨン国立病院で角膜移植の臨床試験が進められています。
セルシードでは、再生角膜の販売許可をヨーロッパで得ようとしているのです。
日本の厚生労働省にあたるEMEA(ヨーロッパ医薬品審査庁)で認可を得られれば、ヨーロッパ30カ国で販売出来ます。
そして、再生角膜の販売予定は、ヨーロッパが2011年、日本・アメリカが2014年だそうです。
もう少しすれば、角膜移植を待っている患者の方々はこの素晴らしい治療を受けることができるようになるのです。
さて、なぜ、ヨーロッパで臨床試験を行っているかというと、それには理由があります。
ヨーロッパで臨床試験(治験)の申請をすると、4ヶ月で回答が来ます。
ところが、日本の場合は3〜4年かかるのです。
セルシードの長谷川幸雄社長は番組の中でその理由が分からない、とおっしゃっていました。
ちなみに、2008年9月リーマン・ブラザーズが経営破たんしましたが、それに伴いセルシードに資金を提供してくれていた投資会社が突然投資をストップしたのです。
何とか他の投資会社が投資を継続してくれることになり、この資金難の危機を乗り越えていたのです。
あらためて、ベンチャー企業にとって、投資会社の存在の大きさが分かりました。
適切な運用をされる限りにおいては、世界的に投資会社はとても重要な存在なのです。
ということで、再生医療は単に医療の範囲を超えて、美容の世界にも革命をもたらすのです。
何十年後には、ほとんどしわの目立たない多くのお年寄りを見かける時代になっているかも知れません。