2009年06月30日
アイデアよもやま話 No.1238 世界の驚き発電!
6月21日(日)放送の特集番組「SAVE THE FUTURE」は地球環境問題への対応について、いろいろなテーマを取り上げていました。
そんな中から、「世界の驚き発電」をテーマにした内容をご紹介します。
・ポルトガルの波力発電
 海蛇と呼ばれる、全長140mの発電装置です。
 波が上下する力をピストンに伝えて、安定した電気を生み出すのです。
 1本設置すれば500世帯分の電力を供給出ます。
・ドイツの高温岩体発電
 地下3,000mに水を流し込んで地熱で暖め、その水を地上に戻して発電タービンを回す、という仕組みです。
・日本の音力発電
 音の小さな振動を電気に替える、振動発電の一種です。
 都内の幹線道路に発電装置を敷き詰めれば、東京都の家庭が使う電力の4割以上を賄える可能性があります。
・日本の核融合発電
 未来の発電と言われる、核融合発電も夢の発電として研究中だそうです。
 将来、海水から取り出せる燃料わずか1gから石油8トン分のエネルギーが生み出せる可能性があるのです。
 超伝導構造を用いた巨大な実験装置の中で高温のプラズマを発生させると、内部に閉じ込められた原子が高速でぶつかって核融合が起き、エネルギーが生まれる、という仕組みです。
・日本の田んぼ発電
 田植えの時に、泥の中に炭素素材でできたシートを埋めておくと、これが電極になって微生物(発電菌)が非常に弱い電流を出すので、これを集めれば、人間が使える電気になる、という仕組みです。
これらは、まだ開発中、あるいは実用化の途上にあります。
でも、世界規模での地域特性に合わせて、導入時の初期費用、および運用コストの観点から投資効果が見合うものはどんどん実用化していけばいいと思います。
なお、ある調査によると、日本の電力エネルギー源 (2007年)の割合は以下のとおりです。
化石エネルギー  67%
  石炭 28%
  石油 14%
  ガス  25%
原子力 23%
水力   7%
自然エネルギー 3%  
こうしてみると、自然エネルギーはエネルギー・ビジネスにとってまさにブルー・オーシャンなのです。  

 
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