2009年04月11日
プロジェクト管理と日常生活 No.66 『中華レストラン「餃子の王将」の絶好調の秘密 - テーラリング(最適化)』
先日のネット・ニュースによると、中華レストラン「餃子の王将」で有名な王将フードサービスが09年3月期、創業以来最高の売上高の伸び率を記録したそうです。
しかも、既存店売上高が前年同月実績を上回るのは20カ月連続と好調を維持しているのです。
ちなみに、4月8日(水)放送のワールドビジネスサテライト (テレビ東京)でも王将フードサービスの絶好調ぶりが取り上げられていました。
王将フードサービスの絶好調の秘密は、もちろん安くておいしい餃子に負うところ大です。
でも、他にもあるのです。
それは、展開している524店舗のどこのお店にもある基本のグランドメニューと各店舗独自のサイドメニューです。
サイドメニューは、その地域の客層やニーズに合わせて各店舗の店長の裁量で決めることが出来るのです。
実は、これはプロジェクト管理と日常生活 No.65 『事業業態により収益競争力は決定される!』でお伝えしたCMMIレベル3の要件に適っているのです。
すなわち、王将フードサービスに当てはめると、各店舗共通のグランドメニューに対して、個々の店舗がテーラリングした最適なサイドメニューを工夫しているのです。
王将フードサービスの企画部門がどのように考えているかは知りませんが、CMMIレベル3言うところのこの後のストーリー展開は以下のとおりです。
・各店舗で独自開発されたサイドメニューの中で、大きく売り上げに貢献したメニューを把握する
・貢献したサイドメニューの中で、グランドメニューに格上げすべきものを他店舗に展開していく
さて、このテーラリングによる最適化は基本的にどんな対象に対しても適用出来るのです。
また、何でも標準マニュアルに従う、という組織よりも個々人、あるいは個々の組織で自由に改善アイデアを試してみることの出来る組織の方が明らかに組織の活性化につながります。
そして、組織の活性化が生産性の向上、あるいは改善につながるのです。

 
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