番組では、今、急増している大変悪質な新型コンピュータ・ウイルス ボット(Bot)について取り上げていました。
ちなみに、ボットとは、インターネットを通じ、外部からの命令を受けて活動するコンピュータ・ウイルスを意味しています。
そこで、今回もこんなアイデアをかたちにするのも絶対禁止して欲しい、という思いでご紹介します。
今、以下のような、インターネット犯罪に個人のパソコンが知らないうちに悪用される事件が相次いでいるそうなのです。
・企業のホームページを利用不能に陥れる、サイバー・アタックと言われる大量の不正アクセス
・フィッシィング詐欺を狙った迷惑メールの大量送信
原因はボットで、感染するとそのパソコンが何者かによって遠隔操作されてしまうのです。
ボットに感染したパソコンは、世界中で600万台と言われています。
そして、それをまとめて操る犯罪集団がいるのです。
彼らは感染したパソコンを自在に遠隔操作して、自分の手を汚さずに攻撃するのです。
ボットは感染力が非常に強く、そして駆除が難しい、と言われています。
ボットの活動するまでの概略は以下のとおりでうす。
・攻撃者がインターネットなどを通じて、世界中のパソコンにボット・ウイルスを感染させる
・感染したボットに悪意を持つ攻撃者が攻撃命令を発する
ちなみに、感染した複数のパソコンを持ち主に気づかれることなく一斉に操るこのネットワークはボットネットと言われます。
そして、大規模なものだけでも世界中で200以上が確認されています。
また、なんとこのボットネットを時間単位で貸し出すレンタルビジネスが急速に拡大しているそうなのです。
裏事情に詳しい人によると、このサービスがアンダーグラウンドでの一番主流のビジネスなのです。
1時間100ドルで2000とか3000とかのボットに感染しているパソコンを貸し出す、というのです。
貸出先は、ライバル企業の営業妨害を狙う人物や恨みを晴らしたいという個人です。
借りる人の手は汚さずに企業や個人を攻撃する、というこの悪質なビジネス・モデルはとても卑劣で卑怯です。
また、番組で取り上げた事例では、ある企業をボット攻撃してホームページを利用不能にしたうえで、被害を受けないようにするための料金を企業に請求していました。
これは、りっぱな恐喝です。
そのために、被害を受けた企業では、その請求を退け、1000万円ほどかけて新たにコンピュータを購入したのです。
しかも、乗っ取られて悪用に加担しているパソコンの使用者はふつうに使えているので、そのことが分からないままなのです。
当然のことながら、このような犯罪に対して、国家レベルの対策が打たれています。
総務省、経済産業省、そして民間企業74社により共同で進められているボット対策プロジェクトです。
ウイルスに対して無防備なままのおとりコンピュータを使って感染しているパソコンを割り出すのです。
感染したパソコンの多くに共通するのは、ウイルス対策ソフトの備えが行われていないことです。
ですから、やはりウイルス対策ソフトのインストールはとても大事と言えます。
ところが、京都大学の調査によると、それでも感染の拡大が止まらないケースが増えているのです。
その理由は、駆除したはずのウイルスが再び活動し始めたからです。
それは、ボット・ウイルスは平均して5分に1回のペースで外部から新しいウイルスを呼び込み、その姿を微妙に変化させていたのです。
一方、京都大学のウイルス対策ソフトの更新は1日平均1回なので駆除が追いつかないのです。
ところが、番組で紹介された朗報があります。
このようなサービスはとてもありがたいと思います。
でも、これでは根本的な解決にはなりません。
以前にもお伝えしましたが、世界的に広範囲な被害、そしてその被害の大きさにかんがみて、国際的な対応策への取り組みが必要だと思います。
そして、このような犯罪に対しての、国際的な法制度の確立、そして重い罰則規定が望まれます。