2017年09月22日
アイデアよもやま話 No.3815 世界とつながる私たちの消費!

7月10日(月)放送の「視点・論点」(NHK総合テレビ)で「世界とつながる私たちの消費」をテーマに取り上げていたのでご紹介します。

なお、今回の論者はNGO難民を助ける会 理事長 長 有紀枝さんでした。

 

昨年7月、バングラデシュの首都ダッカで、外国人が多く集まるレストランを武装集団が襲撃、日本人の援助関係者7人を含む、22人が殺害されるという大変痛ましい、テロ事件が発生しました。

同じくバングラデシュのダッカ近郊でその3年前、2013年4月に発生した8階建てのビルの倒壊事故はいかがでしょうか?(詳細はアイデアよもやま話 No.2644 バングラディッシュの縫製工場にみる世界的な最低賃金規制の必要性! を参照)

縫製工場が多く入った商業ビルで、3000人を超える女性や少女が劣悪な環境下で、働いていました。

事故の前からビルの壁には亀裂が入り、大型発電機と何千台というミシンの振動とがビルの崩壊を招いたと言われています。

この事故で1000人を超える人々が犠牲になりました。

衣料産業で働くのは10代から30代の女性たち。賃金もインドや中国の3分の1程度といわれます。

 

いかなる理由であれ、テロを正当化することはできません。

しかし、その背後にある人権侵害や貧富の格差、貧困から私たちは目をそらすことができません。

なぜなら、そうした安全や労働環境に配慮せず、賃金を不当に安くおさえることで可能になる、低価格の衣類、ファスト・フードになぞらえ、ファスト・ファッションとも呼ばれる、世界的に大量に生産され、販売される衣類が、私たちの身近にあふれているからです。

 

大切なお金を無駄にしないこと、安い品物を買うことは一見、大変道徳的で倫理的な行為です。

しかし安いことの背景に、こうした人権侵害があり、私たちが消費者として、知らず知らずにその構造や仕組みを肯定し、加担しているとしたら、私たちは堅実な消費者として胸を張れるでしょうか。

 

今から3年前の2014年、パキスタンの少女、マララ・ユスフザイさんにノーベル平和賞が贈られました。

同時に受賞したカイラシュ・サティヤルティさんは、児童労働に反対するインドの活動家です。

児童労働根絶に向けた世界的なネットワーク作りにも尽力し、織物業界で、細かな織りのじゅうたんなどの製品が児童労働によって作られていないことを認定する「グッド・ウィーブ」というNPOを設立しています。

チョコレートを食べたことのない子どもたちが、カカオ豆の栽培にも携わっているなど、消費者としての私たちと世界の貧困や児童労働は深くつながっているのです。

だからこそ、「フェア・トレード」商品、文字通り「公平・公正な貿易」の意味ですが、途上国の生産者に不当な扱いや不利益を強いることのない取り引きによって輸入された製品をできるかぎり選ぶ、あるいは、人権や環境、社会問題に配慮して素材を選び、生産された商品を販売している「エシカル・ファッション」を選択する。

エシカルとは倫理的という意味ですが、まさにそうした選択や行動が、人権や貧困問題に私たちが向き合う一つのヒントを提示してくれています。

 

私たちに身近な携帯電話やスマホも紛争とは無縁ではありません。

携帯電話の心臓に当たる電流を制御する超小型コンデンサーの製造には、耐熱性に優れた金属元素、タンタルが欠かせません。

そのタンタルの原鉱石コルタンをめぐって、また携帯電話の小型電池に使われるコバルトをめぐって、コンゴ民主共和国では採掘にかかわる強制労働や資源の配分を要因とする紛争に拍車がかかっています。

環境や人権に配慮した衣服や食材は選べても、携帯の部品やパーツまでは選べないと思われるかもしれません。

しかし、オランダの社会的企業「FairPhone・フェアフォン(公正な電話)」は、鉱物調達のみならず、製造に関わる労働者の権利を守り、製造から廃棄まで包括的に環境への負荷を減らすことを目的としたスマホを発売し、大きな話題を呼んでいます。

エシカル・ファッション同様、エシカル・携帯、エシカル・スマホも夢物語ではないのです。

 

私たちが消費者として関わるという点については、兵器も同様です。

1990年代後半から2000年代にかけて、非人道的な2つの通常兵器の使用や生産を禁止する条約が作られました。

対人地雷禁止条約とクラスター爆弾禁止条約です。

クラスター爆弾は親爆弾に数十から数百の子爆弾が詰められた非常に破壊力の強い兵器です。

地上からロケットで打ち上げられたり、航空機から投下されたりした親爆弾が空中で割れ、子爆弾が広い範囲に飛散します。

親爆弾を投下する航空機の高度や子爆弾の落下の角度、地表の状態、不良品の混入などにより、不発率が高いのも特徴です。

その不発弾が地雷と同じ働きをすることから、「第二の地雷」「事実上の地雷」とも呼ばれています。

第二次世界大戦で初めて登場し、ベトナム戦争でも米国がラオスで大量に使用しました。ラオスでは、現在もその被害が深刻です。

さらにその後も、コソボやアフガニスタン、イラク、レバノン、そしてシリアでも使用されています。 

被害者の圧倒的多数は、紛争とは無関係の民間人です。

 

90年代、対人地雷の禁止キャンペーンでは、各国政府に条約への参加を呼びかけるとともに、製造企業や部品を納入している企業に生産中止を働きかける取り組みが行われました。

さらに進んでクラスター爆弾の禁止運動では、投資を行う金融機関や年金基金に対して、クラスター爆弾をはじめとする、武器製造企業への投資を禁止するよう求めています。

先日、クラスター爆弾の製造企業に対し、世界の金融機関166社が過去4年で310億ドル(約3兆4千億円)を投融資したとする調査結果をオランダのNGO「PAX・パックス(平和)」が発表しました。

5月にはこの調査の担当者が来日し、「戦争に加担する投融資が行われないように、日本政府にも取り組みを呼びかけたい」と語りました。

なぜ日本なのか。それは、現在、クラスター爆弾禁止条約には119ヵ国が署名、うち101ヵ国が批准していますが、2013年6月から2017年3月にかけて、PAXがクラスター爆弾を作る米中韓の主要企業6社の取引を調査したところ、投融資した金融機関数は米国が圧倒的に多く85社、続く中国が30社、韓国が27社、台湾が5社でしたが、これらはいずれもクラスター爆弾禁止条約の未加入国です。

その次に続いたのが、4社と数は少ないものの締約国の日本だったのです。

 

SRI、「社会的責任投資」という考え方があります。

これまで、投資というと、その企業の業績や財務状況から投資先を判断するのが一般的でした。

しかし、こうした従来の基準に加えて、その企業が、人権や環境、紛争、社会問題にどのように配慮し、倫理的にどのような社会的責任を果たしているのか、そうした観点から投資先を選ぶ行動のことです。

 

日本では、世界の紛争や平和、武器の問題について考える際、(水爆実験による被害は別として)、「唯一の被爆国日本」として、被害者としての視点から、核兵器の非人道性を訴えることに重きが置かれることが多かったように思います。

これは非常に大切な取り組みですが、同時に、先進国の消費者である日本人として、世界の紛争や貧困の問題に積極的にかかわる視点を、エシカル・ファッションや、こうしたNGOの取り組みは教えてくれているように思います。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

以前、アイデアよもやま話 No.843 近江商人の教え! でもお伝えしたように、そもそも商品の製造販売、あるいはサービスの提供に際して、投資家、メーカー、販売会社、およびその従業員、あるいは消費者など、一部の立場の人たちだけが大きな利益を得たり、あるいは今回ご紹介したように一部の途上国の人たちの犠牲の上にビジネスが成立しているというような状況は好ましくありません。

まさに近江商人の唱えていた「三方良し」という考え方が基本であり、それぞれの立場の人たちがお互いにバランスの取れた利益を享受出来る方向を目指すべきなのです。

 

更に、児童労働問題や人権侵害、そして地球環境問題のような社会的問題、あるいは大量破壊兵器のような兵器開発に加担するような投資家、あるいはメーカーの取り組みを阻止することは人類共通の目標でなければなりません。

 

こうした目標達成には、以下のような取り組みがあると思います。

・啓蒙活動

・上記のような人類共通の目標達成に貢献している企業の国際的な認証制度

・上記のような人類共通の目標達成に背くような取り組みをしている投資家、企業の“見える化”

 

一方で、私たち一般消費者としては、上記のような人類共通の目標達成に背くような取り組みをしている企業の商品や購入を控え、少々高くても真面目に取り組んでいるメーカーの商品を購入するといった道徳心が求められるのです。


 
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2017年09月21日
アイデアよもやま話 No.3814 幻想的な光る花の誕生!

7月7日(金)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で光る花について取り上げていたのでご紹介します。

 

結婚式などで彩を添える花ですが、今回ご紹介する花を使えば新しい演出が生まれるかもしれません。

 

ガーデニングなどでよく見るペチュニアという白い花が、暗くすると蛍光色の不思議な光を放つのです。

その秘密について、この花を開発したNECソリューションイノベーターの白鳥 行大さんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「富山湾の深海に住む光る海洋プランクトンの蛍光タンパクの遺伝子を組み込んでいます。」

「(こうした光る花を作ろうとした動機について、)匂いとか花のかたちとかで、いろいろな花があるんですけど、単純にこれまでにない“光る”という花の属性がなかったので開発を進めました。」

 

紫外線の光を出すブラックライトを当てることで、それを吸収してクラゲのように光るのです。

光る花と照明を組み合わせることで、結婚式やディスプレーなどで変わった演出が出来るようになるといいます。

 

しかし、白鳥さんは、この光の持つリスクについて、以下のようにおっしゃっています。

「遺伝子組み換え花があることによって、例えば花粉を介して他の花が光ってしまうような環境への影響とかというのを試験で一つ一つ明らかにしていかなければいけません。」

 

現在は、実証実験を重ねており、この“光るペチュニア”が市場に出るのは早くても数年後だということです。

 

なお、遺伝子組み換えには法律があり、生物多様性を図るために遺伝子組み換えによる生物を用いる際に規制措置があり、それをクリアするためにはまだまだ実証実験などの課題が沢山あるといいます。

また、商品化するためには協業する業者を探す必要もあるということです。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

遺伝子組み換えまでして、人の欲望を満たすために“光る花”を開発するのはいかがなものかと考える人もいると思います。

また、生物多様性への影響があっては良くありません。

しかし、考えてみれば、人類は長い歴史の中で様々な工夫をこらして、少しでも美しい花、あるいは少しでも美味しい食べ物としての植物を人工的に開発してきました。

ですから、遺伝子組み換え技術はその延長線上にあると言えます。

 

さて、遺伝子組み換え技術が人に応用されるとなると話は別です。

誰しも自分の子どもは少しでも病気になりにくく健康的で、頭が良い遺伝子を持って生まれて欲しいと願うものです。

そして、遺伝子組み換え技術を持ってすれば、こうしたことはいずれ出来るようになるはずです。

ですが、だからといって生まれてくる子どもがみんな遺伝子組み換え技術を使用されることを考えれば、疑問を持たざるを得ません。

 

ということで、遺伝子組み換え技術については、その使用に際して既に規制措置があるということですが、生物多様性という観点から慎重に考えつつ、私たちの暮らしを豊かにするために開発を進めて欲しいと思います。


 
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2017年09月20日
アイデアよもやま話 No.3813 風を強める扇風機カバー!

6月28日(水)放送のニュース(NHK総合テレビ)で風を強める扇風機カバーについて取り上げていたのでご紹介します。

 

小さな子どもがいるので、扇風機の音が気になってしまう、しかし“弱”に切り替えて風を弱めるとなんだか物足りない、こうした家庭は少なからずあると思います。

こうした悩みに応えるのが、磁石が付くタイプの扇風機に取り付ける装置です。

広がる扇風機の風を9枚の羽根が一つにまとめて真っ直ぐにしてくれるので、弱い風でもより強くしてくれるのです。

番組に登場したこの装置のユーザーの男性、Aさんは、次のようにおっしゃっています。

「扇風機の設定は“弱”にした状態で、静かな音だけど十分な風を受けることが出来るのが快適。」

 

なお、この装置、“弱”に設定した扇風機でも強い風になるので電気代も多少節約出来ます。

また、Aさんのお宅では、洗濯物の室内干しをする時にも弱い風でも早く乾かせるので気に入っているということです。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

気になるこの装置、ネット検索したら株式会社山善より2種類の商品が販売されていることが分かりました。

一つは、「快風!強マリーナ」(税込み1980円)で装着すると送風力が強まる扇風機アタッチメントです。

もう一つは、「そよ風!広ガリーナ」(税込み1980円)で、装着すると風が優しく広がる扇風機アタッチメントです。

 

今回ご紹介した装置も前回ご紹介したいろんな歯ブラシを電動化出来る装置と同様に、あったらいいなというユーザーの潜在需要を取り込んだアイデアだと思います。


 
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2017年09月19日
アイデアよもやま話 No.3812 いろんな歯ブラシが電動になる装置!

6月28日(水)放送のニュース(NHK総合テレビ)でいろんな歯ブラシが電動になる装置について取り上げていたのでご紹介します。

 

番組に登場した女性、Aさんは、次のようにおっしゃっています。

「歯医者さんに紹介された歯ブラシが気に入って使っているんですけども、手磨きだと力が入ってしまって歯茎を痛めたりとか・・・」

 

そこで使い始めたのが、普段使っている歯ブラシに取り付けてスイッチを入れると、1分間に2万4000回振動する電動歯ブラシになるんです。

長さや太さの異なる歯ブラシでも使えるのが特徴で、ダイヤルを回せばしっかり固定出来ます。

防水加工しているので、水にぬれても大丈夫です。

大人用でも子ども用でも手軽に電動歯ブラシにすることが出来ます。

 

生活用品を扱う会社が6年かけて開発したこのアイデア、Aさんは舌を磨くブラシにも取り付けて使っているそうです。

Aさんは、次のようにおっしゃっています。

「今使っている、毛先が細くてすごく気に入っている歯ブラシをそのまま取り付けられるところがすごくいいと思います。」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

ちなみに、気になるこの装置、ネット検索したら大作商事株式会社より商品名「SONIC ALL」(定価:税込み3456円)で販売されていることが分かりました。

 

私も以前から普段自分が使っている歯ブラシをそのまま電動歯ブラシとして使えたらいいなと思っていたので、早速ネット通販で購入しました。

実際に使用してみると、確かに使い勝手は悪くないので毎日使っています。

 

さて、電動歯ブラシはいろいろな種類のものが販売されていますが、今回ご紹介した装置は、あったらいいなという歯ブラシのユーザーの潜在需要を取り込んだ優れたアイデアだと思います。

ユーザーの立場からは、何よりも自分に合った歯ブラシをそのまま電動歯ブラシとして使用出来るところが購入動機を誘われます。

 

こうした“あったらいいな”というユーザーの要求とそれに応えるメーカーを結びつけるサイトは既にネット上にいくつかあるようですが、こうしたサイトは新しい製品やサービスの誕生を促す場としてとっても有効だと思います。


 
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2017年09月18日
アイデアよもやま話 No.3811 敏感肌の人にお勧めの小豆の皮の入った石けん!

敏感肌で悩んでいる方もいらっしゃると思います。

そうした中、6月27日(火)放送のニュース(NHK総合テレビ)で敏感肌の人にお勧めの小豆の皮の入った石けんについて取り上げていたのでネット上の関連情報も合わせてご紹介します。(詳細はこちらを参照)

 

小豆の皮の入った石けんを考えたのは、北海道十勝地方にある和菓子メーカーです。

小豆であんこを作るスタッフの肌が綺麗なことに注目しました。

調べてみると、小豆には抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富に含まれていることが分かりました。

そこで、化粧品メーカーと共同でこしあんを作る時に出る小豆の皮を入れた石けんを開発しました。

この石けんを使って分かったのは、たっぷりフワフワの泡が立つことでした。

これは、小豆にサポリンという界面活性剤の役割を果たす天然成分が含まれているからでした。

石けんの中にある小豆の皮は泡立てている間に擦れて無くなるそうです。

 

なお、この石けんは商品名「あんここ」(内容量85g)で1296円(税込み)です。(詳細はこちらを参照)

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

小豆は羊羹やタイ焼き、アイスキャンデー、かき氷などいろいろな食材として使われており、私たちに食の楽しみを提供してくれます。

その小豆の皮が、今回ご紹介したように敏感肌の人にも優しい、しかもフワフワの泡の立つ石けんの原料としても使われるということには、あらためて植物が私たち人間に与えてくれるメリットについて思い起こさせてくれます。

植物は、食材としてだけでなく、古くから薬草としても重宝されてきました。

一方では、毒薬として暗殺など物騒な手段としても使われてきました。

 

ということは、人類の立場からすれば、人類の誕生以来、日々の暮らしの中で生存に直結する食糧を中心に、薬草や住居、あるいは道具の材料として植物は欠かせない存在でした。

また、植物の中には庭園や生け花などとして私たちに楽しみを与えてくれるものもあります。

更に、人類の生存にとって欠かせない酸素を発生するものとして森林はとても大切な存在であり続けてきました。

 

ということで、話が飛躍してしましましたが、植物は人類の生存にとっていろいろな観点で欠かすことの出来ない存在なのです。

こうしたことから、私たちは時には植物に対して感謝の念を抱いてもいいのではないかと思った次第です。


 
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2017年09月17日
No.3810 ちょっと一休み その612 『筋肉を鍛えなくても身体がよく動くようになる方法!?』

8月30日(水)放送の「ガッテン!」(NHK総合テレビ)のテーマは「カラダ若返りSP 1週間で動ける体が復活」でした。

筋肉を鍛えなくても簡単な方法で身体がよく動くようになる方法を取り上げていたのでご紹介します。

 

お金をかけてスポーツクラブに通い、一生懸命に身体を鍛えている方は沢山いらっしゃると思います。

そうした中、番組では、筋肉を鍛えなくても、あるいは1日に何キロも歩かなくても、次の3種類の体操をするだけで神経に働きかけて体の動きをよくすると推奨しています。(詳細はこちらを参照)

 

神経を刺激する!くねくね体操1「くの字体操」

神経を刺激する!くねくね体操2「Sの字体操」

神経を刺激する!「がにがに体操」

 

そもそも、身体を鍛えるために筋肉を鍛えるのではなく、神経に働きかけるという方法がとても意外で新鮮に感じました。

また、特に「くの字体操」と「Sの字体操」は高齢者や多少身体の弱い方にとっても無理なく出来ます。

 

私も早速、この3つの体操を試してみました。

そうして自宅近くのかなり急な坂道を歩いてみたら、普段よりも心持ち足取りが軽くすたすた歩けたように感じました。

 

ということで、今回ご紹介した3つの体操は、スポーツクラブなどに通わなくても、自宅でテレビを観ながら、あるいは外出先などどこでも狭い空間でちょっと時間のある時に気軽に出来るのでとてもお勧めです。


 
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2017年09月16日
プロジェクト管理と日常生活 No.506 『検討の進む天体衝突のリスク対応策 その3 各国のリスク対応策!』

前回、プロジェクト管理と日常生活 No.503 『日本喪失を招く巨大カルデラ噴火!』で火山国、日本の抱えるリスク、およびその対応策についてお伝えしました。

今回は、地球規模で抱えるリスクの一つ、すなわち天体衝突についてです。

 

これまで地球に小惑星が衝突する危機を題材にした映画はいくつもありました。

そして、長い地球の歴史の中で何度か実際に小惑星などの天体が衝突した跡が世界各地に残されています。

そうした中、5月31日(水)放送の「クローズアップ現代+」で「人類のピンチ!?天体衝突を回避せよ」をテーマに取り上げていました。(詳細はこちらを参照)

そこで、番組を通して現在における天体衝突のリスク、およびその対応策について3回にわたってご紹介します。

1回目では、天体衝突のリスクについて、2回目では国際的なリスク対応策についてご紹介してきました。

3回目は、各国のリスク対応策についてです。

 

まずアメリカでは、年間50億円もの予算をNASAなどに投じて、地球に接近する危険な小惑星の発見や監視に取り組んでいます。

また、ヨーロッパでは、EUの支援を受け、大学や民間企業などが連携し、国の垣根を超えたネットワークが作られています。

一方、日本ではヨーロッパなどと比べると、予算が少ないのが現状です。

そんな中、JAXAでは今、ユニークな対策技術を開発中です。

家庭用の望遠鏡を持っている一般の天文ファンを巻き込むことで、警戒すべき小天体を見つけようという試みです。

この研究をしているJAXAの柳沢 俊史研究員は、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「1枚の画像では見えていないような、非常に暗い天体を検出できる手法になります。」

「将来的には、ぜひアマチュアの方にも、我々の技術を使っていただいて、こういうNEO(小天体)の監視体制に貢献していただければと考えております。」

 

このシステムの仕組は、以下の通りです。

望遠鏡で撮影した連続写真から画像の一部を切り出していきます。

これを重ねた時、明るく見えるものがあれば、地球の近くにある小天体だということになります。

こうした画像解析によって、解像度の低い望遠鏡でも小天体を見つけ出すプログラムなのです。

今後は、日本全国に10万人いるとされる天文ファンに、このプログラムを使ってもらいたいと考えています。

 

吉川さんは、次のようにおっしゃっています。

「(日本の小惑星探査というと、吉川さんが責任者を務めている「はやぶさ2」のプロジェクトがあるが、これは、小天体の衝突にどういう貢献が考えられるかという問いに対して、)もともと、はやぶさというミッションがあって、探査した「イトカワ」という小惑星、まさに地球に接近する小惑星で、その素性が非常に正確に知ることができたわけで、これは衝突回避という問題に対して、非常に重要な情報源になったということになります。」

「(天体衝突、まさに起こりうる自然災害として、私たちもしっかり認識していかなければいけないと思うが、 天体衝突を防ぐ道筋、専門家として今、どの程度の確信で見えているかという問いに対して、)まず、発見する。これはもう今、順調に続いていますので、恐らく、割と近い将来には多くの危ない天体が見つかると思いますが、問題なのは、どうやって回避するか。ここは、今後の課題ということになります。」

「(回避するということに関しては、まだまだ課題は多いのではという問いに対して、)はい。これからの研究が必要になります。」

「(この研究、対策というのは、国の枠を超えて、人類的な課題として加速していかなければいけないということで、国際的な枠組み作り、協力体制を作るということも課題ではないかという問いに対して、)まさに、今回の会議(*)でかなり議論になりました。」


日本科学未来館(東京都お台場)で今年5月にNASAをはじめとする各国を代表する研究機関の専門家たちが集まり開催された「地球防衛会議」

 

番組の最後に、番組キャスターの武田 真一さんは、次のようにおっしゃっています。

「この私たちの住む地球、常に宇宙からの脅威にさらされているということに、今日は改めて驚きました。」

「専門家の議論に任せるだけではなく、私たちもいつか必ずやって来る自然災害として捉えて、関心を持っていくことが必要だと感じました。」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

天体衝突は人類共通の、私たちの生存を脅かすかもしれないほどの大きなリスクです。

ですから、世界的な協力体制の下で、衝突の可能性のある天体の早期発見、および衝突回避のためのタイムリー、かつ効果的な対応策が求められます。

ですから、こうした枠組みにおいて、各国が役割分担がしての取り組みがなされるべきだと思います。

 

そうした中、衝突の可能性のある天体の早期発見において、現在JAXAが開発中の、一般の天文ファンを巻き込むことで警戒すべき小天体を見つけようという試みは、とても効率的、かつ効果的だと思います。

研究者の方々には人類存続のために、こうした各国の取り組みの優れた方法を世界的に水平展開しつつ、世界各国が一丸となって天体衝突のリスクを最小限に食い止めるような対応策を進めていただきたいと思います。


 
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2017年09月15日
アイデアよもやま話 No.3809 新型「リーフ」の登場から見えてくること その5 厳しくなるのは石油業界だけではない!?

9月6日(水)に発表された新型「リーフ」から見えてくることについて、いくつかの報道記事を参考に5回にわたってご紹介します。

1回から4回まで新型「リーフ」がEV普及の起爆剤になり得ること、EVを巡る海外、および国内の動き、そしてEV普及の課題についてご紹介してきましたが、EVの普及は様々な産業に大きな影響を及ぼします。

そこで、最終回の5回目では特にEVの普及拡大で大きな影響を受けるのは石油業界だけに限らないことについてお伝えします。

 

まず、9月6日(水)放送のニュース(NHK総合テレビ)で厳しい石油業界について取り上げていたのでご紹介します。

 

石油業界は厳しい経営環境が続いています。

エネオス、エッソ、モービル、ゼネラル、4つのブランドを展開する石油元売り最大手のJXTGエネルギーは、今後ガソリンスタンドを「ENEOS」に統一することを明らかにしました。

 

JXエネルギーと東燃ゼネラル石油が経営統合して今年4月に発足したJXTGエネルギーは、ガソリンスタンドはJXエネルギーが展開してきた「ENEOS」と東燃ゼネラルが展開していた「ESSO」、「Mobil」、「ゼネラル」の4つのブランドがありました。

今回、経営の効率化に向けて3年後を目処に全国1万3500余りの系列ガソリンスタンドを「ENEOS」ブランドに順次統一することを明らかにしました。

およそ50年続いてきた「ESSO」、「Mobil」、「ゼネラル」のブランドは徐々に姿を消していくことになります。

 

背景にあるのは、ガソリン事業の減少などに伴う石油業界の厳しい経営環境です。

高度経済成長時代に本格的なモータリゼーションに突入した日本、ガソリンの国内需要は2004年度にピークに達しました。

しかし、需要はこの10年余りで15%減少しました。

その要因として、少子高齢化や若者の車離れ、自動車の燃費の改善などが挙げられています。

ガソリン需要の減少は今後も続く見通しで、JXTGエネルギーは経営効率化に向けてブランドを統一することにしたのです。

JXTGエネルギーは、それぞれのブランドでガソリンなどの値引きが受けられるカードのサービスなどを「ENEOS」でも使用出来るようにしていくということです。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

JXTGエネルギーに限らず、石油業界は今後のEVの普及に伴い、これまで以上にガソリンの売り上げダウンが加速していくと思われます。

また、ガソリンスタンドはこれまでもガソリン車の燃費向上などにより売上が減少して廃業に追い込まれるところがありましたが、石油業界と同様の状況に追い込まれると思われます。

 

石油業界やガソリンスタンドだけではありません。

EVはガソリン車に比べて部品点数がとても少ないので、EVの生産に不要な部品メーカーは別な事業への転換が必要になります。

 

一方、自動車の完全自動運転化が実現すれば、EVは一種のロボットと化し、また完全自動化はAI(人工知能)無くしては成り立ちません。

ですから、完全自動化したEVは、ロボットとAI双方の技術の集大成の成果の一つと言えます。

 

ということで、EVの普及によって、石油業界、およびガソリン車の部品メーカーの一部では大きな影響を受けるところが出てきますが。一方ではロボット技術によって様々な形態のEVが誕生し、更にはAI技術の進化によりどんどんユーザーの操作性や安全性を高めてきめ細かく対応するサービスを提供してくれるようになると期待出来ます。

また、こうした要求を満たすためにはIoT(モノのインターネット)も欠かせません。

ですから、ガソリン車からEVへのシフト、および運転の完全自動化の流れは、従来の一部の産業の衰退と同時に、間違いなくこうした新しい産業の規模拡大につながるのです。

 

更には、最近シェアリングエコノミーがあらゆる産業界で浸透しつつあります。

ですからEV自体も完全な自動運転技術が実現されれば、いつでもどこでも必要な時にシェア出来るようなサービスが登場してきます。

そして、自動運転車を利用したシェアリングサービスは、従来のレンタカーを借りる場合と違ってほとんど人手を介さないで24時間365日フル稼働が出来るので、当然料金はずっと安くて済むようになります。

また、いつでもどこでも必要な時に自動運転車自ら来てくれるので、自動車を所有する必要性を感じる人はこれまでよりもずっと少なくなると思われます。

更には、必要に応じてファミリータイプやスポーツタイプなどその時々に合ったタイプのEVを気軽にシェア出来るようになるはずです。

こうした動きは当然のことながら、販売台数でみれば自動車産業界の規模縮小につながります。

このように、シェアリングエコノミーは石油業界のみならず自動車業界にも大きな影響をもたらすのです。

 

一方では、先ほどもお伝えしたように、ロボットやAI、あるいはIoTといった新しいテクノロジーを活用した新しい産業がこれから開花していくと期待出来ます。

 

ここで注目すべきは、新しいテクノロジーが導入されて従来の産業が衰退しても、一方では新たな雇用が生まれており、大量の失業者は発生したままの状態が続くということはないと、これまでの歴史が示していることです。

また、生産性向上の成果は、賃金の上昇や労働時間の短縮を伴いながら一定の雇用の確保が維持されてきているのです。

こうした状況は今後も続くと期待したいと思います。

 

以前にもお伝えしましたが、こうした楽観的な予測が出来る背景は、人類の持つ本能的な好奇心です。

人類が好奇心を失わない限り、新しいテクノロジーやサービスは必然的に今後とも継続的に誕生し、新たな雇用を生み出すのです。

そして、例え経済全体が縮小しても、あらゆるモノやサービスにシェアリングエコノミーが浸透していけば、生活費はその分少なくて済むようになり、一般的な生活の収支のバランスは保てるのではないかと期待出来ます。


 
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2017年09月14日
アイデアよもやま話 No.3808 新型「リーフ」の登場から見えてくること その4 EV普及の課題!

9月6日(水)に発表された新型「リーフ」から見えてくることについて、いくつかの報道記事を参考に5回にわたってご紹介します。

1回目では、新型「リーフ」のいくつかのメリットについてご紹介し、新型「リーフ」はEV普及の起爆剤となり得るとお伝えしました。

そうはいうものの、新型「リーフ」にはいくつかの課題が見られます。

そこで、4回目では今後のEV普及の観点からこの課題について私の思うところをお伝えします。

 

まず、ここ2、3年で急速に急速充電インフラが整ってきましたが、それでもガソリンスタンドの数に比べればまだまだ十分とは言えません。

そもそもガソリンスタンドには複数台のガソリン車に同時に給油出来る設備のあるところが多いです。

しかし、EVの急速充電スタンドは、ほとんどのところが1台分しかなく、あってもせいぜい2台分です。

これでは、新型「リーフ」が起爆剤となってEVの普及が進んでもすぐに充電スタンド不足が問題になってしまいます。

ここで救いなのは、ガソリンスタンドに比べて急速充電スタンド設置の規制がほとんどないこと、あるいは急速充電スタンド1基分の設置費用がざっと500万円程度と安くて済むことです。

ですから、既に一部のコンビニでは普及が進んでいますが、急速充電スタンドをコンビニやスーパー、あるいはデパート、ホテルなどの商業施設に設置されることが求められます。

 

更に、従来の「リーフ」で80%の充電に30分かかっていたのが、新型「リ−フ」では40分でようやく80%の充電が出来ます。

しかも、一般的に充電時間は30分と制限されています。

ですから、30分の充電時間では実際の航続距離は200km近くまで抑えられると思われます。

 

こうした状況に、さすがにチャデモ協議会は今年3月に電動車両の急速充電規格を改定し、従来50kwだった実効充電出力を150kwまで向上出来るようになり、充電時間を3分の1程度まで短縮出来る見通しといいます。

充電時間が現行の30分から10分程度まで短縮出来れば、さほど不便は感じなくなると思います。

更に、2020年をめどに最大出力をさらに350kwまで拡大する計画とのことです。(詳細はこちらを参照)

ここまでくると、実効充電出力は現行の7倍ですから充電時間は5分足らずになり、ほぼガソリン車の給油時間と変わらなくなります。

こうした充電時間の短縮はEVの普及を推進するうえで必須だと思います。

 

また、日産自動車でも40kwhとバッテリー容量が大きくなったこともあり、こうした対策の一環として、メーカーオプションの6kw普通充電器により、従来モデルと同等の充電時間、すなわち8時間でフル充電をすることが出来るといいます。

 

しかし、問題は価格です。

工事費込みで30万円以上もかかるというのです。

これでは、多少手間がかかっても2日に分けて23時〜7時の深夜時間帯に充電する方を選ぶ新型「リーフ」オーナーが圧倒的に多いと思います。

この代替案として、思いついたのがニチコン株式会社で販売しているEVパワーステーション(Leaf to Home)です。

この装置は、旧モデルの「リーフ」(バッテリー容量:24kwh)の場合、4時間でフル充電出来るだけでなく、家庭用電源としても使用出来るのです。

そして、標準モデルの価格が補助金込みでは40万円程度と知っていたので、これでこの課題は解決かと思ったところ、既にこの装置の補助金制度は終了していることが分かりがっかりしてしまいました。

というのは、補助金なしでは工事費込みで90万円くらいになってしまうからです。

これでは100万円程度の資金は気にならない層のオーナーか、公的施設などでなければ購入出来ません。

私も勿論購入出来ません。

 

次に、マンションなどの集合住宅にお住まいのEVオーナーでも気軽に充電出来るように、

こうした集合住宅の駐車場においても、充電インフラを整備することが求められます。

 

更に、EVの普及が進むにつれて、特に昼間の時間帯の急速充電が電力需給のひっ迫をもたらすリスクが高まってきます。

こうした状況のリスク対応策として考えられるのがEVのバッテリーを家庭用電源として利用する装置です。

その対応策の一つが先ほどご紹介したEVパワーステーションです。

この装置を自宅に設置すれば、毎日電気代の安い夜間にフル充電してバッテリー容量の半分の20kwhを家庭用電源として使えば、一般的な家庭で夏や冬の季節を除けば、ほとんど毎日の昼間の消費電力量を全て賄うことが出来るのです。

ですから、EVパワーステーションのような装置の購入価格が高いことは、EV普及に伴う昼間の時間帯の消費電力量の増加に対する貴重なリスク対応策の一つを選択肢から除いてしまうことになるのです。

工事費込みで90万円以上という購入価格はあまりにも高いハードルとなっています。

ということで、基本的な機能に絞ってもせいぜい30万円程度の価格に抑えた装置の登場が待たれます。

 

そこに至るまでのつなぎとして期待出来るのが、「リーフ」の初期モデルでオプションになっていた100Wまで使える100Vコンセントです。

新型「リーフ」ではひょっとしたら1500wまで使えるコンセントが標準装備になるのではと期待していたのですが、なんとコンセントはオプションとしても消えてしまったというのです。

これには、EVの普及を少しでも推進したい立場としてはとてもショックでした。

そこで、日産自動車本社の問合せ窓口になぜオプションの100Wのコンセントをなくしてしまったのか問い合わせたところ、これまでにほとんどニーズがなかったからだということでした。

しかし、フル充電で40kwh分の電力と1500wまで使えるコンセントがあれば、ちょっとしたアウトドア活動や大規模災害による停電時には貴重な電源として1週間ほどは十分に最低限の電化生活を維持することが出来るからです。

こうしたことから、コンセントを除いてしまった日産自動車の新型「リーフ」開発チーム、あるいは経営陣の判断をとても残念に思いました。

幸いなことに、このコンセントの設置はディーラーオプションということなので、先ほどの問合せ窓口を通して、是非1500Wのコンセントとして復活させて欲しいと依頼しました。

 

次に、お伝えしたいのは、以前にもお伝えしたことですが(参照:アイデアよもやま話 No.3623 EVに求められる寿命になったバッテリーの下取り交換!)、EVの劣化したバッテリーを新しいバッテリーに交換してもらえる下取りサービス、すなわちEVの劣化したバッテリーのリサイクルについてです。

日産自動車は、初代「リーフ」販売当初からEVのバッテリーのリサイクルの必要性を訴えていました。

そして、実際に住友商事と合弁でフォーアールエナジー株式会社を2010年9月に立ち上げたのです。

ですから、初代「リーフ」のオーナーの一人として私は、購入して数年後に下取りに出しても、自分の乗ってきた「リーフ」のバッテリーを有料で自宅用バッテリーとして使用出来るように出来るか、あるいはそのまま下取りに出しても最低でも数十万円程度にはなるだろうと期待していました。

ところが、先日新型「リーフ」の購入予約をした際に営業マンから下取り価格はほとんどゼロ円だと聞かされてビックリしてしまいました。

なんと、フォーアールエナジーでは未だに新品のバッテリーしか取り扱っていないというのです。

ですから、まだまだ劣化したバッテリーのリサイクル事業の開始までには時間がかかるというような状態なのです。

 

さすがに、こうした状況に納得出来ず、なんとか下取り価格を少しでも高くしてもらえるようにと担当の営業マンにお願いしました。

いくらなんでも400万円近く支払って購入したEVが数年後に下取りに出したら下取り価格がほとんどゼロ円という現実は受け入れられません。

そこで、販売店の店長に、なんとか下取り価格について少しでも高く出来るように依頼しました。

 

なお、販売する側もさすがにこうした状況を見逃せず、新型「リーフ」の販売に当たっては、4〜6年後の下取り価格保障制度を設けていることを営業マンから聴きました。

例えば、私が購入予約をしたグレードの場合、購入して4年後に下取りをした場合、年利2.9%のクレジットで購入すると最低残存価格124万円を保障してくれるというのです。

勿論、一括購入することも出来ますが、EV関連の技術、例えばバッテリーの性能、あるいは製造コストなどの向上は5年ほどでどんどん進んでいます。

既に、国内ではトヨタ自動車もEVの開発に軸足を移しつつあります。

また、海外メーカーも同様の動きが活発化しつつあります。

ですから、新型「リーフ」に続いてトヨタや海外メーカーが投入するEVの中には航続距離や価格で日産「リーフ」を凌駕するようなモデルが登場してくる可能性は否定出来ません。

ですから、EVにおける数年後の下取り価格保障制度は、購入者が安心してEV購入を決定する上で欠かせないものだと思います。

 

さて、持続可能な社会の実現に向けて考えた場合、特にEVの進化はここ数十年ほどはとても速いと予測されるのでモデルチェンジに伴う買い替え需要が多く、バッテリーのリサイクルに止まらず、車両全体の100%に近いリサイクルが求められます。

 

次回は、石油業界を中心にEVの普及で大きな影響を受ける業界についてお伝えします。


 
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2017年09月13日
アイデアよもやま話 No.3807 新型「リーフ」の登場から見えてくること その3 EVを巡る国内の動き!

9月6日(水)に発表された新型「リーフ」から見えてくることについて、いくつかの報道記事を参考に5回にわたってご紹介します。

2回目ではEVを巡る海外の動きについてご紹介しましたが、3回目はEVを巡る国内の動きについてです。

 

9月6日(水)のニュース(NHK総合テレビ)でEVを巡る国内の動きについて取り上げていたのでご紹介します。

 

日本のエコカー市場ではEVよりもガソリンエンジンとモーターを併用するハイブリッド車に人気が集まっていました。

しかし、世界でEVの投入が活発になる中、トヨタとホンダは来年以降、中国でEVの販売を始める方針です。

また、日産自動車は2020年度までに国内でのEVの販売を全体の10%まで増やす目標を打ち出しています。

今後、国内でEVシフトがどこまで進んでいくのかが注目されます。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

前回ご紹介したように、海外でのEVシフトも加速しつつあることから、日本においても急速にこれまでの主流であったハイブリッド車からEVへのシフトが進むと思われます。

ここで、救いなのはトヨタやホンダはプラグインハイブリッド車の開発を通して既にEVとしての技術を確立していることです。

ですから、新型「リーフ」の発表を受けて、トヨタやホンダがどのような性能のEVを発表するのかとても楽しみです。

 

さて。ここで忘れてならないのはトヨタの推進している水素燃料電池車です。

数年後には一般的なEVの1回のフル充電での航続距離は500kmほどになると見込まれます。

並行して、EVの普及とともに充電インフラの整備も進んでいると期待出来ます。

ですから、水素燃料電池車の販売価格の相対的な高さ、および水素補充スタンドの設置コストの高さを考慮すると、将来的に水素燃料電池車がクルマの主流になることは非常に考えにくいと思います。

 

次回は、EV普及の課題についてご紹介します。


 
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2017年09月12日
アイデアよもやま話 No.3806 新型「リーフ」の登場から見えてくること その2 EVを巡る海外の動き!

9月6日(水)に発表された新型「リーフ」から見えてくることについて、いくつかの報道記事を参考に5回にわたってご紹介します。

2回目は、EVを巡る海外の動きについてです。

 

9月6日(水)、および9月7日(木)放送のニュース(NHK総合テレビ)、そして9月6日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でEVを巡る海外の動きについて取り上げていたのでご紹介します。

なお、一部については9月13日(水)放送のニュース(NHK総合テレビ)の内容を追記しております。

 

世界の自動車市場が大きく変わろうとしています。

現在、エコカーの代表格といえばハイブリッド車ですが、世界の販売台数は、2017年で約200万台が2035年には約458万台になると予測されています。

それに対して、EVの販売台数は2017年の約50万台が2035約630万台へと急増し、ハイブリッド車を追い抜くと予測されています。(富士経済調べ)

 

このように、世界の自動車市場でEVの存在感が急速に高まりつつある中で、世界的にEVシフトが急速に進んでいます。

昨年1年間に販売された世界のEVの販売台数は46万台あまりと5年前の10倍以上に増加しました。

背景にあるのは、各国の環境対策の強化です。

今年7月にはイギリスとフランスの政府が2040年以降はディーゼルやガソリン車の販売を禁止すると発表しました。

こうした流れを受けて、ドイツのフォルクスワーゲンは、10年間で30車種以上のEVを投入する方針を示している他、スウェーデンのボルボは、2019年以降は全車種電動化するとしています。

一方、自動車の世界最大市場、中国でも深刻な大気汚染対策として、ガソリン車などの生産・販売を禁止するためのスケジュールをつくる方針です。

また、中国では来年から生産台数の一定の割合をEVにすることをメーカー側に義務付ける方向で調整が進められています。

 

こうした中、自動車メーカー各社はEVの開発にしのぎを削っています。

番組ではドイツで始まった世界有数のモーターショーの模様を取材していましたが、ドイツのBMWは、最高時速200km、フル充電での航続距離600kmのEVを発表しました。

また、フォルクスワーゲンはこれまでの計画を大幅に前倒しし、2025年までに50車種をEV化するとしています。

 

世界的に盛り上がるEVシフトですが、ロンドンの街を走るタクシーは「ブラックキャブ」の愛称で呼ばれ、観光客にも人気です。

今はディーゼルエンジンで走っていますが、内外装にレトロな雰囲気は残しつつ、今年11月に導入される車からおよそ2万台全てが15年かけて電動化されることになりました。

一度の充電での走行距離は約110km、長い距離を走る場合は発電専用の小さなエンジンを回してバッテリー切れを防ぎます。

「ブラックキャブ」が電動化される背景にあるのが、車の排ガスによる大気汚染です。

ロンドン市はこれまでも平日中心部に乗り入れる車に課金して、車の通行量を減らそうとしてきました。

ここ数年中心部の幹線道路には自転車専用レーンを増やし、大気汚染対策を進めています。

市内を流すタクシーにも着目して電動に切り替えるようにしたのです。

ロンドンの交通局は、今後街中の各所に充電スポットを整備していく計画です。

ロンドン交通局企画担当のリリー・マッツンさんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「ロンドンを欧州一の環境都市にするため、タクシーの電動化は重要な一歩になる。」

 

新しい「ブラックキャブ」を環境対策のシンボルに、大きな期待を背負ってロンドンの街を走り始めることになります。

 

EVシフトの状況について、関口 博之解説委員は次のようにおっしゃっています。

「大気汚染防止という点から言えば、その電気をどう作るかということも合わせて考えていかなければならない課題です。」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

環境対策の強化を背景に、世界各国の多くの自動車メーカーはEVの普及に熱心に取り組んでいるようです。

しかし、まだガソリン車に比べて割高なEVの普及促進には相変わらず補助金制度が大きく影響を与えているようです。(詳細はこちらを参照)

 

なお、科学誌「応用エネルギー」今年5月10日号によると、中国のエネルギー専門家の調査で、中国のEV生産と運用には石油系エネルギーを使うために、温室効果ガス排出量と総エネルギー消費量は、石油自動車と比較して約50%増加すると指摘したといいます。(詳細はこちらを参照)

ですから、関口解説委員の指摘が中国ではまさに的中していると言えます。

 

EV普及の先にある持続可能な社会の実現のためには、いずれの国においてもEVを生産するために使用する電気も充電に必要な電気も太陽光や風力など再生可能なエネルギーにより発電した電気を使用することが求められるのです。


 
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2017年09月11日
アイデアよもやま話 No.3805 新型「リーフ」の登場から見えてくること その1 EV普及の起爆剤となり得るか?

2010年、満を持して日産自動車は100%電気自動車(EV)「リーフ」を販売し、世に問いました。

そして、日産・ルノー連合は当初、「リーフ」などのEVを2016年度末に150万台販売する計画でした。

ところが、約42万台の販売にとどまり、当初の販売目標には遠く及ぶことなく、苦戦を強いられ今日まで来てしまいました。

しかし、ガソリン車に比べて価格は高く、フル充電での実質的な航続距離は150km程度と短く、しかも充電インフラがガソリンスタンドに比べてはるかに整備されていなかったのですから、購入層は限られ、今から考えてみれば当然の帰結と言えます。

そもそもこれまでの「リーフ」の購入層の方々は、環境問題やエネルギー問題に関心が高く、充電時間など多少の不満を我慢出来たり、ほとんど100km程度の距離しか運転しないような層だったのです。

私もこうした層の中の一人で、特に冬場の暖房無しのドライブは沢山着込んだ状態で、何十年か前の自動車にタイムスリップしたような感じを持ちながらの運転でした。

ですから、フルモデルチェンジした新型「リーフ」には大きな期待を寄せていました。

 

そうした中、9月6日(水)、幕張メッセで7年ぶりにフルモデルチェンジされた新型「リーフ」が世界初で披露されました。

「リーフ」はこれまで世界49の国と地域で販売されてきており、多くの海外メディアが関心を寄せる中、こちらの会場で開催された発表会には、世界60ほどの地域のメディアも参加したといいます。

私も早速、9月6日から日産本社ギャラリーに展示されている新型「リーフ」をその日に見に行って来ました。

そして、説明員に1時間以上あれこれ質問し、実際に自動駐車について体験し、その便利さを実感してきました。

 

そこで、今回発表された新型「リーフ」から見えてくることについて、いくつかの報道記事を参考に5回にわたってご紹介します。

1回目は、新型「リーフ」はEV普及の起爆剤となり得るかどうかについてです。

 

まず、この発表に関連するいくつかの報道記事を参考に、新型「リーフ」の主な改善点、および新しい機能をご紹介します。

新型「リーフ」は様々な観点から改善されていますが、最大の特徴は航続距離と低価格、および動力性能です

参考までに、以下に新型「リーフ」の初期モデル、および発表以前のマイナーチェンジモデル(最高グレード)からの主な改善点を以下に時系列でまとめてみました。

・搭載するバッテリー容量

  24kwh ⇒ 30kwh ⇒ 40kwh

・フル充電での航続距離(JC08モード)

  200km ⇒ 280km ⇒ 400km

・車両価格(ベースモデルの税込み価格)

  約376万円 ⇒ 約337万円 ⇒ 約315万円(*)

  • 国からの40万円の補助金込みの実質支払い額は約275万円

・動力性能

  出力 :80kw ⇒ 80kw ⇒ 110kw(150PS)

  トルク:254N・m ⇒ 245N・m ⇒ 320N・m

 

この他に、デザイン面では空力性が強化され。初代「リ−フ」と比べて空気抵抗を4%減らすことに成功し、航続距離を伸ばすことに貢献しています。

また、操作性や安全性では、既に販売されている「セレナ」などに搭載されているのと同様の機能、すなわちアクセルペダルひとつで、加速/減速だけでなく、摩擦ブレーキを使った停止までを操作可能な「eペダル」、自動運転技術(機能は限定的)の「プロパイロット」、あるいは自動で駐車を行える「プロパイロット パーキング」が採用されています。

 

なお、新型「リーフ」は、国内では10月から発売、アメリカ、ヨーロッパでも来年1月から順次販売される予定といいます。

 

さて、9月7日(水)放送のニュース(NHK総合テレビ)によれば、今回の発表会の場で、日産自動車の西川 廣人社長は次のようにおっしゃっています。

「早晩、航続距離そのものはEVとしての差別化の要因にはならないのが当たり前で、その上でどれだけ魅力があるかというところがポイントになってくる。」

「そうすると、初めてそれで主力の車になれる、その段階に入っている・・・」

 

以上、新型「リーフ」について、いくつかの報道記事を参考にご紹介してきました。

 

まず、航続距離についてですが、新型「リーフ」の実質航続距離は300km程度までになったのですから、多少の長距離ドライブでもせいぜい1回の急速充電で十分安心してドライブが出来ます。

また、価格についてもベースモデルの補助金込みの実質支払い額は約275万円と、機能面などを考慮すれば、初期モデルや前回のマイナーチェンジ時の価格と比べてかなり安くなっております。

これまでになく、ガソリン車との価格競争力は向上したと思います。

しかも、ガソリン代に比べて、充電費用は電力会社との契約次第でとても安くなります。

ですから、多少ガソリン車よりも価格が高くても、燃料代の安さを考慮すればEVの方がお買い得になるのです。

ちなみに、「フェアレディZ」のトルクは365N・mなので、スポーツカーに近い動力性能と言えます。

また、アメリカのEVベンチャー企業、テスラのEV「モデル3」との比較では、「モデル3」はフル充電での航続距離350km、価格は約390万円(税込み)ですので、「モデル3」に対して、新型「リーフ」は航続距離、価格の両面で競争力があります。

また、「BMWi3」はフル充電での航続距離390km、価格は約509万円(税込み)ですので、こちらに対しても新型「リーフ」は価格面での競争力が十分にあります。

そして、トヨタの「プリウスPHV」の価格は約326万円(税込み〉ですから、こちらに対しても十分に価格競争力があります。

 

更に、操作性や安全性も格段に充実したのですから、これまでEVに関心のなかったドライバーの関心をも大いに惹くのではないかと思われます。

 

こうした流れの中で、西川社長のおっしゃるように、新型「リーフ」の登場を契機に航続距離はEVとしての差別化要因にはならなくなってくると思います。

しかも、初期モデルで問題となっていた、特に冬場のエアコン使用時の航続距離がグンと落ちるという問題も既にマイナーチェンジの時にほとんど解決されたといいますから、一般ドライバーのみならず、タクシー業界や輸送業界からの引き合いも大いに期待出来ます。

 

ということで、新型「リーフ」はこれからのEV普及の起爆剤に十分なり得ると思います。

そして、この新型「リーフ」の売れ行き次第では、国内のみならず。世界的なEV開発競争が加速すると思われます。

更に、実質航続距離が400kmまで伸びれば、完全にガソリン車からのEVへのシフトの流れが決定的になると期待出来ます。

その時期は「リーフ」の次のフルモデルチェンジの時、すなわち数年後には起きていると私は思っています。

 

次回は、EVを巡る海外の動きについてご紹介します。


 
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2017年09月10日
No.3804 ちょっと一休み その611 『急成長する“ユーチューバー”ビジネス!』

時代とともにテクノロジーが進化し、それに伴い従来の職業が衰退する一方で新しい職業が誕生していくのが世の常です。

こうした新しい職業の一つがYouTubeクリエイター、すなわちユーチューバーです。

ユーチューバーとは、主にYouTube上で独自に制作した動画を継続的に公開する人物や集団を指す名称です。(ウィキペディアより)

そうした中、8月31日(木)放送のニュース(NHK総合テレビ)で急成長する“ユーチューバー”ビジネスについて取り上げていたのでご紹介します。

 

ユーチューバーは、おもちゃを楽しく紹介したり、食べることで特産品の魅力を発信するといったように、ユーチューブ上で独自のコンテンツを公開しています。

そして、ユーチューブを運営しているグーグルから収入を得ています。

 

その収入を管理したり、制作などを支援したりする会社があります。

芸能事務所のような存在ですが、そのマネジメント会社、UUUM株式会社が8月30日に東証マザーズに上場しました。

ユーチューバーのマネジメントを行う会社は複数ありますが、専業で上場を果たしたのは初めてです。

UUUMの鎌田 和樹社長は、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「上場出来たという事実は、世の中の企業様から信頼を得られたと思っています。」

 

2013年6月に創業したUUUMのオフィスは、六本木ヒルズ(東京都港区)にあります。

社員は200人、年間の売り上げは69億円にのぼるといいます。

映像編集の部隊ではネット上の番組向けのコンテンツを作っています。

 

UUUMが収益を上げる仕組みは、以下の通りです。

視聴者がユーチューブ上で動画と合わせて表示されている広告を見ると、広告主の企業からグーグルに広告料が支払われます。

そのうちの一部がマネジメント会社に、そしてマネジメント会社はその8割を所属するユーチューバーに渡し、残りの2割を得て収益としています。

ですから、視聴回数が増えれば増える程儲かるのです。

 

さて、ユーチューバーは受けるネタは何かをいつも考えています。

そして、ユーチューバーは撮影から編集まで全て自分たちで行っています。

中には、毎日動画をアップしているユーチューバーもおります。

 

鎌田社長は、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「(上場して次に描く夢、あるいはどのような会社にしていきたいのかという問いに対して、)好きな時間に好きなクリエーターが(動画を)何本でも無限に上げられる、インターネットの世界での“新しいテレビ”という表現が正しいのか分からないですけども、そういった発信が加速しているというところから会社が伸びていると感じています。」

「IPO(上場)をしながらも、あくまでもベンチャーであるということを変わらずに突き進んでいきたいと思っています。」

 

なお、UUUMには専属のユーチューバーが170人あまりいて、中には年収1億円以上稼いでいるスーパースターもいるといいます。

こうしたことから、ユーチューバーは、最近は男子中学生の人気職業ランキング3位に入るなど、急成長する新しいビジネスであると番組では伝えています。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

インターネットがこれほど普及するまでは、電通や博報堂を中心とした広告業界や新聞、週刊誌、テレビ、ラジオなどの媒体が広告・宣伝の役割を果たしてきました。

ところが、ネットの普及拡大とともに、ユーチューブなどネット上の動画サイトの視聴者数が増えるにつれて、ユーチューバーの発信する情報が商品の購入動機に大きな影響を与えるようになってきたのです。

その背景には、商品のメリットや使い方など、ユーザーの立場から自分の思うことを誰でも簡単に自由に発信出来るツールが登場したことにあります。

そして、従来の広告媒体に比べて、より身近な存在である一般ユーザーの中でも優れた発信力のあるユーチューバーが発信する情報が一般視聴者に大きな影響を与えていること、およびその情報が視聴者を通してどんどん拡散していくこと、更には気に入った商品をその場でネットを通して簡単に注文出来ること、しかも早ければ当日、あるいは翌日には注文した商品を届けてくれるといった一連のプロセスが確立されていることが背景としてあげられます。

こうしたことが多くのユーチューバーの登場のみならず、今回ご紹介したUUUMの東証マザーズの上場につながっていると思います。

 

また、今や携帯電話やスマホは若者を中心に日々の暮らしに欠かせない存在となっています。

要するに、テレビを観たり、ラジオを聴いたりする日はなくとも、携帯電話やスマホに触れない日はないのです。

そういう意味では、携帯電話やスマホを通したネット上での情報の入手、発信は今後とも増えることはあっても衰えることはないと思います。

また、ユーチューバーの中には年収1億円以上稼いでいるスーパースターも生まれていることから、ユーチューバーが最近の男子中学生の人気職業ランキング3位に入ったことにつながっていると思います。

このことは、ユーチューバーの情報発信力が今後とも増々洗練されていくことを暗示しています。

また、並行して、お笑い芸人の養成機関として吉本興業などによる芸能養成学校があるように、ユーチューバー養成学校も普及していくものと予想されます。

 

ということで、テクノロジーの進歩により新しい職業が誕生していく実例の一つとしてユーチューバーやそのマネジメント会社があげられるのです。


 
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2017年09月09日
プロジェクト管理と日常生活 No.505 『検討の進む天体衝突のリスク対応策 その2 国際的なリスク対応策!』

前回、プロジェクト管理と日常生活 No.503 『日本喪失を招く巨大カルデラ噴火!』で火山国、日本の抱えるリスク、およびその対応策についてお伝えしました。

今回は、地球規模で抱えるリスクの一つ、すなわち天体衝突についてです。

 

これまで地球に小惑星が衝突する危機を題材にした映画はいくつもありました。

そして、長い地球の歴史の中で何度か実際に小惑星などの天体が衝突した跡が世界各地に残されています。

そうした中、5月31日(水)放送の「クローズアップ現代+」で「人類のピンチ!?天体衝突を回避せよ」をテーマに取り上げていました。(詳細はこちらを参照)

そこで、番組を通して現在における天体衝突のリスク、およびその対応策について3回にわたってご紹介します。

2回目は、天体衝突の国際的なリスク対応策についてです。

 

前回お伝えしたように、日本科学未来館(東京都お台場)で今年5月にNASAをはじめとする各国を代表する研究機関の専門家たちが集まり、「地球防衛会議」が行われました。

この会議で想定された小天体衝突を回避する方法で真っ先に挙がったのは次のアイデアです。

「小型の爆弾を使うのはどうでしょうか?軍の力を借りなければならないので、機密事項も多くなってしまいますが、小天体の軌道を変えられるかもしれません。」

 

今、最も現実的だと考えられているのが、人工物を小天体にぶつけることで破壊したり、軌道を変えたりする「衝突方式」です。

2005年、NASAは小天体へ「インパクター」と呼ばれる人工物を命中させることに成功しています。

こうした技術を応用すれば実行可能な対策だと考えているのです。

しかし、衝突方式に反対する意見が出されました。

「私は破壊には反対です。どれくらいの破片が発生するか分かりませんからね。」

 

砕けた破片は制御できないため、やはり地球に衝突する恐れがあるというのです。

そこで、提案されたのが次の方法です。

「スロープッシュという方法もあるかもしれません。」

 

スロープッシュ、もっと緩やかに軌道を変えるやり方です。

その1つが「けん引方式」というものです。

まず、小天体の近くに探査機を送り込みます。

すると、小天体と探査機の間には引力が働きます。

その後、探査機を操作することで、少しずつ小天体を引っ張り、衝突軌道からそらすというのです。

.

更にNASAは、もっとユニークなスロープッシュのアイデアを検討しています。

それは、探査機を使い、小天体に特殊な塗料を吹きかけるという方法です。

一体なぜ、これで軌道を変えられるのでしょうか。

小天体は、太陽の周りを回りながら、同時に自転もしています。

太陽によって温められた面が影に入ると熱が放射されますが、これがわずかな力となって、天体の軌道に影響しています。

小天体に色をつけることで、熱の吸収率を変えれば、軌道を変化させられると考えているのです。

これらの方法は、衝突方式のように破片を出すことはありませんが、軌道を変えるためには、数10年単位の長い時間が必要となります。

 

こうして、5日間の議論は終了し、衝突回避の方法は、衝突方式を試そうという結論に至りました。

小天体の地球到達まで時間が限られている今回の条件では、破片のリスクは取ってでも衝突方式がベストとされたのです。

吉川さんは、次のようにおっしゃっています。

「(衝突方式が最終的な結論とされたが、これはどの程度現実的な選択肢なのかという問いに対して、)今のところ、衝突方式が一番現実的なんですが、ただ条件があって、相手の小惑星の大きさが100メートルか、せいぜい数百メートル。要するに小さい。それから、もう1つは衝突までの時間が10年以上はあるという、そういう条件がありますね。その場合には、探査機、宇宙船を小惑星にぶつけることによって、軌道を微妙にそらすという方法が非常に有効になっています。」

「(ただ、小天体が大きくて、しかも時間がないという場合にはこの方式はどうなるのかという問いに対して、)その場合には、この方式ですと軌道がずれないんですね。その場合に、もっと大きなエネルギーが必要になってしまって。例えば、核エネルギーを使うとか、そういったことが検討はされています。」

「(一方、けん引方式や塗料を塗るというユニークな方式もあったが、これはどの程度現実的な方法なのかという問いに対して、)けん引方式というのは、万有引力を使うんですね。そのためには、非常に大きな宇宙船を作って小惑星との間の引力を強くする必要があるんですが、それでも、50年、100年という時間がかかってしまいます。それから、もう1つ、オシリス・レックスが打ち上がったというビデオがありましたけれども、これは太陽の光が小惑星の軌道にどう影響するか、それを正確に調べようというのが目的でして、これも実は時間がかかるんですね。だから、なかなか短時間で軌道をそらすには難しいと思います。」

「( ただ、そういった探査機を打ち上げて研究は始まったということなのかという問いに対して、)そうです」

「(このほか、情報伝達など、別のグループでも議論があったが、その他の課題としてはどういうことが議論されたのかという問いに対して、)まず、一般の人にどう正しく情報を伝えるか、パニックを起こさないようにするかとか、あるいは国際協力でどのようにやっていくか。そういうところで、今は国連で随分議論が進んでいます。」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

以下に、地球防衛会議で提言された天体衝突のリスク対応策をまとめてみました。

1.小型爆弾による小天体の軌道変更

2.人工物を小天体に衝突することによる破壊や軌道の変更

3.スロープッシュによる小天体の緩やかな軌道変更

 ,韻鶲方式

   小天体の近くに探査機を送り込み、両者の間に働く引力により軌道を変更

 探査機を使い、小天体に特殊な塗料を吹きかけ、熱の吸収率を変えることによる軌道の変更

 

やはり、各国を代表する研究機関の専門家たちが集まっただけあって、スロープッシュなどは普通の人にはちょっと思いつかない対応策のアイデアだと思います。

しかし、上記のリスク対応策の中から、小天体の地球到達まで時間が限られているという今回の条件では、破片のリスクは取ってでも衝突方式がベストとされたのです。

 

さて、上記のリスク対応策は、全て小天体の衝突を前提としていますが、地球に衝突する可能性は小天体に比べてとても低いものの大きな天体が衝突した場合のリスク対応策として核エネルギーを使用するというアイデアが検討されているといいます、

しかし、この場合、破壊された天体の大小の破片が数多く地球を目がけて飛んでくると思います。

そして、その被害は相当な規模になると思われます。

そこで、巨大天体の衝突の究極のリスク対応策の一つのアイデアとして思い出されるのがプロジェクト管理と日常生活 No.503 『日本喪失を招く巨大カルデラ噴火!』でもお伝えした空中、あるいは海中の都市、更には火星など他の惑星への一時的な緊急避難です。


 
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2017年09月08日
アイデアよもやま話 No.3803 ペットの写真がハンカチに!

犬などペットの写真を1枚でも多く残しておきたいと思う人は多いと思います。

そして、撮り過ぎてしまうとお気に入りが埋もれてしまうという悩みの方も少なからずいると思います。

そうした中、6月27日(火)放送のニュース(NHK総合テレビ)でペットの写真をプリントしたハンカチについて取り上げていたのでネット上の関連情報も合わせてご紹介します。

 

ペットなどの写真のデータを送れば、1ヵ月ほどでハンカチにして届けてくれるサービスがあります。

写真の色合いをしっかり出しながら、洗濯しても色落ちしにくい染料プリントという方法で染めています。

作っているのは、愛知県にある創業64年の繊維加工メーカーです。

これまではっぴや手ぬぐいなどを染めてきました。

その技術を使って、東京のデザイン会社がハンカチにプリントするアイデアを考えました。

なお、素材は肌触りが良い綿100%で、大きさは約54×54cmとなっています。

また、価格は1枚3500円(国内送料・税込み)で注文はこちらから出来ます。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

ペットに限らず、自分の大事なモノをいつも身近に感じていたい人にとってこうしたサービスはとてもありがたいと思います。

しかも、このサービスを提供しているのが、創業64年の繊維加工メーカーですから、品質的にもかなり満足出来るのではないでしょうか。

 

さて、このアイデアはデザイン会社が考えたといいます。

今回ご紹介した商品のように、デザイン会社に限らず、誰か、あるいはある会社がアイデアを考え、そのアイデアを製品化出来る技術を持った会社と組むことによって商品化出来れば、いろいろと魅力的な商品が生まれ、経済の活性化に結びつくと期待出来ます。

ですから、このような出会いの場がネット上で求められていると思います。


 
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2017年09月07日
アイデアよもやま話 No.3802 スピーカーがマネキンの第二の人生!?

6月26日(月)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でマネキンから作られたスピーカーについて取り上げていたのでご紹介します。

 

現役を引退したマネキン人形、自慢のボディを再利用したのがマネキンスピーカー(こちらを参照)です。

充電式なのでコードなど煩わしいものは一切なく、オシャレなインテリアとして使えるように開発されました。

頭の部分に載せた円筒形の機器を取り外すと、音が鳴らなくなります。

この機器は、既存のバイブレーションスピーカーという、振動で音を出すスピーカーで、これとスマホをブルートゥースでつないで音楽を流しているのでコードなど不要で見た目をスマートに保てます。

また、マネキンの内部が空洞になっているので、ギターなどの弦楽器と同じように音が出せるのです。

 

このマネキンスピーカーを開発したThink Cinq Labの開発者の一人、星野 孝司アートディレクターは、長年ファッション業界に蔓延する問題を解決したかったといいます。

「マネキンとかが素材が土に返らないもので、FRPという素材でできていますので、細かく刻んで焼却するのが本来あるべき姿でしょうけども、すごくお金がかかってしまうので、実際はそのまま捨てられるケースが多い・・・」

「このままだと、傷がついていたり、割れていたりするのでこのままでは使えないので、布をかぶせることで吸音材的な役割も出てきますので、音質もしまるような・・・」

 

現役時代は華やかなステージに立つマネキンですが、多くの末路はそのまま廃棄されてしまいます。

その数は年間10万体にもなるといいます。

 

見た目はちょっと不気味かもしれませんが、実は開発者の心がこもったこのマネキンスピーカー、商品名「華音」で今秋にも受注発売を始める予定といいます。

ちなみに、価格は3万円からといいます。

なお、マネキンの表面はデニムと皮のものがありますが、これも廃棄物を使っています。

そして、腕などもオプションで付けることが出来ますが、それによって音質も変わってきます。

また、和柄のものは外国人向けに今後海外でも販売をしていきたいといいます。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

まず、マネキンとスピーカーの組み合わせにちょっと驚きましたが、すぐにインテリアとしてもちょっとお洒落な感じがしてきました。

しかし、実際にこのスピーカーを置くとなると、少し広い部屋でないと部屋が狭苦しくなってしまうのではと心配になります。

また、肝心の音質はどうなのか気になるところです。

 

それはともかく、特別に音質が良くなくても普通のレベルで音楽を楽しめる分には、商品価値があると思います。

それと、今まで廃棄されていたマネキンをマネキンスピーカーとして蘇らせたアイデアはとても好感が持てます。

更に、マネキンの表面に廃棄物のデニムや皮を使用しているところなどエコで統一しているところも特に環境問題に関心の高いユーザーには評価が高いと思います。

また、コードレスなのでとこでも簡単に移動出来るところもいいと思います。

 

こうしたアイデアに接するたびに、アイデアは既存の要素の組み合わせであることを思い起こされます。


 
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2017年09月06日
アイデアよもやま話 No.3801 アンモニアがCO2削減の切り札に その3 燃料電池として製造上の課題!

6月25日(日)放送の「サイエンスZERO」(NHKEテレ東京)でCO2削減の切り札、アンモニアについて取り上げていたので3回にわたってご紹介します。

3回目は、燃料電池として製造上の課題についてです。

 

前回、CO2を出さない燃料としてアンモニアが有効であることは分かったのですが、燃料として使うには大きな課題があるのです。

それは大量に必要になるということです。

アンモニアは空気中の窒素と水素で工場で作っています。

しかし、アンモニアを大量に合成する方法は1913年に実用化されて以来、ほとんど変わっていないのです。

その方法はハーバー・ボッシュ法と呼ばれています。

実は、水素と窒素を合成するのはすごく難しいのです。

窒素分子は線が3本、水素分子は線が1本あり、このようにつながっていて、窒素は3重結合と言って非常につながりが強いのです。

窒素からアンモニアを作るためにはこの3重結合を切らなければなりません。

それにものすごくエネルギーがかかってしまいます。

そこでカギになるのが物質同士を反応し易くする触媒です。

今、鉄などの触媒を使ってこの3重結合を切っているのですが、この触媒を使っても簡単にアンモニアは出来ません。

400℃〜500℃、そして100気圧〜300気圧という高温、高圧でないとアンモニアは出来ないのです。

ところが最近、日本の研究者が新しい画期的な触媒を見つけました。

 

東京工業大学(横浜市緑区)の細野 秀雄教授はこれまで世界初という材料を次々と作り出してきました。

細野教授は、画期的な触媒の発見について、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「実は、私たちの研究室でずっと研究している物質があるんですよ。」

「その物資を使って低温低圧で出来るようにしたんですね。」

 

その正体は黒い物質で、C12A7エレクトライドといいます。

セメントに含まれるC12A7という物質に細野教授が手を加えたものです。

これを触媒に使い、ハーバー・ボッシュ法よりずっと低温低圧の350℃、1気圧という条件で反応させるとアンモニア合成が出来ます。

どうしてこのように簡単にアンモニア合成が出来るのか、それは細野教授が開発した物質にすごい性質があるからです。

セメントであるC12A7は、籠のような構造の中に酸素イオンが閉じ込められています。

細野教授は、この酸素の代わりに電子を入れる方法を開発、これがC12A7エレクトライドです。

ここにルテニウムという物質を付けると窒素と水素がくっつき、まず水素の結合が切れます。

次に、窒素の三重結合はエレクトライドの中にある電子と反応することで切れるのです。

その後、不思議なことに水素原子が電子の代わりに一旦籠の中に取り込まれ、窒素と結合します。

こうしてアンモニアが出来るのです。

この時、エレクトライドは電子の出し入れをするだけ、これが触媒としての働きなのです。

こうして低温低圧で簡単にアンモニアが合成出来るというわけです。

細野教授は、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「今までは大きい工場を作って、そこで一ヵ所で大量に(アンモニアを)作っていろんなところに運んでいたわけですよね。」

「そうすると輸送コストが結構かかるんですよ。」

「危ないですしね。」

「それで(アンモニアを)欲しいところで欲しいだけ出来れば、エネルギーの節約にもなりますよね。」

 

ちなみに、ここまで来るのに10年以上の研究期間を要したといいます。

 

番組の最後に、東北大学流体科学研究所(仙台市青葉区)の小林 英昭教授は次のようにおっしゃっています。

「地産地消という言葉がありますが、これはエネルギーにも言えることなんですね。」

「例えば、離島のようなところで電力の供給が少ない場所で再生可能エネルギーを使ってアンモニアを製造・貯蔵します。」

「そして再び電力としてこれを利用する。」

「こういう地産地消の可能性があるアンモニア製造技術が次々と生まれてくることを私は期待しております。」

「しかしながら、日本が現在必要とする大きなエネルギー量を考えますと、やはりハーバー・ボッシュ法も必要になると。」

「つまり用途によってこういったアンモニア製造法を使い分けていく、これが重要ではないかと思います。」

「(しかし、ハーバー・ボッシュ法はエネルギーを使うのでCO2を出すという指摘に対して、)ですからこれを再生可能エネルギーを利用して大量のアンモニアを作っていくという技術にだんだん転換していく必要があると思います。」

「それが実現して、初めて本当の意味でのCO2フリーアンモニアが世界に流通するのではないかと思っています。」

「(今後の日本でアンモニア研究はどのように進んでいくのかという問いに対して、)現在様々なCO2排出の少ない燃料が検討されています。」

「ある燃料に決めたらそれ以外を使わないというようなバイアスのかかった研究は必ずしも望ましくなく、水素とアンモニアを並行しながら、またそれ以外の新しい技術も加えて、出来るだけ早くカーボンフリーの社会にしていくということが我々大事なことかなというふうに考えています。」

 

また、番組進行役の竹内 薫さんは次のように訴えています。

「今、アメリカがパリ協定からの離脱を発表して地球温暖化の防止策が混迷を極めていますよね。」

「こんな時期だからこそ日本発でこうした技術を広めて、実際にCO2を減らせる可能性を示して行きたいですよね。」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

アンモニアを大量に合成する方法は1913年に実用化されて以来、ほとんど変わっていないほど、水素と窒素を合成するのはすごく難しく、しかもものすごくエネルギーがかかってしまうといいます。

そうした中、細野教授は10年以上かけてセメントに含まれるC12A7という物質に手を加えた触媒でこの問題を解決したのです。

そういう意味で、この技術はとても画期的だと思います。

 

しかも、この技術が実用化されれば、低温低圧で簡単にアンモニアが合成出来るようになるので、小型の施設でも製造出来るようになるので、地産地消につながるというのです。

しかも、小林教授もおっしゃっているように、更に再生可能エネルギーを利用して大量のアンモニアを製造出来るようにすれば、CO2排出量も削減出来、持続可能な社会の実現につながります。

 

さて、今回ご紹介したアンモニアの製造上の課題解決策のカギである触媒についてウィキペディアで調べてみたところ、「触媒とは、特定の化学反応の反応速度を速める物質で、自身は反応の前後で変化しないものをいう。また、反応によって消費されても、反応の完了と同時に再生し 、変化していないように見えるものも触媒とされる。」とありました。

 

今や、AIやロボット、あるいはIoTなど、様々なテクノロジーが開花しており、まさに百花騒乱状態です。

このような様々なテクノロジーをうまく組み合わせて私たちの暮らしを効率的な方法でより豊かにしていくためには、どのような商品やサービスを作るか、あるいは普及のためにどのような仕組みや制度を作るかなど様々な取り組みが必要です。

このような取り組みを進めるうえで、プロデューサー的な存在が必須です。

こうした存在の人物、あるいは組織こそ触媒的な機能を果たす存在だと思います。

こうした一連の取り決めが明確になれば、それに沿った人材、あるいは技術は日本には事欠かないのです。

 

ということで、今回のテーマから話が飛躍してしまいましたが、モノづくりにおいても、ヒトの様々な活動においても触媒的な存在はとても重要だと思いました。


 
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2017年09月05日
アイデアよもやま話 No.3800 アンモニアがCO2削減の切り札に その2 燃料電池としても注目!

6月25日(日)放送の「サイエンスZERO」(NHKEテレ東京)でCO2削減の切り札、アンモニアについて取り上げていたので3回にわたってご紹介します。

2回目は、燃料電池としても注目されるアンモニアについてです。

 

アンモニアは火力発電だけでなく他の発電、すなわち燃料電池でも注目されています。

燃料電池は化学反応で発生する電気を使う方法ですが、一般的に使われている水素を使った燃料電池は3つの層になっています。

片方から水素が、もう片方から酸素が入るようになっています。

そして、水素は水素イオンになって電子を放出します。

その電子が酸素の側に流れていき、電気が発生するという仕組みです。

この反応から出てくるのは水だけで、CO2は排出しないのでクリーンエネルギーとして期待されています。

ところがこの水素は輸送や貯蔵が難しいという課題があります。

この課題について、東北大学流体科学研究所(仙台市青葉区)の小林教授は番組の中で次のようにおっしゃっています。

「燃料の輸送や貯蔵には、液体にするのが最も効率がいいと考えることが出来ます。」

「しかし、水素を液体にするにはマイナス53℃以下という酷低温にしなければいけません。」

「あるいは、エコカーとして今注目されています燃料電池車に十分な走行距離を持たせるために700気圧という高圧にします。」

「これには大変大きなコストがかかりますので、結果的に水素の利用が中々進まない理由になっているということが言えると思います。」

「(そこで、燃料電池に水素ではなくアンモニアを使う研究が進んでいることについて、)アンモニアはNH3ですので水素を大量に含んでいます。」

「このアンモニアを電極で分解することによって、燃料電池として利用出来るようになるわけです。」

「(アンモニアの貯蔵や運搬について、)アンモニアは常温で8.5気圧で液体になります。」

「また、冷却すると概ねマイナス33℃で液体にすることが出来ます。」

「これはほぼプロパンと同じ物性です。」                        

「従って、私たちがプロパンを利用するのと同じようにタンクにいれておくことが出来るんですね。」

「そういう意味で、アンモニアは貯蔵、輸送に非常に優れた燃料だということが出来ます。」

 

ところが、アンモニアを使った燃料電池にも課題があるのです。

それは燃料であるガスを閉じ込める技術の開発です。

燃料のガスが周りに漏れ出さないよう、燃料電池の電極と金属のつなぎ目を塞ぐ必要があります。

通常ではガラスなどで密閉しますが、水素の代わりにアンモニアを使うとこのガラスが腐食してしまうのです。

この問題の解決に挑んだのが、セラミックスメーカーの株式会社ノリタケ(愛知県名古屋市)です。

ここでは100年以上前から洋食器の製造を行っています。

食器の表面はガラスでコーティングされています。

食器製造で培った技術を応用しようと考えたのです。

様々な成分のガラスを作り、アンモニアで腐食しない最適な素材を探しました。

ノリタケの高橋 洋祐グループリーダーは、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「700℃以上の高温で発電する燃料電池ですので、材料としての耐久性と高温でガスを遮断する構造を維持すること、その2つを両立することに苦労しました。」

 

こうして出来たのがガラス製の封止材です。

これを電極を含む部品と組み合わせます。

上下を金属ではさみ、10枚重ねたものがアンモニア燃料電池です。

乾電池を10個直列につないだのと同じ状態です。

よく見ると間に白いものが見えます。

これがアンモニアでも腐食しない封止材なのです。

 

実際にアンモニアで燃料電池が働くのか、試験をしたのは長年燃料電池を研究してきた京都大学の江口 浩一教授です。

2015年に250wの発電に成功、発電効率も53%を達成しました。

アンモニアで腐食しないガラスの開発によって、水素を使った燃料電池と同じような性能を発揮出来たのです。

江口教授は、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「このプロジェクトでは1kwを1つの単位として、そこで高効率の発電が可能であるということを示して、アンモニアが燃料として使える、あるいはエネルギーキャリアとして有効であるんだという、そこを示していくことが役目だと思っています。」

 

こうなるとアンモニアを使った燃料電池ももうすぐ出来そうですが、小林教授は番組の中で次のようにおっしゃっています。

「自動車以外にも家庭用燃料電池、現在では都市ガスを中心にしたものなんですが、既に20万台以上普及していると言われています。」

「だいたい出力は1kwレベルなんですが、これと同じ程度のものがアンモニアでもうすぐ出来そうなんですね。」

「(ということは家庭でもアンモニアを使った燃料電池が使われるのかという問いに対して、)はい。」

「しかしながら、やはり劇物ですので家庭にこれが浸透していくためにはいろんな法整備などが必要になってくると言われています。」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

以下に要約してみました。

ご存知のように、現在、燃料電池と言えば水素を使ったものが燃料電池車用として使われています。

しかし、水素燃料電池には以下のように弱点があります。

・酷低温や高気圧というように輸送や貯蔵が難しい

・大変大きなコストがかかる

 

一方、アンモニアには以下のようなメリットがあります。

・プロパンとほぼ同様に輸送や貯蔵が出来る

 

ところが、アンモニアを使った燃料電池にも燃料のガスが周りに漏れ出さないよう、燃料電池の電極と金属のつなぎ目を塞ぐ必要があるという課題がありましたが、セラミックスメーカーの株式会社ノリタケ(愛知県名古屋市)によって解決されました。

しかし、劇物なので普及にはいろんな法整備などが必要であるという課題が残っています。

更に、製造上の課題もありますが、これについては次回ご紹介します。

 

いずれにしても、燃料電池としての評価では、輸送や貯蔵、そしてコストの面で明らかに水素よりアンモニアの方が優れていると思われます。

ですから、近い将来、燃料電池と言えば、アンモニア燃料電池が主流になっていると期待出来そうです。


 
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2017年09月04日
アイデアよもやま話 No.3799 アンモニアがCO2削減の切り札に その1 アンモニアによる火力発電!

6月25日(日)放送の「サイエンスZERO」(NHKEテレ東京)でCO2削減の切り札、アンモニアについて取り上げていたので3回にわたってご紹介します。

1回目は、アンモニアによる火力発電についてです。

 

今、CO2削減の切り札としてアンモニアが期待されています。

アンモニアは、NH3、窒素と水素だけでできています。

つまり、燃やしてもCO2を排出しないのです。

でも、弱点もあります。

アンモニアガスに火を近づけても燃えません。

この弱点を克服して、アンモニアを火力発電の燃料として使う研究が急ピッチで進められています。

更に100年間変わらなかったアンモニアを合成する技術にも革命が起きたのです。

高温高圧が必要でコストがかかるのが難点だったのが、簡単に出来るようになったのです。

その技術を開発したのは、ノーベル賞候補にも名前の挙がる日本の研究者です。

 

燃えにくいアンモニアをどうしたら燃料に出来るのか、東北大学流体科学研究所(仙台市青葉区)の小林 英昭教授は2013年からその研究をしています。

アンモニアの燃焼速度は最大でも秒速7cmぐらいで、一般に燃料として使われているメタンやプロパンのだいたい5分の1から6分の1といいます。

アンモニアが燃え広がる速度よりもガスが流れる方が速いため、火を近づけてもその周りしか燃えず、すぐに消えてしまうことが問題なのです。

これを安定して燃やすために、小林さんは2つの道具を使うことを考えました。

まず、1つ目は羽根状の器具です。

ガスを羽根から出すことでらせん状の流れが出来ます。

2つ目は装置の周りを覆う筒状の耐熱ガラスです。

こうした器具を使って燃やしてみると、アンモニアが燃えました。

この炎をよく見ると、下の方に渦が出来ています。

その上にも流れが出来ています。

この流れがアンモニアを安定して燃焼させるポイントなのです。

 

こうした研究を踏まえて、アンモニアを燃料とする火力発電の実証実験も産業技術研究所福島再生可能エネルギー研究所(福島県郡山市)で行われています。

この火力発電装置で2015年9月にアンモニア100%で出力41kwの発電に成功しました。

実用化への第一歩を踏み出したのです。

小林教授は、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「現在使用されている化石燃料を全てアンモニアに代えるにはまだ相当な時間がかかると思います。」

「しかし、その一部をアンモニアに代える研究は実用化に向けてかなり進んでおります。」

「産業技術総合研究所で行われているガスタービン発電では、メタンの半分をアンモニアに代えた発電にも成功しておりますし、また電力中央研究所では石炭火力の発熱量の20%をアンモニアに代えた燃焼実験にも成功しています。」

「10%石炭をアンモニアに代えるということは、ダイレクトにCO2の排出が10%減ることになります。」

 

ところが、アンモニアを燃やすと、CO2を排出しなくなりますが、大気汚染の原因となる窒素酸化物が増えることになります。

そこで、これをいかに低減させるかも小林教授の大事な研究課題となっています。

高度経済成長時代に日本で大きな問題となった窒素酸化物は大気汚染や酸性雨の原因となります。

そこで、火力発電所などでは窒素酸化物の排出量を5ppm以下にするよう義務づけられているところもあります。

そのため、発電所には窒素酸化物を減らす脱硝装置が取り付けられていますが、大きな設備が必要になることが課題でした。

そこで、小林教授たちは、アンモニアを燃やした時に発生する窒素酸化物の排出量を抑える研究もしています。

小林教授は、アンモニアの濃度を調整することで窒素酸化物が減らせるのではと考えました。

実は、アンモニアは空気と混ぜた混合気体として燃やしています。

そこで、アンモニアの量を増やし、空気を減らしていくと窒素酸化物の量がおよそ7分の1まで下がりました。

空気の割合が減ると、アンモニアと酸素の反応の仕方が変わるため、窒素酸化物が出来にくくなるのです。

窒素酸化物の排出を抑制することで、窒素酸化物を窒素に戻す脱硝装置を小さくすることが出来るので、発電所などのコストをその分削減することにつながるのです。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

まず、アンモニアによる火力発電というアイデアは意外に思いました。

番組を通して、この発電のメリット、ディメリットを以下にまとめてみました。

(メリット)

・化石燃料を必要としない

・化石燃料と混ぜた燃料としても使用出来る

・CO2を排出しない

 

(ディメリット)

・大気汚染の原因となる窒素酸化物を排出する

 

普及に向けて肝心の発電コストについて番組では触れられていませんでしたが、いずれにしても化石燃料はいずれ枯渇する運命にあります。

ですから、アンモニアによる火力発電も枯渇後の化石燃料の代替手段として研究を進めることは必要と考えます。


 
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2017年09月03日
No.3798 ちょっと一休み その610 『虫歯ではない歯の痛み!?』

歯の痛みと言えば、虫歯が原因と多くの人たちは思いがちです。

そうした中、8月23日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で虫歯ではない歯の痛みについて取り上げていたのでご紹介します。

 

これまで虫歯と思われていた歯の痛みに、虫歯が原因ではないケースがあることが分かってきました。

栃木県に住む60代の女性、田村 幸子さん(仮名)は、およそ3ヵ月前に虫歯のような歯の痛みを感じて歯科クリニックで治療を受けました。

治療のために歯を抜きましたが、痛みがなくならなかったといいます。

田村さんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「抜歯してもらったんですが、それでも痛みが続いているんで精神的に参ってしまって、年も年だからこのまま死んでもいいかなみたいな感じになってしまったんです。」

 

実は、田村さんの歯の痛みは虫歯が原因ではありませんでした。

そこで、元赤坂吉見歯科 顎関節症・口腔顔面痛センター(東京都港区)で受診したところ、ある病気が見つかりました。

田村さんの病気は、非歯原性歯痛でした。

非歯原性歯痛とは、虫歯が原因ではないのに歯の痛みを感じる病気です。

2012年に「非歯原性歯痛診療ガイドライン」が作成されたばかりで、まだ歯科医師の中でも一般的ではありません。

こちらのセンターの和嶋 浩一歯科医師は、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「歯が28本あるんですけども、全部(の歯の)神経を抜いても痛みが止まらないというのがよく学会とかで報告されます。」

 

非歯原性歯痛は、顔の筋肉の緊張などが原因で起こることが分かってきました。

顔や歯などの神経は途中で一つになり、脳につながっています。

ストレスなどにより顔の筋肉が緊張し続けると、脳が顔の筋肉の痛みを歯の痛みと錯覚してしまうのです。

 

では、その治療法はというと、痛みの原因である顔の筋肉をほぐすことです。

口の中に指を3本入れ、顔の筋肉のストレッチを行います。

更に、超音波を発生させる器具を使って、口の外からもマッサージをします。

田村さんはおよそ1ヵ月間治療を続け、歯の痛みはほとんどなくなりました。

これまで治療を受けた患者の約8割が改善したといいます。

ちなみに、治療費は全額自己負担で初診料を含めて5万円ほどといいます。

和嶋歯科医師は、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「8割の人は指導すると、1ヵ月以内に症状はほぼ改善してきます。」

「そこまでの非歯原性歯痛は一般的には広まっていない。」

「なんとかして皆さん(患者)、お医者さんにも啓蒙・啓発を学会としてはやっています。」

 

意外な病気も潜んでいることもある歯の痛み、歯に痛みを感じたら早めに歯科クリニックを受診することが大切です。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

それにしても、虫歯ではない歯の痛みがあるという事実には驚きです。

また、その原因が顔の筋肉が緊張し続けることにあり、脳が顔の筋肉の痛みを歯の痛みと錯覚してしまうこと、そしてそれは顔や歯などの神経は途中で一つになり、脳につながっていることに起因していることにはあらためて人間の身体と言えどもシステムとして成り立っていると思わされます。

 

ということは、人間の身体の構造を徹底的に分析することによって、未だ原因の解明されていない難病も、今回ご紹介した歯の痛みと同様に原因と病気との因果関係が明らかになり、治療に結びつけることが出来るようになると期待出来るのです。

 

さて、なぜ顔や歯などの神経は途中で一つになり、脳につながっているのかちょっと気になります。

もし、一つにつながっていなければ、脳が顔の筋肉の痛みを歯の痛みと錯覚してしまうことはないからです。

人の身体システムも省エネの構造になっているためだからでしょうか。


 
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2017年09月02日
プロジェクト管理と日常生活 No.504 『検討が進む天体衝突のリスク対応策 その1 天体衝突のリスク!』

前回、プロジェクト管理と日常生活 No.503 『日本喪失を招く巨大カルデラ噴火!』で火山国、日本の抱えるリスク、およびその対応策についてお伝えしました。

今回は、地球規模で抱えるリスクの一つ、すなわち天体衝突についてです。

                   

これまで地球に小惑星が衝突する危機を題材にした映画はいくつもありました。

そして、長い地球の歴史の中で何度か実際に小惑星などの天体が衝突した跡が世界各地に残されています。

そうした中、5月31日(水)放送の「クローズアップ現代+」で「人類のピンチ!?天体衝突を回避せよ」をテーマに取り上げていました。(詳細はこちらを参照)

そこで、番組を通して現在における天体衝突のリスク、およびその対応策について3回にわたってご紹介します。

1回目は、天体衝突のリスクについてです。

 

東京・お台場にある、日本科学未来館で今年5月にNASAをはじめとする各国を代表する研究機関の専門家たちが集まり、「地球防衛会議」が行われました。

今回の会議には、世界24ヵ国、およそ200人の研究者が参加しています。

ドイツ航空宇宙センターのある研究者は、次のようにおっしゃっています。

「( 天体衝突は現実に起きるのかという問いに対して、)天体衝突は必ず起きます。実際に4年前、ロシアで起きています。小さな隕石でしたが、街に深刻な被害を与えました。」

 

一方、欧州宇宙機関のある研究者は、次のようにおっしゃっています。

 「天体衝突は現実の脅威です。そうでなければ、ここには来ません。甚大な被害につながるので、前もって準備しておく必要があるのです。」

 

地球に衝突する可能性のある小天体、その多くは、火星と木星の間からやって来ます。

数十万個の小惑星が漂うエリア、木星や火星の引力の影響などで軌道が変化することで、地球に接近してくるのです。

 

4年前のロシア、大きさ、十数メートルの小天体が中部のチェリャビンスク近郊に落下。1500人以上がけがをし、7400の建物が被害を受けました。

さらに先月(4月)、全長650メートルほどの小天体が、地球からわずか180万キロにまで接近、宇宙の距離感で言えば、かなりのニアミスでした。

また、世界各地に見られるクレーター、その多くは、天体衝突の痕跡です。

現在、確認されているだけでも170以上、地球は天体衝突の危険に絶えずさらされているのです。

 

こうした中、危険な小天体をあらかじめ見つけようという取り組みが世界中の天文台で行われています。

その1つが、ハワイにあります。

ハレアカラ天文台です。

口径1.8メートルの大型望遠鏡を使い、2008年から地球に迫り来る天体がないか監視を専門に行っています。

番組で紹介された写真の中に、警戒すべき小天体が見つかりました。

16分置きに撮影した複数の写真を連続再生してみると、1つだけ移動している天体があります。

.

こうして動いて見えるものが地球のそばにある小天体です。

2015年10月に発見され、その20日後、地球からわずか50万キロの距離を通過していきました。

こうした観測の結果、実は地球のそばには警戒すべき小天体がたくさんあることが分かってきました。

今や、分かっているだけで16,000に上っています。

観測施設の増加や技術の向上によって、まだまだ増えると考えられています。

 

ハワイ大学のリチャード・ウェインスコート博士は、番組の中で次のようにおっしゃっています。

 「90年代初めまで、小天体はほとんど見つかっていませんでした。その後、アメリカ議会が天体衝突は警戒すべき自然災害だと予算をつけたことで観測が本格化したのです。注意が必要な小天体は、まだまだ、たくさん潜んでいると考えています。」

 

前回お伝えした天体衝突のリスクを踏まえ、東京・お台場にある、日本科学未来館で今年5月にNASAをはじめとする各国を代表する研究機関の専門家たちが集まり、「地球防衛会議」が開催されました。

この会議で行われたのが、架空の小天体「2017PDC」の接近を想定したシミュレーションです。

架空の小天体のプロフィールは、直径は100から250メートル。

10年後、日本近海から北大西洋のどこかに落ちる可能性があるとされました。

研究者たちは、小天体の組成の分析や、衝突した時の衝撃の予測、そして衝突回避の方法の検討など、いくつかのグループに分かれて、さまざまな角度から対策を話し合います。

 

衝撃予測グループでは、過去の天体衝突の被害などから推定していきます。

参考データの1つが、1908年、シベリアで起きた天体衝突直後の様子です。

木々が爆風でなぎ倒されています。

その数、8000万本、東京都に匹敵する範囲に及びました。

 今回、想定する天体のサイズは、この2倍から4倍、都市を丸ごと破壊する威力を持つと試算されました。

落下地点などの情報は、日々少しずつ更新されていきます。

3日目のこの日は、落下予測地点が絞られたことが発表されました。

NASAのポール・チョーダス博士は、次のようにおっしゃっています。

「東京近郊に落下する可能性があります。」

 

それを受け、市民への情報伝達を検討していたグループの議論が紛糾します。

 

「すぐ市民に避難を呼びかけるべきでしょう。」

 

「いや、まだ落下が決まったわけではない。混乱が起きてしまう。」

 

「確信がないと市民を動かせません。まだ100%の確信はありません。」

 

一般の人には現実的な危機として捉えられていない天体衝突、パニックを起こさせないように情報を伝達する方法が課題として浮かび上がってきました。

そんな中、ひときわ白熱していたのが、衝突の回避を検討するグループです。

 

「核爆弾なら破壊できるのでは。」

 

「それはダメだ。破壊したら、破片が地球に落下する可能性がある。」

 

今回の会議で日本の窓口を務めたJAXA宇宙科学研究所の吉川 真准教授は、この会議の目的について、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「天体の地球衝突という、起こったらとんでもない事態になりますけれども、それについて最新情報を交換した上で、どのような対策をとったらいいかと、それを世界中の専門家が集まって議論することが目的でした。」

 

そもそも、この会議が始まるきっかけとなった出来事があります。

それが、1994年に起きた木星への天体衝突です。

これをきっかけに、地球でも同様の衝突が起こるのではないかと考えられるようになり、世界中の天文台で観測が行われることになりました。

その結果、地球の軌道と重なる可能性がある小天体が16,000も見つかりました。

こうした観測が進む中で、研究者たちが対策を考える地球防衛会議が始まったんです。

 

吉川さんは、こうした状況について次のようにおっしゃっています。

「今、発見されている、この16,000個については、軌道が計算されてまして、今後数十年ないし、100年ぐらいは地球にぶつからないということが確認されています。」

「(一方、)まだまだ見つかっていなくて、地球に接近、あるいは衝突し得る天体がたくさんあります。」

「(どれぐらいの被害が、どれぐらいの頻度で起きると考えられているかという問いに対して、)まず、恐竜絶滅については、大きさが10キロメートルぐらいの小惑星がぶつかっただろうと言われているんですが、この場合には頻度は小さくて恐らく1億年に1回程度ということになります。ですが、小さい天体、例えばロシアに落ちたチェリャビンスク隕石は、大きさが20メートルもないぐらいの小さなものなんですけれども、これは数が多くて、推定で1000万個ぐらいはあるんじゃないかと。まだ、ほんのちょっとしか見つかっていないですから、そういった天体を探すことが重要になります。」

「(これは、どれぐらいの頻度で落ちてくる可能性があるのかという問いに対して、)この場合は、数十年に1回とか100年に1回とか、落ちる可能性があります。」

「(そして今回、会議で想定されたのは、直径が100メートルから250メートルクラスですが、これはどのぐらいの頻度で、どのぐらいの被害をもたらすと考えられるのかという問いに対して、)この場合は、もし仮に東京に落ちたとすると、関東地方ぐらいが被害を受けてしまいますし、かなり大きなことになります。頻度的には、数千年に1回ぐらいじゃないかなと思いますけれども、よく分からないところですね。」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

天体衝突については、数千年、あるいは何万年年に一度くらいしか地球に大きな被害を及ぼすものは起きないと思っている人が多いと思います。

ところが、番組によれば、4年前のロシアでは小天体の落下により。1500人以上がけがをしたといいます。

更に今年4月、全長650メートルほどの小天体が、地球からわずか180万kmにまで接近するニアミスがあったのです。

 

このように、これまでの観測の結果、地球のそばには警戒すべき小天体がたくさんあることが分かってきており、分かっているだけで16,000といいます。

そして、観測施設の増加やAI(人工知能)などの技術の向上によって、まだまだ増えると考えられています。

 

ということで、私たちは大なり小なり地球は天体衝突の危険に絶えずさらされていることを意識しておくことが必要なのです。


 
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2017年09月01日
アイデアよもやま話 No.3797虫歯の最新治療法 − 虫歯を蒸発させる!?

何歳になっても虫歯の治療を嫌だと思う人は多いと思います。

そうした中、8月23日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で虫歯の最新治療について取り上げていたのでご紹介します。

 

今、虫歯の治療法が大きく進化しています。

心臓病などの重い病気を引き起こすこともある虫歯、その虫歯を蒸発させるという最近治療法が開発されました。

 

成人の9割以上が経験しているという虫歯、現在国内の患者数は約180万人といいます。

歯を失う原因の3割が虫歯といいます。

虫歯は、ミュータンス菌などの細菌が作り出す酸によって歯が溶けてしまう病気です。

虫歯を放置しておくと、細菌が血液中に流れ出し、重い心臓病を引き起こすこともあります。

実は恐ろしい虫歯、その治療の最前線では、痛みのない新しい虫歯の治療法が登場しています。

 

誠敬会クリニック銀座(東京都中央区)で治療に使うのは、「エルビウムヤグレーザー(Er:YAGレーザー)」という最新のレーザー装置です。

このレーザーは水だけに反応し、一瞬で水を蒸発させる特徴があります。

虫歯になると、歯が溶けた部分に水分が増えます。

そこに「エルビウムヤグレーザー」を照射すると、虫歯の中の水分がこのレーザーに反応、虫歯は水分と一緒に蒸発して消えるという仕組みです。

なお、治療中は目を守るため、サングラスを着用します。

痛みをほとんど感じないため、これまでのように麻酔は必要ありません。

このクリニックではより正確な治療を行うため、専用の顕微鏡を使用しています。

虫歯を取り除いた場所にはこれまでのように詰め物をします。

治療はおよそ10分で終了します。

ちなみに、このクリニックでは、自由診療で治療を行っており、自己負担する治療費は1本2万円といいます。

このクリニックの吉野 敏明医院長は、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「レーザーを使うことによって、非常に歯を削る量が少なく、非常に低侵襲(負担が少ない)ですよね。」

「振動や痛みが少ない、後は臭いなどの不快感が非常に少ないですね。」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

勿論、虫歯にならないため、あるいは虫歯のなりかけで治療してもらうためには、歯医者さんによる定期検診が必要です。

そうすれば、今回ご紹介したような先進的な歯科治療法は必要ありません。

しかし、ついつい先延ばしで本格的な虫歯になってしまうケースもあるのです。

そうした人たちにとって、今回ご紹介した虫歯を蒸発させる治療法は、料金はともかく願ってもない望ましい治療法です。

 

この治療法もアイデアは既存の要素であることを思い起こさせます。

この治療法も元はと言えば、以下のような観察眼、あるいは思考から生まれたのです。

・歯が溶けた部分に水分が増えるという観察眼

・水だけに反応し、一瞬で水を蒸発させる特徴のあるレーザーがあるという情報の入手

・従って、このレーザーを虫歯に照射すれば、虫歯は水分と一緒に蒸発して消えるはずだという仮説

 

恐らく、この治療法の発明者は、何とか患者が痛くならない、あるいはこれまでよりも簡単な歯の治療法はないものかといろいろな関連情報に接したり、考え続けていたのではないかと想像されます。

そして、ある日突然のごとく、今回ご紹介した歯の治療法を閃いたのだと思われます。


 
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2017年08月31日
アイデアよもやま話 No.3796 脳波による観光案内!

前回まで3回にわたって「脳波を使って感情の見える化」をテーマにご紹介してきました。

そうした中、7月12日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で脳波による観光案内について取り上げていたので、ネット上の関連情報も合わせてご紹介します。

 

3年前、脳波を数値化して興味が高まると映像の記録を始めるというカメラをこの番組で紹介していました。

その技術を応用して自分の求めている場所へ連れていってくれる世界初の脳波連動型観光ナビゲーションシステム「NEURONAVI(ニューロナビ)」を株式会社ドリル(東京都渋谷区)が開発しました。

ドリルの細田 勇生さんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「今ここの観光地でどう思ったかを測定して、次にどこへ行くのがいいかを勧めます。」

「(今後について、)海外の方は意外にちょっとした日本の小道に興味が高まったりとかして、新しい観光地が出来る観光地の改善にも役立てるんじゃないかなと・・・」

 

今後、更に美術館で脳波としてはどのアートに興味を持っているかを数値で表して、それに応じた次のアートを提案してくれるサービスも考えているといいます。

そして、目的地に着いた時に音声ガイドのような情報も流れるので、いきなり行ってもその場の情報はそこで入手出来るというようなことも考えているといます。

 

この「NEURONAVI」は、脳波を興味、好き、ストレス、眠気、集中の5つに分類して、ユーザーが行きたい場所を勧めてくれます。

なお、今秋サービス開始予定していますが、価格は未定です。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

何がしたいか、また何を観たいか、あるいは空腹かというようなことを脳波で把握出来れば、自分のいる場所の周辺にどんなお店や施設があるかという情報とマッチングすることにより、スマホのアプリで先取りして人それぞれに応じて情報を提供することが出来ます。

その際、お店や施設ごとの特典やこれまでの評価なども表示されれば、どこに行くか決める際に役立ちます。

更に、デートや一人でのんびりしたい、あるいは仲間と大勢ではしゃぎたいなどの目的別にアプリで提示してくれればとても助かります。

こうしたことの一つ一つの機能は既にネット上のいろいろなアプリでカバーされています。

ですから、今後更に支払いまで含めたこうした複数のサービスを統合化したサービスが新たに生まれてくると思われます。

今回ご紹介した「NEURONAVI」はまさにこうしたアプリの先駆けになり得ると期待出来ます。

そして、こうしたアプリのベースになるのが、今回ご紹介した脳波だけでなく、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)など様々なテクノロジーの組み合わせなのです。


 
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2017年08月30日
アイデアよもやま話 No.3795 脳波で感情の見える化 その3 いずれ脳波計が暮らしの中に溶け込んでいく!?

これまでアイデアよもやま話 No.2449 念じるだけで機械の操作が可能に!などで脳波関連について何度となくご紹介してきました。

そうした中、6月17日(土)放送の「ミライダネ」(テレビ東京)で「脳波を使って感情の見える化」をテーマに取り上げていたので3回にわたってご紹介します。

3回目は、いずれ脳波計が暮らしの中に溶け込んでいく未来についてです。

 

自動車関連メーカーからの依頼で、感情の「見える化」を生かす動きは自動車の運転でも始まっています。

例えば、信号で止まっていると眠気を感じたり、音楽を聴くことで眠気を快適な状態に覚ますことが出来ます。

一方、タイマーとかで音をガンガン鳴らしてしまうと、一瞬眠気が飛びますが脳が不快になり、脳の状態が悪いので再び眠気が襲ってきた時にひどい眠気になったり、イライラが増ししてしまうことがあると、実験を担当しているリトルソフトウェアの福田 いつみさんはおっしゃいます。

そこで、起こし方にテクノロジーを載せるというようなことも含めて脳波と連動した音楽を流すというようなことを考えています。

脳波の活用は安全運転にも役立ちそうです。

 

番組の最後に、川原さんが考える10年後の未来について、次のようにおっしゃっています。

「脳波計をあえて付けなくても、皆さんが使っているものに脳波計が入ってくる。」

「そうすると、普通に生活の中に自分が普段付けているものの中に脳波計が入っていれば(みんな)使いますよね。」

「そういう世界がもうすぐ来ます。」

「本当に生活の中に溶け込んで何とかく自分を助けてもらう一つのツールになる。」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

脳波研究の狙いは、自動自動車の安全運転、あるいは仕事の生産性向上など様々な分野に応用することだといいます。

 

考えてみれば、人々が目指す豊かな暮らしの内訳は、モノの豊かさと心の豊かさの2つです。

この2つの中でもより大切なのは心の豊かさです。

どんなにモノが豊かな暮らしであっても心が常に不安定であったり、満ち足りていなければ、豊かな暮らしとは言えません。

しかし、モノがそれほど満たされていなくても、心が満たされていれば私たちはモノの不足はほとんど不満に思わず、豊かな暮らしを実感出来ます。

                             

ですから、どんな状況においても自分の心の中が今どのような状態かを認識出来、常に平常心を保てるようになれば、私たちは豊かな暮らしを手に入れることが出来るのです。

こうした観点から、川原さんが研究を進めている脳波計が普及していけば、私たちの日々の暮らしの中にある家電や自動車など様々なモノの操作性が容易になるだけでなく、私たちの心の豊かさも多少なりとも豊かになっていくと期待出来ます。

要するに、脳波の研究が進むにつれて、私たちはモノと心の両面で豊かな暮らしをより多く手に入れることが出来ると期待出来るのです。


 
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2017年08月29日
アイデアよもやま話 No.3794 脳波で感情の見える化 その2 脳波で感情を識別!

これまでアイデアよもやま話 No.2449 念じるだけで機械の操作が可能に!などで脳波関連について何度となくご紹介してきました。

そうした中、6月17日(土)放送の「ミライダネ」(テレビ東京)で「脳波を使って感情の見える化」をテーマに取り上げていたので3回にわたってご紹介します。

2回目は、脳波による感情の識別についてです。

 

脳波はモノを動かすだけではありません。

画期的な脳波で人の心を読む研究で今注目を浴びている株式会社リトルソフトウェア(東京都港区)代表の川原 伊織里さんは、頭から微弱な電流が流れているその電気、すなわち脳波を脳波計でキャッチして人の感情をセンシングし、人の感情の判別する研究・開発をしています。

 

身体を動かす役割がある脳波は、アルファ波やベータ波など5種類に分類出来ます。

その時の心や身体の状況に応じて出てくる種類や量が変化するのです。

リラックスしている時に出やすいアルファ波、単純作業の時に出やすいベータ波、運動中に出やすいガンマ波などがあり、それぞれの脳波の量が測定出来ます。

そして、平常心、イライラ、快適など9種類の感情を感じる時、どの脳波がどれだけ係わるかを川原さんは独自に計算、リアルタイムで数値化することに成功したのです。

 

脳波から人間の感情が分かるというこのシステムは、川原さんが1年前に開発に成功、日本初の試みということで、話題になっています。

脳波でビジネスをやろうと会社を立ち上げたのは3年前、それ以前は大手電機メーカーでデータ解析の仕事をしていた川原さん、大学の脳波研究に携わり、ここで体験したことが起業するきっかけになりました。

川原さんは、このことについて番組の中で次のようにおっしゃっています。

「病院で検査しているとリラックスしてないですね。」

「ストレスで固まっちゃいますよね。」

「ところが、これ(脳波計)を例えば家に持ち帰ると、家に帰った時のリラックスがちゃんと脳に出てくるんですよね。」

「で、私はそこに注目したんですよ。」

「もしかすると、脳波計を使って人間のメンタル面とかいろいろとセンシング出来るんではないか。」

「それが分かれば、逆に言うと今ストレス社会ですよね、そういうところも少しずつ変えるんじゃないかっていう本当に簡単な気持ちからここの世界に飛び込みました。」

          

これまで脳波の測定が行われていたのは、主に医療分野、脳の障害の発見などに使われていました。

ところが、川原さんは脳波から感情が分かるのではないかと考え研究をスタート、しかし、研究には膨大な脳波のデータが必要でした。

そこで、川原さんは自らを実験台にしました。

通勤、食事、お風呂、睡眠と四六時中脳波計を付け、3年間データを採り続けたのです。

今では川原さんだけでなく、他の社員も日頃から脳波計を着用しています。

データを収集するだけでなく、自分自身を冷静に見つめることも出来るといいます。

「イライラしていても「いや、私はしていない」と否定したくなりますよね、人間て。」

「あえてこれ(脳波計)を見た時に、「自分って今こうなんだな」って自分を知るためにも使っています。」

「人間て面白いんですけども、例えばイライラってしても、その後自分で切り替えなきゃと思うと必ず平常心になって・・・」

 

川原さんの会社では現在、世界各地の企業や団体に脳波計と専用のソフトを貸し出しています。

世界中から集まった膨大なデータを元に改良され、精度はどんどん上がっているといいます。

 

脳波で感情を見える化する技術に今多くの企業が注目しています。

コピー機やプリンターで知られる富士ゼロックス(横浜市西区)で、コピーを取っている社員がコピー中にどんな感情が表れるのかを調べました。

コピーが始まると、まずイライラが上昇、緊張していることが分かります。

しかし、コピーが順調に進むにつれてイライラが減り、快適が増えていきます。

なぜコピーをする時の感情を調べているのか、その理由について、富士ゼロックス デバイス開発本部の山科 晋さんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「具体的には話せないんですけども、今後快適なオフィス環境を作っていくために、脳波を使うことによって、新しいサービスを作っていきたいと考えています。」

「これまで感性価値を定量化するのが非常に難しかったんですけども、脳波を測ることによって数値化出来ることによって、その価値が「見える化」出来たのが非常に大きいかなというふうに・・・」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

これまでアイデアよもやま話 No.1778 科学で見通されてしまう人のココロ!などで何度かお伝えしてきたように、脳波で人の感情を読み取る研究は多くの研究者により進められているようです。

今後とも脳波の研究はどんどん進み、その過程で様々な応用分野が出てくると期待出来ます。

そして、脳波による直接いろいろなコントロールが出来るようになれば、それだけ私たちの暮らしはシンプルになり、それは省エネにつながると期待出来ます。


 
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2017年08月28日
アイデアよもやま話 No.3793 脳波で感情の見える化 その1 念じればモノが動く!

これまでアイデアよもやま話 No.2449 念じるだけで機械の操作が可能に!などで脳波関連について何度となくご紹介してきました。

そうした中、6月17日(土)放送の「ミライダネ」(テレビ東京)で「脳波を使って感情の見える化」をテーマに取り上げていたので3回にわたってご紹介します。

1回目は、念じればモノが動く新時代の魔法についてです。

 

昨年日本で発売されたアメリカ製のおもちゃのドローン「Orbit」(税込み1万3999円でPuzzlebox社より販売)は、専用の機械を頭に付けて「飛べ」と念じることで動かすことが出来ます。

日本で5000個以上売れたヒット商品です。

飛ばすだけで細かいコントロールは出来ませんが、まるで超能力のように動かすことが出来ます。

頭で念じてモノを動かす、この技術は今いろいろな分野で使われ始めています。

 

金沢工業大学(石川県金沢市)情報工学科の中沢 実教授は、脳波で考えたものを車椅子に反映させる研究をしています。

脳波は、人間の脳から常に出ている微弱な電気信号です。

人間は神経を通じて全身に脳波を伝え、身体を動かしています。

先ほどのおもちゃのドローンを動かしていたのも脳波です。

「飛べ」と念じた人の脳波を感知して動いていたのです。

中沢教授は、障害がある人のために技術を役立てたいと6年前に車椅子の開発を始めました。

頭に装着する脳波計には、脳波を感知出来る16個のセンサーが付いており、それぞれの位置の脳波の強さを測定します。

そして、それぞれの脳波のパターンを覚えさせ、それで車椅子を動かします。

例えば、「前に進め」と考えた時の脳波をコンピューターに覚えさせ、同じ脳波が出た時に前進するようにプログラムします。

こうして思った方向に自在に動かすことが出来るようになるのです。

なお、止めたい時は何も考えないようにします。

将来的には、脳波を記憶させる手順を省いて誰でもすぐに乗れるように改良を進めているといいます。

障害を抱えた人たちが自由に、そして快適に暮らせる世の中にしたい、その夢を実現するため中沢教授は日々研究に打ち込んでいます。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

手足の不自由な方、あるいは足腰の衰えた高齢者にとって、車椅子は移動手段として欠かせません。

しかし、手の不自由な方のためには介助者が必要です。

ところが、念じれば脳波によって車椅子を移動出来るようになれば、こうした方々でも自力で自由に移動することが出来ます。

ですから、中沢教授の夢が実現すれば、こうした多くの方々の行動範囲が広がり、暮らしが快適になるのです。


 
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2017年08月27日
No.3792 ちょっと一休み その609 『あの人気作詞家もビートルズがいなければ作詞家になっていなかった!』

7月8日(土)放送の「NHK映像ファイル あの人に会いたい」(NHK総合テレビでアンコール放送)の会いたい人は人気作詞家、阿久 悠さん(1937年生れ 2007年70歳没)でした。

 

一昨日は、番組を通して作詞家、阿久 悠さんに見る「歌は時代とともに」をテーマにご紹介しましたが、今回は阿久 悠さんが作詞家になったきっかけについてご紹介します。

 

1966年6月、ビートルズが来日、新しい時代の歌が求められる中、阿久 悠さんは作詞家へと転身しました。

阿久 悠さんは、作詞家になったきっかけについて番組の中で次のようにおっしゃっています。

「やっぱりビートルズが登場しなかったら、恐らく僕ら作詞家になれなかったろうなということだけは確かですね。」

「彼らが登場し、その後日本で言うグループサウンズみたいなものががーつ一つの大きな力としてうねったために、今まで作られてた作詞家になり方みたいな一つの階段みたいなものが急に外された。」

「勘といえば勘なんですがね。」

「これはやっぱり「時代の風」だなっていうのは感じましたね。」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

阿久 悠さんが作詞家になったきっかけがビートルズの登場というのも意外でしたが、阿久 悠さんの言葉で、あらためて世界中の多くの人たちに影響を与えたビートルズの偉大さを感じました。

ビートルズの登場によって、単に新しい音楽の誕生というだけでなく、楽曲の誕生するシステムまで変えてしまったのです。

そればかりでなく、ビートルズは、音楽という枠を超えて一つの時代を切り拓き、世界中の多くの人たちに音楽の喜びを与えるだけでなく、ファッションや考え方など様々な可能性をも与えてくれたと言えます。

 

こうしてみると、ビートルズだけではありません。

様々な分野で並外れた能力を持つ人たちは、多くの人たちに元気や勇気を与えてくれます。

最近の例では、中学3年生の藤井 聡太四段(14歳)の活躍などがその好例と言えます。

こうした方々ほどの大きな影響力はないにしても、私たち個々人の生き方は、大なり小なりお互いに周りの人たちに影響を与えているのです。

ですから、個々人の生き方は侮れないのです。

 

更に、国民の意識は、その良し悪しはともかく国の方向性の決定に大きな影響力を持っています。

それを証明している一例として、一党独裁の中国においても、習近平主席と言えども国民の不満を解消しなければ、政権が危うくなると常に意識していると思われること、あるいはアメリカのトランプ政権誕生もアメリカ国民による選挙により選ばれたことが挙げられます。

 

ということで、私たち一人一人は自分が思っている以上に、周りの人たち、あるいは国の行く末に影響力があると考えて行動することにより、より良い社のが実現につながると思うのです。


 
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2017年08月26日
プロジェクト管理と日常生活 No.503 『日本喪失を招く巨大カルデラ噴火!』

5月11日付けネットニュースで日本喪失を招く巨大カルデラ噴火について取り上げていました。(詳細はこちらを参照)

 

その要点は以下の通りです。

日本史上最大の噴火は富士山宝永噴火や桜島大正噴火である。火山列島、日本では、このような大噴火の数十倍〜数百倍ものマグマを一気に噴出する「巨大カルデラ噴火」がしばしば起きてきた。直近のものは7300年前に現在の薩摩硫黄島(鹿児島県三島村)周辺で起きた鬼界カルデラ噴火である。この噴火では高温の火砕流が海を渡って九州を襲い、モダンな文化を育んでいた南九州縄文人を絶滅へと追いやった。また噴き上げられた火山灰は東北地方にまで達した。

 

このような巨大カルデラ噴火は、今後100年間に約1%の確率で発生するとの予測がある。しかし、巨大カルデラ噴火は明日起きても何ら不思議ではない。

九州には巨大カルデラ火山が4つも集中し、どこで噴火が起きてもおかしくない状況にある。

以下は、九州で巨大カルデラ噴火が起きた場合の火砕流の到達域や降灰の範囲の見積りである。

数百℃の高温の火砕流は2時間以内に九州のほぼ全域を焼き尽くし、関西では50センチメートル、首都圏は20センチメートル、そして東北地方でも10センチメートルの火山灰が降り積もる。ここで重要なことは、10センチメートル以上の降灰域では、現在のインフラシステム(電気・水道・ガス・交通など)は全てストップすることだ。つまり、この領域に暮らす1億2000万人の日常は破綻する。しかもこの状況下での救援活動は絶望的である。

これは日本喪失以外の何物でもない。

 

ここで述べたことは、決して「脅し」や「煽り」ではない。将来確実に日本列島で起きることを科学的に述べただけだ。だから何も対策を講じなければ、最悪の場合日本という国家、日本人という民族はほぼ消滅する。

こんな事態から逃れることなど無理に決まっている、と諦めてしまって良いのだろうか? まずはこの事実を真摯に受け止めて、みんなでこれからすべきことを考えることが大切だろう。

 

以上、ネットニュースを要約してご紹介してきました。

 

そもそも巨大カルデラ噴火というようなとてつもない被害を及ぼす火山の噴火リスクに日本列島がさらされているということに驚きました。

 

1973年に、地殻変動で日本列島のほとんどが海面下に沈没するという設定の「日本沈没」という小説が刊行されましたが、果たして日本人がほぼ消滅してしまうような巨大カルデラ噴火が実際に起きてしまった場合のリスク対応策、すなわちコンティンジェンシープランはあるのでしょうか。

そこで思い浮かぶのは、以下の4つの移住先です。

1.アメリカやオーストラリアなど諸外国への分散移住

2.空中

3.海中

4.火星など他の惑星

 

巨大カルデラ噴火がいつ起きるか分かりませんが、万一巨大カルデラ噴火が起きれば、それは文字通り日本国家存亡の危機と言えます。

また、何もリスク対応策を講じていなければ、その場になって日本国中があたふたするだけです。

ですから、いざという時に備えてせめて移住先の可能性についてくらいは検討しておいてもいいのではないでしょうか。

なお、移住先2の空中の具体案の一つは、グリーンフロート(参照:アイデアよもやま話 No.1634 日本を元気にする「グリーンフロート構想」)です。

また、移住先3の空中の具体案の一つは、海中都市(参照:アイデアよもやま話 No.3717 夢の海中都市 その1 技術的に既に実現可能な海中都市!)です。

また、移住策4の他の惑星についても、世界的には既に火星移住計画(参照:アイデアよもやま話 No.3471 火星有人探査が2024年に実現!?)が進んでいます。

ですから技術的にはそう遠くない将来、日本列島がたとえ沈没したとしても日本国民の生き残りはなんとかなるのではと期待してしまいます。

勿論、そのためには巨大カルデラ噴火を想定した、しっかりした対応策を何年もかけて検討しておくことが求められます。

 

それにしても、巨大カルデラ噴火のようなことを考えると、あらためて地球そのものの活動のスケールの大きさに圧倒されてしまいます。


 
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2017年08月25日
アイデアよもやま話 No.3791 作詞家、阿久 悠さんに見る「歌は時代とともに」!

7月8日(土)放送の「NHK映像ファイル あの人に会いたい」(NHK総合テレビでアンコール放送)の会いたい人は人気作詞家、阿久 悠さん(1937年生れ 2007年70歳没)でした。

 

阿久 悠さんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「(作詞で一番大事に思っていることはという問いに対して、)時代です。」

「歌というものは、その時流れていて「いいね」とか「かっこいいね」ということをまず第一なんです。」

「それから、何十年か経った後で一つの時代を思い出す最初の扉みたいなものが歌であればいいな。」

「あの時あの歌はやっていたね。」

「あの歌がはやっている時に僕はこうしていたねというようなこと。」

「そういった時代の時にあのニュースが流れていたねというところまでつながっていくと「歌というものは生き物だな」という感じがしますからね。」

 

阿久 悠さんが手掛けた歌は5000曲を超えます。

「UFO」から「舟唄」まで幅広いジャンルの歌を手掛けた阿久 悠さん、一人の作詞家が書いたとは思えないと人々を叫喚させました。

阿久 悠さんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「僕の中には子どもの時にすごい衝撃を受けたハリウッドがあったり、ディズニーランドがあったりするわけですね。」

「そしてまた同時に、僕は日本人として生まれて育ってきた一つの風土みたいのがあるわけです。」

「そういう言い方をすると、僕の中のディズニーランドが目覚めれば「UFO」になるし、ハリウッドが目覚めれば「勝手にしやがれ」になるし、俺は日本人だなと思えば「津軽海峡冬景色」になるんですよ。」

 

阿久 悠さんは、1937年に瀬戸内海の淡路島で生まれました。

明治大学卒業後、広告代理店でラジオやテレビ制作を手がけました。

そして、あることがきっかけで久 悠さんは作詞家へと転身しました。

阿久 悠さんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「全く時代の流れと関係ないような男と女の恋物語であってもね、何も起きていない平和な時代と、ぱっと窓を開けるとデモ隊が走り回っている状況の中ではね、やっぱりどんなノンポリでもセリフのトーンというのは違ってくるはずなんでね。」

「その違ったセリフのトーンみたいなものがラブストーリーの中にでも反映出来れば一番いい時代感覚なんだろうなと僕は思っているんです。」

 

1975年、世界的な不況が続く、中でも日本は高経済成長が急に崩れただけにそのショックは大きかったこの年、生活にゆとりが出来た反面、何だか満たされない時代を歌に込めたのが「時の過ぎゆくままに」でした。

阿久 悠さんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「なんかだるそうに片手でピアノを弾いている女なんていうのは、今まで日本のドラマにはならなかったんですけど、それが成立する。」

「だるいなんてことが日常生活の中で栄養失調じゃなくてだるい。」

「それまでだるいって言ったら、「あんた、ビタミン不足じゃない」って言われていたのが、「そうじゃない、ちゃんと満たされているのにだるい」って言う人が出てくる、それが1970年代だなって、そういうのも書きたいなと。」

 

1980年代後半、日本はバブル景気に沸きました。

しかし、阿久 悠さんは、そうした時代への違和感を感じており、「時代おくれ」を書きました。

阿久 悠さんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「これ(「時代おくれ」)は1986年ですからね。」

「日本のバブルの最盛期までまだ2〜3年あるわけですけど、けれども86年時点でなんか「金持ちぶっているのが似合わないなあ」と思ってたんですよ。」

「なんかもう金ぴかになっていって、金ぴかの人ばっかり目にするようになって。」

「そして、日本は貧しかったわけですから、金ぴかになってね、幸福そうな顔をしているんだったらいいんですよ。」

「金ぴかの割には不機嫌な顔をしている。」

「ということは、自分よりもっと金ぴかな奴がいるのが気に入らないと思っているんだと思うんですよね、その不機嫌さというのはね。」

「だからやっぱり、そのために失っていく人間の魅力みたいなものを、昔は「あの人は金儲けは下手だけど、とても立派な人です」という言葉があったんです。」

「今はないんです。」

「もう金儲け出来なかったら、下の句の「立派な人です」というのが付いてこない時代になっている。」

「上の句でしか評価されない時代になっていく。」

「これはやっぱり嫌だな。」

 

時代を語り続けた作詞家、阿久 悠さん、その歌は世代を超えて歌い継がれていきます。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

番組を観ていて、思い出した言葉があります。

それは子どもの頃よく見ていたテレビの歌謡番組で司会者が言っていた「世は歌につれ、歌は世につれ」という言葉です。

 

阿久 悠さんは、大学卒業後に広告代理店に勤めていたこともあって、もともと時代に対する嗅覚が優れていたと思います。

ですから、作詞家になってもその時代その時代の根底に流れているものは何かを手探りし、それを作詞というかたちで表現していたのです。

阿久 悠さんの作詞家として優れていたところは、並外れた時代感覚と作詞家としての表現力にあると言えます。

また、時代感覚の幅がとても広かったがゆえに、結果として様々なジャンルの作詞を5000曲以上も手掛けることが出来たと言えます。

そして、時代の根底に流れる雰囲気を的確に捉えており、それを的確に詞として表現していたがゆえに、多くの人たちの共感を得て、受け入れられていたと思います。

 

さて、考えてみれば、歌に限らず様々な商品や映画、小説などは大なり小なり時代の影響を受けて作られています。

そして、こうしたあらゆるものが逆に時代の流れを加速させているとも言えます。

 

ということで、人の作るあらゆるものについて、「世は万物につれ、万物は世につれ」と言えると思います。


 
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2017年08月24日
アイデアよもやま話 No.3790 ティーバッグを入れるといつものビールがクラフトビールに!

6月16日(金)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でビールのティーバッグについて取り上げていたのでご紹介します。

 

ビールのティーバッグの中には、ビールの材料であるホップが入っており、いつものビールに香りや苦味を足すことが出来るというのです。

お水にこのティーバッグを入れて、5分ほどすると見た目にも普段飲んでいるビールと同じような色で泡も出ています。

このティーバッグを提供しているHOPLABの岡山 祥子さんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「ブレンドして、よりフローラルな香りをプラスするものだったり。」

「ホップの種類は200以上あると言われているので、その組み合わせは無限大なので・・・」

 

ビール好きの岡本さんはビールの醸造工程を見学した時にこのアイデアが閃いたといい、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「完成に近い段階でホップを投入する、それをもうちょっとコンパクトにというか、シンプルに(しました)。」

「(自宅で泣く泣く発泡酒を飲んでいるお父さんたちも)これがあれば、クラフトのような味わいのビールを楽しめると。」

 

このティーバッグ、商品名「Oi!HOP」(1バッグ216円 8月発売予定)1つで350ml缶およそ4本分使えるといいます。

 

なお、このティーバッグは発泡酒に入れても、苦味がプラスされてクラフトビールに近い味になるといいます。

更に、配合によって黒ビールに近い味にしようという考えもあるといいます。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

そもそもビールとティーバッグを組み合わるというアイデアがとてもとても意外に思います。

一瞬、ビールのティーバッグを水に入れるだけでこれまでのビールと同じ味わいに出来るのかと勘違いしてしまいましたが、それでもこれまでのビールや発泡酒に入れるだけでクラフトビールと同じ味わいが得られるというのはとても興味があります。

ですから、一度購入して試飲してみたいと思っています。

 

なお、将来的には、最初に勘違いしたように、ティーバッグを水に入れるだけでドラフトビールと同じ味わいを得られるようになれば、まさしく“ビール革命”になるのではないかと思います。

しかも、いろいろなホップの組み合わせによって無限大の味を作ることが出来れば、これまでにない様々な味を楽しむことが出来るようになります。

そして、やがて究極の“マイビール”さえ作ることが出来るようになるのです。


 
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